#病院にアートを|茨城県産ヒノキに囲まれた家族控室が、 緩和ケア病棟内に誕生

#病院にアートを|茨城県産ヒノキに囲まれた家族控室が、 緩和ケア病棟内に誕生 -クラウドファンディングで実現し、7月1日より運用を開始-

筑波メディカルセンター病院(病院長 河野元嗣、 所在地 つくば市:以下、 当院) では、 筑波大学 ADP

(アート・デザインプロデュース)の学生チーム「パプリカ」、 特定非営利活動法人チア・アート(理事長 岩田祐佳梨、 所在地 つくば市)

と協働し企画改修を行った緩和ケア病棟の家族控室が完成し、 7月1日より、 運用を開始しました。

家族控室の完成を喜ぶ緩和ケア病棟スタッフ

家族控室の完成を喜ぶ緩和ケア病棟スタッフ

■完成までのダイジェスト動画

改修前の家族控室(全景)

<改修後の家族控室>

家族控室1:横になり休息できる小上がりタイプの部屋に改修

家族控室1:横になり休息できる小上がりタイプの部屋に改修

家族控室2:ゆるやかな曲面のソファがある部屋に改修

家族控室2:ゆるやかな曲面のソファがある部屋に改修

利用者の「眩しい」という声に着目した光を柔らかくする天窓の装飾

利用者の「眩しい」という声に着目した光を柔らかくする天窓の装飾

新型コロナウイルス感染症第6波感染拡大による院内への立ち入り制限のため、 工事開始2日目で、 3カ月間休止せざるを得ない状況になりましたが、

その期間を“より良い環境改善に充てる期間”ととらえ、 職員と学生とが素材やデザインの再検討など様々な話し合いを行い、 完成を迎えました。

今後も当院は、 患者さんとご家族が、 一緒に落ち着いて過ごすことのできる療養環境の整備に努めてまいります。

■企 画

筑波メディカルセンター病院緩和ケア病棟

当院では1999 年に茨城県地域がんセンターを開設し、 2000 年には茨城県内初となる緩和ケア病棟が誕生しました。

つらい症状が外来や在宅ではコントロールできない場合や、 急激に体力が低下して日常生活が難しくなった時など、 年間 300

名近い患者さんが緩和ケア病棟に入院されています。 重い病を抱える患者さんやご家族の様々なつらさを和らげ、

より豊かな人生を送ることができるよう多様な職種でケアを行なっています。

特定非営利活動法人チア・アート

2018年より 医療者と芸術側をつなぎ 病院のアート・デザインコーディネー ト を担っています。 医療現場のリサーチや職員との対話のプロセスを通してアートワーク

ショップや空間のデザインを企画・運営し、 院内の環境改善に取り組んでいます 。 現在、 アート・デザインコーディネーターとして岩田祐佳梨、 菅原楓が活動中 。

筑波大学ADP チーム「パプリカ」

パプリカは、 筑波大学の実践型授業であるADP (アートデザインプロデュース)の一環で活動している学生チームです。 「病院にいろどりを!」というテーマのもとに

2007 年に発足し、 2008 年より筑波メディカルセンター病院で活動を開始しました。 これまでに、 家族控え室、 待合室、 ラウンジ、 エントランスなど、

院内の様々な空間のデザインを行なってきました。

<筑波メディカルセンター病院のアート・デザインプロジェクト >

当院では、 2007 年より筑波大学芸術 系 との協働でアート・デザインによる療養環境の改善に継続的に取り組んできました。

展示や患者さん参加型のアートワークショップ、 待合室、 エントランスの空間デザイン、 滑り止めのトレーシートのデザインなど、 患者さん、 ご家族、

職員をエンパワメントする活動を 実施 しております。 昨年度は、 新型コロナウイルス感染症による院内の緊張感の高まり に対し 、

患者さんやご家族に安心感を感じてもらうこと、 職員への敬意を表現することを目的に、 職員の働く姿 の写真展 「病院のまなざし展」を院内で実施しました。 昨年夏、

茨城県内の ショッピングセンター等で巡回展を開催しました。

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