モナコ再生エネルギー会社、初の投資は風力発電に

2050年までにモナコ公国をカーボンフリー(二酸化炭素排出量ゼロ)にするため、

モナコ政府とモナコ電気ガス会社(SMEG)は3年前に合同会社であるモナコ再生エネルギー会社(M.E.R.)を設立しました。 この会社は将来的に、

モナコのグリーン電力事業が全国の電力消費量を100%カバーすることを目標にしています。 電力消費の増加を吸収するため、 政府では太陽光、 風力、

水力という複数のテクノロジーを組み合わせたエネルギー戦略が策定されています。

風力、 それは太陽光発電を補うスマートな選択

M.E.R.はABO Wind が進めている3つのプロジェクトを買収しました。 風力発電の世界的リーダーとの連携により、

3つの風力発電所の建設を可能にしました(1プラントあたり2-4タービンを設置)。 設置個所は、 フランス西部、 シャラント県に2つ、

コート=ダモール県に1つです。

タービンはVestasとNordexという業界をリードするメーカー製で、 高さは145~160m、 出力は2~2.5MWあります。

風力が確保された地域に設置されたタービンは、 年間で合計57 Gwh、 つまりモナコ公国の電力消費の10%をカバーできると期待されます。

太陽光発電は日中のみ発電が可能ですが、 空調設備の使用が高く、 電力消費がピークを迎える正午あたりを中心とした電力消費をカバーします。 一方、

風力発電プラントはモナコの基本的な電力消費、 特に夜間に消費する電力をまかなってくれます。

M.E.R. グリーンエネルギーを活用し、 モナコ総発電量の25%をまかなう

風力発電プラントは数ヶ月内に完成予定です。 タービンはフランスの電力グリッドに接続され、 2020年12月と2021年6月に正式に始動します。

モナコ再生エネルギー会社の最高執行責任者(CEO)サミー・トウアティは次のようにコメントしました。 「2020年は当社の戦略発展にとって重要な年であり、

モナコ公国が独立してエネルギーをまかなうための大きな一歩を踏み出した年となるでしょう。 新しい風力発電プラントによってM.E.R.は右肩上がりの成長を確保でき、

2025年までに総電力消費の50%をまかなうという中間目標の達成も見えてきます。 」

既存の10ヶ所の太陽光発電所に3ヶ所の風力発電所が加わり、 M.E.R.は75 MWの再生可能エネルギーを確保します。

これはモナコ公国の総電力消費量の25%にあたります。

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