働く人の平日ランチ「自炊」33.4%で前年比約1.5倍に20・30代女性中心にテレワーク増加影響が顕著「1人でランチ」

有職者のランチ実態調査(2021年3月実施)

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:北村吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(

https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、

首都圏・関西圏・東海圏の平日のランチの実態についてアンケートを実施しました。 うち、 有職者のランチについて集計を行いましたので、 その結果を発表いたします。

<要約>

POINT1. 平日のランチ、 「自炊」が前年比約1.5倍、 「小売店」「外食」は減少傾向、 自宅で食べる人が増加傾向

・有職者の平日のランチ、 最多は「自炊、 または家族等が作った食事」(33.4%)で、 前年(22.1%)から約1.5倍に。

「小売店や飲食店で購入した食事」(19.8%)、 「自分、 または家族等が作った弁当」(19.1%)、 「社食、 学食」(8.0%)、

「飲食店で外食」7.9%。 自炊に続く4項目はスコアが低下。

・1年前と比べて増えた食べ方、 「自炊、 または家族等が作った食事・弁当」(37.0%)、 「小売店で購入した弁当・総菜」(20.1%)、

「飲食店からテイクアウトしたもの」(13.3%)。

・1年前と比べて減った食べ方、 「飲食店で外食」(43.6%)、 「小売店で購入したものをその場でイートイン」(22.2%)、

「小売店で購入した弁当・総菜」(18.7%)。

POINT2. ランチ予算、 「出前、 デリバリー」1,171円、 「外食」1,103円。 ともに増加

・ランチの予算の平均は、 「出前、 デリバリーしたもの」が1,171円、 「飲食店で外食」が1,103円でともに前年より増加。

POINT3. テレワークが有職者の平日のランチに大きな影響。 「1人ランチ」「自宅ランチ」が増えた等

・働き方の変化によるランチへの影響、 「テレワーク増加」のため「1人でランチを食べることが増えた」(32.5%)、

「自宅でランチを食べることが増えた」(32.1%)。

・20・30代女性で全体のトップ2の回答である「1人でランチを食べることが増えた」「自宅でランチを食べることが増えた」の回答割合が他の性年代よりも高くなっており、

「テレワーク」の影響が顕著。

1. 平日のランチ、 「自炊」が前年比約1.5倍。 「小売店」「外食」は減少傾向

有職者(職業が「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」の方)の平日のランチについてアンケートの集計を行った。 食べ方の最多は「自炊、

または家族等が作った食事」が33.4%。 前年の22.1%から約1.5倍に増加した。 「小売店や飲食店で購入した食事」(中食)が19.8%で2位、

前年1位の「自分、 または家族等が作った弁当」は19.1%で3位に後退したほか、 4位「社食、 学食」(8.0%)、 5位「飲食店で外食」(7.9%)と、

2位から5位まではスコアが前年より減少した。 「自炊、 または家族等が作った食事」は男性よりも女性において高く、 特に20~40代女性で顕著に高い。

後続のページの参考データにあるとおり、 「自炊、 または家族等が作った食事」を食べた場所は「自宅」が多く、

平日のランチを家で食べる機会が増加したことで内食が増加したようだ。

先週の平日のランチは、 どのように食事したか(全体/単一回答)

※月曜日~金曜日の各回答を積み上げ、 さらに同じランチの内容を統合して再集計

(参考)食べた場所別 先週の平日のランチはどのように食事したか(全体/単一回答)

※月曜日~金曜日の各回答を積み上げて集計

2. ランチで「自炊、 または家族等が作った食事・弁当」が増えた人が37.0%

次に、 1年前と比べて、 ランチの食べ方で増えているものを聞いた。 以下数値はすべて「増えた」と「やや増えた」の回答者の合計値である。 「自炊、

または家族等が作った食事・弁当」が37.0%で最多。 次いで、 「小売店で購入した弁当・総菜」が20.1%、

「飲食店からテイクアウトしたもの」が13.3%であった。 全体の3分の1以上の人において内食(自炊)が増加し、

中食についても調査した全5項目で前年よりスコアが高くなっている。 一方、 外食については調査した全3項目でスコアが減少している。 性年代別では、

20~40代女性で「自炊、 または家族等が作った食事・弁当」が増加した人が特に多いものの、 30代女性では「飲食店からテイクアウトしたもの」「持ち帰り専門店、

宅配専門店等からテイクアウトしたもの」、 20・30代女性では「出前、 デリバリーしたもの」の回答も多く、 若年層女性で内食と中食を使い分ける傾向が見られる。

1年前と比べて、 平日のランチの頻度が「増えた」「やや増えた」もの(全体/複数回答)

※各項目で「増えた」「やや増えた」のいずれかを回答した人を集計

3. 1年前と比べて減った食べ方、 最多は「飲食店で外食」43.6%

1年前と比べて、 ランチの食べ方で減っているものを聞いた。 「減った」と「やや減った」の回答者の合計値では、 「飲食店で外食」が43.6%で最多。

前年も全項目中最多(22.1%)であったが、 スコアはほぼ倍増した。 次いで、 「小売店で購入したものをその場でイートイン」が22.2%で、

減少したトップ2は外食が占めた。 3位は「小売店で購入した弁当・総菜」(中食)が18.7%であった。 性年代別では、 30・40代女性で「飲食店で外食」、

20・30代女性で「小売店で購入したものをその場でイートイン」「小売店で購入した弁当・総菜」が他の性年代よりも大きく減少している。

前ページの増えたものと併せて見ると、 内食では増加者の方が減少者より多く、 中食は属性によって増減さまざま、 外食では減少者の方が増加者より多い傾向であった。

1年前と比べて、 平日のランチの頻度が「減った」「やや減った」もの(全体/複数回答)

※各項目で「減った」「やや減った」のいずれかを回答した人を集計

4. ランチ予算、 「出前、 デリバリー」1,171円、 「外食」1,103円。 ともに増加

平日のランチの形態別の予算を聞いた。 最も高かったのは「出前、 デリバリーしたもの」で平均1,171円(前年1,128円)、 続く、

「飲食店で外食」も平均1,103円(前年1,039円)と1,000円以上。 ともに前年より増額した。 一方、 最も安い「自炊、

または家族等が作った食事・弁当」は平均360円(前年345円)であった。 性年代別では、 20代男女で「出前、

デリバリーしたもの」が特に高く(20代女性:1,294円、 20代男性:1,256円)、 20・50・60代女性で「飲食店で外食」が高かった。

「飲食店で外食」は、 男性よりも女性で単価が高い傾向があり、 前述で指摘したが、 女性においては内食や中食の活用が進んでおり、

外食する時には「たまのぜいたく」を楽しんでいるのかもしれない。

※なお、 本図表には平日のランチの全体の平均値も掲載しているが、 この調査ではそれぞれの食べ方の購入頻度を聴取しておらず、 集計に考慮していないため、

市場の平均値と読むことはできない。 参考値として掲載している。

平日のランチ1回あたりにかける予算・平均値(全体/それぞれ実数回答)

※「全体」の平均値は、 9項目それぞれ実施率(予算回答者率)を乗じて算出している

5. 「テレワーク」が有職者のランチに大きな影響。 「1人ランチ」「自宅ランチ」が増えた等

働き方の変化に伴い、 1年前と比べてランチの食べ方に変化があったかを聞いた。 本年、 コロナ禍に関連して「テレワーク増加」の影響を新たに聞いたが、

「テレワークの増加」により、 「1人でランチを食べることが増えた」(32.5%)、 「自宅でランチを食べることが増えた」(32.1%)等、

大きな影響が見られた。 また、 「時短や効率化」のために「ランチで外出(外食)する機会が減った」(23.5%)、

「1人でランチを食べることが増えた」(20.8%)も前年よりスコアが増加した。 コロナ禍においても「時短や効率化」の要請は変わらない職場環境と言えそうだ。

性年代別では、

20・30代女性で全体のトップ2回答である「1人でランチを食べることが増えた」「自宅でランチを食べることが増えた」の回答割合が他の性年代よりも高く、

「テレワークの影響」が顕著な性年代といえる。

働き方の変化に伴う、 1年前と比べた平日ランチの変化:「あてはまる」「ややあてはまる」もの

(全体/複数回答)※各項目で「あてはまる」「ややあてはまる」のいずれかを回答した人を集計

【調査概要】

調査方法:インターネットによる調査

調査時期:2021年3月1日(月)~2021年3月9日(火)

調査対象:首都圏、 関西圏、 東海圏に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)/有効回答数:5,710件

詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20210421_gourmet_01.pdf

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