2030年までの目指すべき姿および2024年度を最終年度とする第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の策定について

J-オイルミルズグループは、 このたび、 2030年の目指すべき姿を定め、 その実現に向けて持続的に成長するため、

2024年度を最終年度とする第六期中期経営計画「Transforming for Growth」を策定しました。

新型コロナウイルスの感染拡大、 世界的な食糧需要の増加、 気候変動など、 当社グループを巡る環境は目まぐるしく変化しています。

第六期中期経営計画の立案にあたり、 私たちの目指すべき未来、 私たちの使命、 私たちの価値/存在意義をあらわした、 新たな企業理念体系を制定いたしました。

同時に、 コミュニケーションブランド「JOYL」を導入し、

新企業理念体系を元にした企業活動およびすべてのステークホルダーの皆様とのコミュニケーションで「JOYL」を活用し、 「JOYL」を受け皿として、

生まれた価値を蓄積、 資産化していきます。

第六期中期経営計画では、 第五期中期経営計画の課題を踏まえ、 2030年に目指すべき姿を描き、

2021年度から2024年度までの期間を将来の成長実現の為の変革期としてとらえています。

J-オイルミルズグループの強みは、 顧客接点、 技術力、 素材、 そしてそれを届け、 お客様の声に真摯に向き合い提案することで課題解決を実現する、

ソリューション力にあります。 今後はその強みを一層磨き、 マーケティング、 研究開発、 生産、 営業を強化・融合することで、

「おいしさデザイン(R)」企業としてお客様への提供価値を最大化していく考えです。

1) 定量目標

2030年度および第六期中期経営計画の最終年度にあたる2024年度における定量目標は以下の通りです。

2) 戦略目標

1)に掲げた定量目標を達成するため、 以下の戦略課題の実行を通じて、 成長企業へTransform(変革)していく所存です。

1. マーケティング・ブランド戦略

コミュニケ―ションブランド「JOYL」とお客様目線のマーケティングと製品開発をかけあわせ、 企業価値向上を図ります。 これによって、

お客様に長く愛される企業となることを目指します。

2. 高付加価値化推進

・ 当社独自の技術「SUSTEC(R)(サステック)4」を適用した長持ち油「すごい長徳」および新しいフライ油のソリューション形態であるフライエコシステムで、

業務用油脂のフラ

イ油市場に変革をもたらします。

・ テクスチャー素材事業は従来のスターチ事業をより発展させたものです。 新シリーズ「TXdeSIGN(テクスデザイン)」を中心に、

厳選されたスターチを当社独自の技術で加工することで、 繊維感や伸展性といった特徴を持っており、 さまざまな調理シーンや食品加工において、

新しいテクスチャーを創出します。

・ 乳系プラントベースドフード※(PBF)の世界でも有数の企業であるUpfield社との業務提携により、 成長が期待される乳系PBF市場へ参入します。

既存事業とのシナジー効果を創出し、 新たな収益の柱として育成します。

※バターやチーズなどの乳製品を植物性の原材料で代替した製品をあらわします。

3. 海外展開の加速

当社独自の技術および製品により、 ASEAN市場でテクスチャー事業、 製菓製パン業界向け事業を、

北米市場においてファインおよびSOYシート事業の強化を図ります。

4. 汎用油の収益力改善

穀物相場が大きく変動する中、 当社の基盤である油脂汎用品の事業を将来の安定した収益基盤とするため、 価格戦略と構造改革を推進し、 収益性の改善を図ります。

5. バリューチェーン&業務プロセス改革

サプライチェーンにおいて、 在庫削減、 SKU削減、 パートナーシップを推進します。 また、 間接部門の最適化、 IT・DXの活用、 業務プロセス改革を実施し、

一層の効率化を目指します。

6. 1.~5.で生み出した資金および外部からの資金調達をあわせ、 2024年度までの間に生み出したキャッシュをM&Aを含む成長投資、 設備投資に振り向けます。

また、 2024年度までに配当性向を40%まで引き上げ、 株主の皆様への還元を強化します。

以上の戦略目標を通じて、 収益性を拡大し、 より高いROEおよびROIC水準を目指します。 目標とするROE、 ROICの水準は以下の通りです。

当社は食品会社として、 品質の高い製品を安心・安全かつ安定的にお客様にお届けするため、 経営のリソースを有効かつ最大に活用し、

すべてのバリューチェーンにおいて価値を創造していきます。

また社会の公器として、 気候変動に対する取り組みや人材の多様化を推進し、 サステナビリティを追求します。 またリスク対応力を強化し、

継続的に社会に貢献していく方針です。 これにより、 ステークホルダーの皆様からのご期待に応えていく所存です。

以上

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