もっと多様に、もっとインクルーシブに。私たちと地球の明日のために。「VOGUE CHANGE(ヴォーグ チェンジ)」読者5000名以上の声を集めた「ジェンダーに関するアンケート」公開

チェンジ)」読者5000名以上の声を集めた「ジェンダーに関するアンケート」公開 9割以上が「日本にジェンダー差別があると思う」と回答

ジェンダー差別があると思う場面TOP3は、「職場」「職業の呼び方」「広告・メディアの表現」

世界で最も影響力のある女性ファッション誌『VOGUE』の日本版『VOGUE JAPAN』は、 ダイバーシティ&インクルージョン、 サステナビリティ、

ワーク&ライフの3カテゴリーに主軸をおき、 社会課題の啓発や国内外の最新事例の発信を目的としたプロジェクト「VOGUE CHANGE」を、

2020年からスタートしています。

このたび、 6月のプライド月間に合わせ、 ジェンダーやセクシュアリティの多様性を称え合う社会をつくる上での障壁や、 日常における問題、

それらに対するオーディエンスの意識の実態を把握するため、 ジェンダーに関するアンケートを実施しました。

5000名以上の読者のアンケートから浮かび上がったリアルな声を、 ウェブサイト(www.vogue.co.jp)で公開中です。

■「VOGUE CHANGE」ジェンダーに関するアンケート トピックス * 96%が「日本にジェンダー差別があると思う」と回答

ジェンダー差別があると思う場面TOP3は、 「職場」「職業の呼び方」「広告・メディアの表現」

* ジェンダー差別解消のため心がけているアクションは「言葉遣いに気を付ける」

* 加速するジェンダーレス化、

「ジェンダーレスだけが行き過ぎてしまうという懸念もある」という声も

* 職場や学校でのカミングアウトはできる? できない?

■96%が「日本にジェンダー差別があると思う」と回答。

ジェンダー差別があると思う場面TOP3は、 「職場」「職業の呼び方」「広告・メディアの表現」

「日本にジェンダー差別があると思いますか」という質問に96%が「はい」と回答しました。

「どんな場面でジェンダー差別があると思いますか?」という質問では、 「職場」が最も選択され、 ついで「職業の呼び方(女優、 女性CEO、

女子アナなど)」「広告・メディアの表現」が選ばれました。 *複数回答

また、 婚姻制度そのものや介護や育児などのケアワーク、 賃金といった声も多く上がり、 家庭や職場において性別にもとづく差別が根深いと感じている人が多いようです。

■ジェンダー差別解消のためのアクションは「言葉遣いに気を付ける」

ジェンダー差別解消のために、 個人で取り組んでいることとして、 「言葉遣いに気を付ける」と回答した人が5割を超えたことから、 多くの人が、

言葉を介したコミュニケーションのあり方に高い意識を持っていることがわかりました。

また、 回答者の18%が「ジェンダー差別に取り組んでいる企業の商品を選ぶ」よう心がけており、 企業の倫理観や姿勢、 アクションが、

消費者の購買行動に大きく影響していることがうかがえます。

一方で、 約5人に1人が「特に何も気にしない・意識していない」と回答しました。 *複数回答 ジェンダー差別はあると感じていても、

その解消に向けて具体的なアクションに繋げるのは難しいと感じている人も少なくないようです。

その他、 「友人や家族など周囲の人と話す」「固定観念や先入観で決めつけない」といった声も多く聞かれました。

■加速するジェンダーレス化、 「ジェンダーレスだけが行き過ぎてしまうという懸念もある」という声も

ジェンダーレスコスメやファッションなどの選択肢が増加しつつある中、 回答者の93%がジェンダーレス化の動きに賛成であることが判明しました。

賛成派からは「そうなることで誰もが生きやすくなる」「性別にかかわらず個人として尊重される社会にするために必要」「ジェンダーで区別する必要性も合理性もない」といった意見が多く寄せられた一方で、

「ジェンダーにもとづく区別や差別には反対だが、 行き過ぎたジェンダーレス化には違和感を覚える」という声も一定数集まりました。

また、 「生物学的な男女の違いも鑑みた方がよいのでは?」といった声が複数上がった一方で、 「ジェンダーではなく個々の身体的差異を十分に考慮し、

その特性によって自由に選択できる社会であってほしい」という意見もありました。

■職場や学校でのカミングアウトはできる? できない?

「アンケートや調査等で自分の性別を示すことに抵抗を感じるか」という問いに対し、 約8割が「いいえ」と回答。

その理由として最も多かったのが「自分の性別に違和を感じていないから」でした。

一方で、 「性別二元論の枠組み自体が嫌」「無目的にその欄があることで苦しむ人がいる」など、

性別二元論への疑問から「はい」と回答した人も少なからずいることがわかりました。

また、 LGBTQ+の当事者からは「体が女性なのでアンケート調査では女性と回答するが、

自分自身を女性と思っていないので嘘をついているように感じる」との声も上がっています。

また、 「性的指向・性自認について、 職場や学校は安心してカミングアウトできる環境だと思いますか?」という問いに対し、 2割弱が「思う」と答え、

その理由の多くが、 「外資系企業で働いており、 オープンな環境がある」「職場にLGBTQ+の人が複数人いる」という回答でした。

多様な背景をもつ人が多く集まるインクルーシブな環境があったり、 ロールモデルがいたりすれば、 安心してカミングアウトできることがわかります。

かたや、 「思わない」と回答した人は8割以上に上り、 その理由として圧倒的多数を占めたのが、

「偏見や差別があるから」「好奇の目に晒されるから」という意見でした。 また、 「少数派の人間に対して、 多数派に合わせるべきという同調圧力が強い」という声や、

「本来であれば自分の性的指向や性自認は個人の問題だが、 それを他者に打ち明けることで、 間違った認識を持つ人の攻撃の材料となりうる」という懸念も聞かれました。

自分の中の常識やアンコンシャスバイアス(=無意識の偏見)が、 誰かにとっての生きづらさ生んでいるかもしれない今、

知る事や学ぶ事がCHANGEの第一歩になります。

本日6月29日公開の「VOGUE CHANGE」サイト記事では、 本リリースに掲載の内容だけでなく、 さらに深掘りした記事をお届けしています。

「VOGUE CHANGE」サイト記事:

https://www.vogue.co.jp/change/article/pride-month-2021-gender-report

【調査について】

調査対象:『VOGUE JAPAN』サイト上「VOGUE CHANGE」読者 計6,708名

調査形式: Webアンケート調査

実施時期:第1弾2021年5月1日~2021年5月31日

第2弾2021年6月1日~2021年6月30日終了予定

【「VOGUE CHANGE」コンセプト】

2020年、 VOGUE JAPANは新しい一歩を踏み出します。 まだ大きな一歩とは言えませんが、 未来へ向けたとても大切な一歩です。 今、

テクノロジーの急激な進化によって私たちを取り巻く社会や常識は、 めまぐるしい変化を遂げています。 VOGUEは、

そんな誰もが避けて通ることのできない課題に向き合い、 より良い「更新」、 「未来」のために問題を提起し、

皆さんと共に考えるオープンな「広場」を作りたいと思いました。 それが、 新しいプロジェクト「VOGUE CHANGE」です。

さまざまな社会変化の中でも、 特にVOGUE読者に身近なトピック──ジェンダーや美の多様性、 女性の社会課題、 働き方、

そして環境問題──をテーマの中心に据え、 少しでもポジティブな明日になることを願いながら、 語り合っていきたいと思います。 もちろん、

VOGUEらしいクリエイティブなマインドを基本として。 あなたのために、 誰かのために、 そして地球のために。 何かを知ること、 何かを解決することが、

心躍る新しい感覚と生き方をもたらしてくれることを、 一緒に見つける一歩を踏み出しましょう。

―――『VOGUE JAPAN』編集長 渡辺三津子

【「VOGUE CHANGE」関連URL】

「VOGUE VALUES」グローバルミッションステートメント:

https://www.vogue.co.jp/fashion/article/2019-12-6-vogue-values

「VOGUE CHANGE」特設サイト:

https://www.vogue.co.jp/vogue-change

「VOGUE CHANGE」公式Twitter:

https://twitter.com/VogueChange

【VOGUE JAPAN】

1892年に米国で創刊し、 現在26のエディションで発行される、 世界で最も影響力のあるファッション誌『VOGUE』の日本版として、 1999年7月に創刊。

世界のトップフォトグラファーとのコラボレーションによる美しいヴィジュアルが誌面を飾り、 最新のファッションとビューティーの情報から文化・社会的なトレンドまで、

洗練された“ヴォーグの世界”を展開。 時代に影響を与えた各界の女性たちを毎年年末に表彰する「VOGUE JAPAN Women of the Year」も好評。

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