災禍の中で生み出された文化とは?書籍『禍(わざわ)いの大衆文化』7月28日発売!

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:夏野剛)は、 国際日本文化研究センターの大衆文化研究プロジェクトの成果として『禍いの大衆文化

天災・疫病・怪異』(編:小松和彦)を、 2021年7月28日(水)に発売いたします。

古代から現代に至るまで、 大衆を無名の作者と位置づけ、 地震、 火事、 疫病などの「禍(わざわ)い」に襲われた人々が生み出した、

文学・絵画・芸能・信仰を解き明かします。 恐怖や悲しみを乗り越えるために、 人々が創り出したもの、 そして願ったことに迫ります。 2020年9月に刊行し、

好評をいただいている『日本大衆文化史』に続く、 日文研大衆文化研究プロジェクトの第2弾です。

■収録内容(カッコ内は執筆者)

序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み(小松和彦)

第一章 疫病と怪異・妖怪──幕末江戸を中心に(福原敏男)

第二章 疫病を遊ぶ――疱瘡神祭りと玩具(香川雅信)

第三章 鯰絵と江戸の大衆文化(小松和彦)

第四章 幕末コレラの恐怖と妄想(高橋 敏)

研究ノート 火事・戯文・人名――『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって(伊藤慎吾)

第五章 風の神送ろッ――説話を紡ぎ出すもう一つの世界(高岡弘幸)

第六章 大蛇と法螺貝と天変地異(齊藤 純)

第七章 岡本綺堂と疫病――病歴と作品(横山泰子)

第八章 近代、 サイの目、 疫病経験――明治期の衛生双六にみる日常と伝染病(香西豊子)

第九章 変貌する災害モニュメント――災害をめぐる記憶の動態(川村清志)

■大衆文化研究プロジェクトとは

国際日本文化研究センター(日文研)が2016年度から2021年度にかけて人間文化研究機構・機関拠点型基幹研究プロジェクトとして取り組んでいるプロジェクト(正式名称「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」)です。

日本文化全体を構造的・総合的に捉え直すため、 大衆文化の通時的・国際的考察に取り組み、 新しい日本像と文化観の創出に貢献することを目的としています。

(公式サイト:

https://taishu-bunka2.rspace.nichibun.ac.jp/

■書誌情報

書名:『禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異』

編者:小松 和彦

定価:本体2500円+税

発売日:2021年7月28日(電子書籍も同日発売)

ISBN:9784044005641

発行:株式会社KADOKAWA

https://www.kadokawa.co.jp/product/321910000165/

■既刊

第1巻『日本大衆文化史』(2020年9月刊) 編著:日文研大衆文化研究プロジェクト

■続刊予定(書名、 刊行時期は予定)

第3巻『身体の大衆文化』(2021年10月刊) 編者:安井眞奈美、 アルバロ・エルナンデス

第4巻『キャラクターの大衆文化』(2021年11月刊) 編者:荒木浩、 前川志織、 木場貴俊

第5巻『戦時下の大衆文化』(2022年1月刊) 編者:劉建輝、 石川肇

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