世界中から賞賛された、衝撃のCMを絵本化! ラスト、驚きと賛嘆の心が湧き上がる! わたしたち大人に、子どもの想像力とは何かを問いかける一冊の絵本。

ラスト、驚きと賛嘆の心が湧き上がる! わたしたち大人に、子どもの想像力とは何かを問いかける一冊の絵本。

2001年、 あるCMを観た絵本作家の黒井健さんは、 ぐっと心をつかまれました。 机に向かって、 くる日もくる日も画用紙を黒くぬりつぶす男の子の姿。

いったいこの子の中では何が起きているのか?

その衝撃から約20年。 アジア太平洋広告祭グランプリ、 カンヌ国際広告賞銀賞、 クリオ賞銅賞、 ニューヨークADC賞銀賞などを受賞した、

クリエイティブ・ディレクターの高崎卓馬さんによるACジャパン創設30周年CM「IMAGINATION/WHALE」を原案に、

黒井健さんが歳月をかけて挑んだ絵本がついにできあがりました。

* 「みんなのこころにうかんだことをかいてみましょう」と先生に言われ 何枚も何日も画用紙を黒く塗りつぶし続ける男の子。 ついに手をとめたときに、

うまれたものは……?

子どもが予想もつかない行動を起こしたとき、 どう行動し、 何と声をかけるでしょうか? 自分の行動や発言ひとつで、 子どもの心に影響を与えてしまうとしたら?

子どもの可能性は、 わたしたち大人が作り出す環境次第で変わります。 子どもから想像力・創造力を奪わないでいられたら……

この絵本をきっかけに、 ぜひ子どもと対峙する時間を作ってみませんか?

【書店員さんからの声(本紙付属帯より)】

●とてもよい絵本として残ってゆくものだと思いました。 もちろんまわりの大人は心配するけれど、 図工の時間に画用紙を黒く塗る子は時々います。

こんなに根気よく画を作ることはできないけれど。 (オリオン書房ノルテ店・山崎麻里さん)

●お話がすすむにつれて、 どんどんページは「黒」でうめつくされていくけど、 どこか優しさというか、 しなやかさを感じました。

(ジュンク堂書店藤沢店・鈴木沙織さん)

●途中までの不穏な空気にいたたまれなくなってしまいましたが……、 なるほど、 そうだったんですね。 この子の「こころにうかんだこと」が、

あまりにもスケールが大きかった、 ただそれだけのことだったのに、 あたふたする周囲……。 私も同じでした。 淡々とすすんでいく文章と、

絵のトーンがとてもよいです。 最後、 グッと心をつかまれました。 (丸善丸の内本店・八木亜季子さん)

●子どもの想像力は本当に、 大人の頭ではとてもたちうちできないくらい大きいのですね。 なんとか子どもの素晴らしさ、

可能性をつぶさない大人でいられるようにしないと……と思いつつ、 難しいことです。

「まっくろ」な絵を描きつづける男の子のなんと生き生きとしていること!(紀伊國屋書店玉川高島屋店・跡邊千香子さん)

【書誌情報】

書名:まっくろ

https://cocreco.kodansha.co.jp/catalog/0000352993

高崎卓馬・文 / 黒井健・絵

定価:1760円(税込)

発売日:9月24日(金)

講談社刊

高崎卓馬……1969年、 福岡県生まれ。 早稲田大学法学部卒業。 クリエーティブ・ディレクター・小説家。

ACジャパン創設30周年CM「IMAGINATION/WHALE」で、 海外の広告賞を数々受賞。 著書に『はるかかけら』『オートリバース』など。

黒井健……1947年、 新潟県生まれ。 新潟大学教育学部卒業。 主な絵本作品に『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』『あのね、

サンタの国ではね…』「ころわん」シリーズなどがある。 2003年山梨県の清里に「黒井健絵本ハウス」を設立。