コロナ禍で注目を集める「コヘレトの言葉」とは? 番組対談をもとにした新刊『すべてには時がある 旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』が10月13日に発売。

番組対談をもとにした新刊『すべてには時がある 旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』が10月13日に発売。

番組ガイドブックも大反響。「NHKこころの時代」が再放送開始! 長引くコロナ禍で先が見えないいま、 注目を集めつつある旧約聖書の小さな書があります。

先のアメリカ大統領選挙では、 バイデン氏が就任演説で引用したことでも脚光を浴びた「コヘレトの言葉」です。

昨年3月から、 この「コヘレトの言葉」をめぐる対話を番組にした「NHKこころの時代 それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」」が放送されました。

登壇者は「コヘレトの言葉」を40年近く研究してきた小友聡氏と、 いま最も精力的に活動する批評家・若松英輔氏。 「コヘレトの言葉」から古今東西の名著の言葉まで、

「それでも生きる」というメッセージを番組対談で発しました。 その対談を掲載した番組ガイドブックも大反響。 こちらの番組、

改めて10月から再放送されることが予定されています。

そして、 この番組でおこなわれた対談に大幅な加筆を施した新刊『すべてには時がある 旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』が10月13日に発売されます。

※本書は番組ガイドブックではありません。

では、 いまに響く「コヘレトの言葉」とは、 一体どういったものなのか。 本書で小友氏は次のように述べています。

これは「コヘレトの言葉」の最後のほうにある文章ですが、 コヘレトは「朝に種を蒔き、 夕べに手を休めるな」といいます。 いま種を蒔いたって、

それがいつ実を結ぶかは、 誰にもわかりません。 実を結ぶどころか、 どれも実を結ばないかもしれない。 それは、 私たちにはまったくわからないことです。

でもコヘレトは、 それでも明日に向かって種を蒔けという。 これは、 諦めずに「それでも生きよ」というコヘレトの呼びかけなんです。

つらい状況を生きざるを得ないとき、 「これ以上がんばることはできない」と感じてしまうときは誰にでもあるでしょう。 しかし、 本書では一貫して、

そんなときだからこそ「それでも生きる」ことを強く呼びかけます。

また小友氏は、 番組放送終了後に、 ある視聴者から次のような電話を受けとった、 と「はじめに」で述べています。

放送が終了して間もなく、 視聴者から思いがけない電話がありました。 「先生、 生きよっていうけど、 生きられないよ。 毎日、 学校でいじめられて地獄だよ。

それでも、 私に生きよっていうの」。 若い女の子の声でした。 咄嗟に言葉が出ませんでした。 「それでも生きるんです。 いつか必ず、

あのとき生きる道を選んでよかったと思える日が来ます。 その日のために生きてください」。 無我夢中で答え、 通話が切れました。

筆者の言葉がきちんと伝わったかどうかはわかりません。 伝わっていてほしいと思います。

本書では他にも「束の間を生きる」「時を待つ」「言葉を託す」など、 苦難を生きる人の背中をそっと押してくれる言葉がちりばめられています。

それらの言葉に出会うためには、 「すべてには時がある」というのが本書の一貫したテーマです。 番組の再放送と合わせて、

「こころに響く」対談を味わってみてください。

* NHKこころの時代 宗教・人生 それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」再放送開始!

〈番組情報〉

2021年10月~2022年3月

放送日:第3日曜日・午前5:00~6:00

再放送:同週土曜日:午後1:00~2:00

番組ガイドブックはこちらから。

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000069110192020.html

* 商品情報

出版社:NHK出版

発売日:2021年10月13日

定価:990円(税込)

判型:A5判並製

ページ数:192ページ

ISBN:978-4-14-911052-3

URL:Amazon⇒

https://www.amazon.co.jp/dp/4149110522/

楽天ブックス⇒

https://books.rakuten.co.jp/rb/16900084/

honto⇒

https://honto.jp/netstore/pd-book_31242609.html