メトセラ、大学VC2社からの資金調達を実施

メトセラは本資金調達を通じ、今後の事業活動における大阪大学・東北大学との連携を大幅に強化する方針 株式会社メトセラ(本社:神奈川県川崎市)は、 この度、

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下、 「OUVC」といいます。 )及び東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(以下、 「THVP」といいます。

)から資金調達を完了したことをお知らせします。 OUVC、 THVPは、 それぞれ国立大学法人大阪大学、 国立大学法人東北大学の100%子会社です。

今回の調達資金を活用し、 当社はリードアセットであるMTC001の国内外での開発をさらに加速させることが可能となります。 また、

OUVCとTHVPがメトセラの投資家に加わったことで、

今後の当社のパイプライン開発および開発シーズ検討において大阪大学・東北大学との連携を積極的に検討するとともに、

近畿圏・東北圏での事業活動をさらに積極化させる計画です。

また、 当社は本日、 小児先天性心疾患に対する自家細胞を用いた再生医療等製品(以下、 「JRM-001」といいます。 )を開発する株式会社日本再生医療(以下、

「JRM社」といいます。 )の買収も発表いたしました。 こちらについては、 「メトセラ、

心臓内幹細胞を用いた再生医療等製品を開発する株式会社日本再生医療を完全子会社化」のプレスリリースをご参照ください。

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 平井 洋輔氏のコメント

OUVCは、 国立大学で生まれた研究成果の社会実装を支援することをミッションとしており、

今回の投資が筑波大学での医師主導治験が進むメトセラの開発品MTC001の社会実装に向けた一助となることを大変嬉しく思っています。

アンメットメディカルニーズが深い慢性心不全に対して、 MTC001は独自の線維芽細胞を用いた革新的な治療法として大きな期待を寄せており、

一日も早くこの製品が多くの患者さまの元へ届けられるよう、 アカデミアとの連携強化を含めメトセラの事業をサポートしてまいります。

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社 中川 麿氏のコメント

THVPでは、 心臓の機能再生をもたらすよう工夫した自家線維芽細胞と、 低侵襲な細胞投与技術による心不全治療の新たなアプローチに大きく期待して、

投資を決定しました。 今後は、 東北地域の再生医療研究分野や関連産業との連携支援を通じて、 メトセラの目指すミッションの実現を後押しします。

株式会社メトセラ代表取締役 Co-founder, Co-CEO 野上 健一のコメント

OUVCおよびTHVPとの連携は、 当社の大阪大学・東北大学との連携強化に対する強い意欲の表れでもあります。 日本を代表する国立大学との連携を通じ、

当社のサイエンスのレベルをさらに引き上げるとともに、 臨床開発を力強く推進いたします。 引き続き、 新たな治療の選択肢を患者の皆さんにご提供できるよう、

様々な研究機関・企業とのオープンな連携に積極的に取り組んでまいります。

OUVCについて

大阪大学ベンチャーキャピタル(OUVC)は、 国立大学の有する世界屈指の研究成果を社会実装する事を目的に、 2014年12月に設立されました。

現在2つの投資ファンドを運営しており、 累計で40社以上のスタートアップへの投資を実行しています。 大学の研究段階から事業化に至るまでの道のりは長く、

民間のベンチャーキャピタルや事業会社では補完しにくいリスクマネーの供給やハンズオン支援を実施することにより、

優れた研究成果がより早く社会に還元できるよう投資先の成長支援に注力しています。

THVPについて

東北大学ベンチャーパートナーズ(THVP)は、 東北大学100%子会社の国立大学発研究成果の事業化支援を行う投資支援会社です。

2020年設立の2号ファンドでは、 東北地域、

新潟県及びその周辺域の国立大学の研究成果を活用するテクノロジーベンチャー企業に対する投資と経営支援を行っています。 更に地域の産官学金の連携を通じて、

テクノロジーベンチャーの集積を構築し、 地域経済活性化への貢献を目指しています。

メトセラについて

メトセラは、 既存治療による効果が不十分な慢性疾患に対して、 線維芽細胞を用いた新たな治療法を提供することを目指す臨床開発ステージのスタートアップです。

2016年の設立以来、 心臓線維芽細胞(VCAM1陽性心臓線維芽細胞、 VCF)をはじめとする自社創薬シーズの研究開発に取り組んでいます。

リードパイプラインであるMTC001はVCFと投与用の新規カテーテルを組み合わせたコンビネーション製品です。 本製品は、 (1)自家細胞であり、

心臓のように免疫応答性の高い臓器にも免疫抑制剤不要で投与出来ること、

(2)VCF投与用に設計されたカテーテルにより細胞を確実かつ安全に投与できるという2つの大きな優位性があります。 2021年6月にはMTC001を用いて、

慢性虚血性心不全患者に対する第I相医師主導治験が開始されています。