養老孟司さんから呂布カルマさんまで虫好きが絶賛! 「裏山の奇人」の異名を持つ昆虫学者・小松貴さんの新刊『怪虫ざんまい』4月21日、新潮社より発売決定!

「裏山の奇人」の異名を持つ昆虫学者・小松貴さんの新刊『怪虫ざんまい』4月21日、新潮社より発売決定! 世の昆虫好きたちを熱狂させた名著『裏山の奇人

野にたゆたう博物学』をはじめ、 テレビやラジオでも人気の昆虫学者、 小松貴さんの新刊『怪虫ざんまい――昆虫学者は今日も挙動不審』が4月21日、

新潮社より刊行されます。

■推薦者コメント

◎養老孟司さん(解剖学者/東京大学名誉教授)

「奇人、 奇怪な虫を追う。 環境破壊に怒り心頭。 でも愉快な本ですよ。 」

◎呂布カルマさん(ラッパー/虫ファン)

「虫の魅力は分からずとも、 虫の魅力に取り憑かれた人間の奇妙さ、 面白さはよく分かる筈だ。 」

◎丸山宗利さん(昆虫学者/九州大学総合研究博物館准教授〕

「彼の知識や深い洞察力を知れば、 たちまち己を恥じることになる。

■著者コメント

この令和の世に突如降りかかった、 忌まわしき疫病。 野外調査をライフワークとする昆虫学者にとっての移動自粛は、 まさに冬の時代だった。 しかし、

私はその凍てついた季節に、 なんでもない田んぼの一隅で光り輝く「幻の甲虫」を、 近所の井戸底で「奇跡の生物」を見つけ出した。 すべてはすぐそこの話。

足元に埋もれた、 めくるめく無限の世界を、 ぜひ知ってください。

■本書のあらすじ

セアカゴケグモの日本上陸に身悶えした中学生は、 やがてガロアムシを見つけて得意満面の大学生になった。

エダヒゲネジレバネを極小ウンカの腹の中から引っ張り出したり、アリの巣を破壊したりして過ごした大学時代。

晴れて昆虫学者になってからも止まることを知らない好奇心。

ミズスマシの背中に付くラブルベニア(カビ)に萌えたり、 誰も知らないオオフトヒゲクサカゲロウの秘密の生態を暴いたり……好き勝手に虫探しをしていたら何の因果か、

気が付けば人の親になっていた!

愛する息子をつれて行った公園でオオスズメバチの駆除に憤り、 滑り台の陰で絶滅危惧のハナダカバチを見つけるのも悪くはない。

だが、 その本性は、 やはり「奇人」と呼ばれた昆虫学者なのだ。 いまこそ虫マニア全開だ!

自転車4時間の山越えも何のその、 寒空の大地に土下座してついに見つけた、 光り輝く幻のアオヘリアオゴミムシ。 そして、 井戸ポンプを漕ぎ続けること数万回。

その果てに姿を現した、ナゾの生命体——お前は一体何ものだ!?

これは前代未聞の疫病禍をからくも生き延びようとした、 一人の昆虫学者の戦績を辿った一大叙事詩である。

■著者プロフィール:小松 貴(こまつ・たかし)

昆虫学者

1982年生まれ。 信州大学大学院総合工学系研究科山岳地域環境科学専攻博士課程終了。 同大学博士(理学)。

九州大学熱帯農学研究センターでの日本学術振興会特別研究員、 国立科学博物館 協力研究員を経て、 現在、 在野の研究者として奮闘中。 専門は好蟻性昆虫。

『昆虫学者はやめられない』(新潮社)や『絶滅危惧の地味な虫たち』(ちくま新書)など著書多数

■担当編集者より

「変な虫たち」よりも、 それを追い求める昆虫学者の方が、 「もっと変!」というのが、 本書の読みどころです。

もちろん、 筆者はワザと奇人変人を演じているわけではなく、 変な虫を知るためには、 徹頭徹尾、 彼らの動きにあわせなければならず、 結果として、

一般的な社会生活を営む人たちから見たら変に見えてしまうという次第。 同業者からは尊敬と畏怖の念を込めて「裏山の奇人」呼ばれています。 まさに驚愕の忍耐力、

行動力、 観察力の持ち主――それが筆者の小松貴さんです。

本書では県外への移動を禁じられた今回のコロナ禍において、 他の虫マニアのようにこっそり他県に移動することなく、 正々堂々、

徒歩と自転車と原付バイクで行ける範囲のみで昆虫観察に邁進します。 いわゆる「身近な虫たち」というのが本書に通底するコンセプトですが、

それにもかかわらず「まさか!」という驚天動地の大発見が連発します。 身近にも多くの奇跡が隠れていることを多くの人に知ってもらいたいと思っております。

■書籍データ

【タイトル】『怪虫ざんまい 昆虫学者は今日も挙動不審』

【著者名】小松 貴(こまつ・たかし)

【発売日】2022年4月21日

【造本】四六判

【本体定価】1,650円(税込)

【ISBN】978-4-10-351792-4

【URL】

https://www.shinchosha.co.jp/book/351792/