ムスカリン作動薬プログラムのグローバルな研究開発権・販売権が返還

ムスカリン作動薬プログラムのグローバルな研究開発権・販売権が当社グループに返還されることとなりましたので、 お知らせいたします。

本プログラムに関する権利は、 2016年4月にAllergan Pharmaceuticals International Limited(以下、

「アラガン社」)が取得していましたが、 2020年5月、 アラガン社はAbbVie Inc.(以下、 「アッヴィ社」)によって買収されています。

このグローバルでの権利を返還するという決定は、 アッヴィ社のパイプラインに関するビジネス上の判断に基づくものであり、 本提携プログラムに関連したいかなる有効性、

安全性、 またはその他のデータに基づき行われたものではありません。

このような背景から、 アッヴィ社は、 本提携プログラムの下で開発中のすべての候補薬、 当社グループからアラガン社に許諾した関連するすべての知的財産、

および提携において収集したすべての臨床・前臨床データの権利を、 当社グループに返還すると通知しました。

当社グループは、 本プログラムのさらなる開発と再提携に向けた戦略決定のため、 徹底的な検討を行います。 この検討の結果は、

本年2月の当社グループ2020年12月期決算発表の前後にご報告する予定です。 なお、

本件による2021年12月期の当社連結業績に与える直接的な影響は軽微ですが、 今後開示すべき事項が発生した場合には、 速やかにお知らせいたします。

当社代表執行役会長兼社長CEOである田村眞一は次のように述べています。 「新規サブタイプ選択的ムスカリン受容体作動薬(M4、 M1、

およびM1/M4デュアル作動薬)ポートフォリオの権利が返還されることを喜ばしく思います。 これまでのアラガン社との良好な関係に恵まれ、

多くの臨床および非臨床開発候補品のデータを取得できたことは当社にとって大変貴重なものであり、

今後のムスカリン受容体作動薬の研究および開発に大いに役立てることができるでしょう。 アラガン社の本プログラムへの貢献に感謝しています。

昨年6月に発表した炎症性疾患を標的とした新規プログラムについては、 アッヴィ社と積極的に取り組みを続けてまいります。 」

「アラガン社との提携で得られた重要な成果は、 重篤で患者の肉体的・精神的負担も大きいAD、 統合失調症およびその他の神経疾患に対する革新的新薬創出のために、

ムスカリン作動薬を使うという我々のアプローチの有用性が裏付けられたことです。 また、 これらの疾患治療にムスカリン作動薬を使用することに対し、

メカニズムの検証が進み、 業界の関心も高まっていることを心強く思っています。 」

「さらに、 本研究開発提携において、 臨床試験で得られた知見と高度な創薬技術を活用して、

HTL0018318とは異なる化学構造の次世代の選択的ムスカリン作動薬の幅広いパイプラインが生み出されました。 これらの差別化された新規医薬品候補には、

さらなる開発を進める上で魅力的な特徴があります。 」

「HTL0018318の初期の臨床試験で観察されたシグナルによって、 選択的M1作動薬の価値が高まり、

我々は新たな化学構造を持った当該作動薬の開発を進めてきました。 我々は、 さらなる分析を行い、 どの選択的M1作動薬プログラムを優先すべきかの判断を行います。

「我々は今回の返還を好機ととらえ、 本年2月の2020年12月期決算発表前後に、

本プログラムのさらなる開発と再提携に向けた戦略を発表できることを楽しみにしています。 」

当社グループとアラガン社のライセンス契約について

当社グループとアラガン社は、 2016年4月にグローバルな研究開発・販売に係る提携契約を締結し、 その下でアラガン社は、

当社グループの新規サブタイプ選択的ムスカリン受容体作動薬(M4、 M1、 およびM1/M4デュアル作動薬)の広範なポートフォリオに関して、

ADを含む主要神経障害の治療薬開発におけるグローバルな独占的権利を取得しました。

2021年1月4日をもって、 本ライセンス契約は終了しました。 アラガン社に許諾され、

その後提携を通じて追加されたムスカリンプログラムに関連するすべての知的財産権、 およびすべての前臨床・臨床データは当社グループが再取得することになります。

ムスカリン受容体について

ムスカリン受容体は、 脳、 心血管系、 消化管などのさまざまな組織に分布するGタンパク質共役受容体(GPCR)です。

脳内のM4およびM1受容体への選択的作用は、 統合失調症、 アルツハイマー病、

パーキンソン病などの神経疾患の認知および神経心理学的症状を治療するための臨床的に評価されているアプローチです。 これまで、

M4およびM1受容体を選択的に標的とする医薬品の開発は、 M2およびM3受容体への作用による有害事象の発現のため、 これまで成功には至っていません。 そのため、

M2またはM3受容体に影響を与えない極めて選択性の高いM4またはM1作動薬が長く待ち望まれており、 大型製品化とともに、

重要なアンメット・メディカル・ニーズに対応する可能性を秘めているものと期待されています。

以上

Sosei Heptaresについて

当社グループは、

Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自のStaR(R)技術並びに構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬候補物質の探索および初期開発にフォーカスした、

国際的なバイオ医薬品企業グループです。 当社グループは中枢神経系疾患、 がん、 消化器系疾患、 炎症性疾患、 その他希少疾患など複数の疾患領域において、

幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。

これまでアッヴィ社、 アストラゼネカ社、 バイオヘイブン社、 ジェネンテック社(ロシュ・グループ)、 GSK社、 ノバルティス社、

ファイザー社および武田薬品工業株式会社などの大手グローバル製薬企業、 ならびにその他の新興バイオ医薬品企業と提携しています。 当社グループは、

東京に本社を置き、 英国のケンブリッジに研究開発施設を有しています。

「Sosei Heptares」は、 東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。 「そーせい」、

「Heptares」、 当社グループのロゴおよびStaR(R)は、 当社グループの商標または登録商標です。

詳しくは、 ホームページ

https://www.soseiheptares.com/

をご覧ください。

LinkedIn: @soseiheptaresco

Twitter: @soseiheptaresco

YouTube: @soseiheptaresco

【お問い合わせ先】

福田 安孝 – Citigate Dewe Rogerson

03 4360 9234 | [email protected] 当リリースの詳細について

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