学問は、ながく喋るから面白い。新時代の教養講座「ゲンロン・セミナー」2023年2月スタート!

株式会社ゲンロン(本社:東京都品川区西五反田 代表取締役:上田洋子)は、 2023年2月より、

東京・五反田のイベントスペース「ゲンロンカフェ」の開業10周年を記念して、 新時代の教養講座「ゲンロン・セミナー」をスタートいたします。

第1期となる2023年2月から7月のテーマは「1000分で『遊び』学」。 現代社会の重要なキーワードである「遊び」を題材に、 哲学、 霊長類学、 演劇学、

歴史学、 ゲームAI研究の分野で活躍する5人の研究者が連続講義を行います。

また、 若手研究者を応援するための連続イベント「学問のミライ」も同時スタート。 さまざまな分野の未来を担う若手研究者をゲストに招き、

最新の研究動向やこれからの展望をインタビューします。

どちらのイベントも、 ゲンロンで勤務する大学院生チームが企画・運営しています。 これまで10年以上にわたり、

先端的な知を市民に開くという公共的使命を追い続けてきたゲンロンの新たなチャレンジに、 どうぞご期待ください。

株式会社ゲンロンは2023年2月に開業10周年を迎える東京・五反田のイベントスペース「ゲンロン・カフェ」の10周年記念企画

第1弾として、新たなイベントシリーズ「ゲンロン・セミナー」をスタートします。

ゲンロン・セミナーは、さまざまな分野の専門家たちと「いま」を考える教養講座。第1期となる2023年上半期(2月~7月)は、「1000分で『遊び』学」を共通テーマにして、月にいちど、土曜日の午後に講座を開講いたします。会場参加とインターネット配信を通じてお届けする、知的好奇心旺盛な観客のみなさまに開かれた講座です。

第1期は感染症や戦争、経済不安などによって今いちどその意義が問われている「遊び」を、現代社会をとらえるキーワードとして、多角的な視点から考えます。登壇するのは、古田徹也氏(哲学・倫理学)、山本真也氏(霊長類学)、梅山いつき氏(演劇学)、池上俊一氏(西洋中世史)、三宅陽一郎氏(ゲームAI研究)の5名の研究者。人文学から自然科学まで、幅広い分野の第一人者を招き、「遊び」を深く考える連続講義をおとどけします。

ゲンロン・セミナーのコンセプトは、「学問は、ながく喋るから面白い。」

土曜日の午後にゆったりとした時間帯で開講するゲンロン・セミナーは、終わり時間を気にすることなく講義に耳を傾けることを大事にします。講義には、聞き手としてゲンロンで働く現役の大学院生が参加し、ゲストの講義に質問を挟んだり話題を付け加えたりする役割を担います。ながく喋る講義によって、観客のみなさんと共に考える時間を生みだします。対話で広がる「話しことばの学問」の面白さをぜひご体験ください。

さらに、最終の第6回となる7月には、ゲンロン・セミナーを企画・運営し、各回で聞き手をつとめてきたゲンロンの大学院生チームと会場のみなさんで、第1期を振り返り、学問の面白さを語り合うアフターセッションを実施します。

先端的な知を市民に開くことを使命に掲げ、大学や専門機関、業界の常識にとらわれないイベントを多数企画してきたゲンロンカフェだからこそ実現できる、新時代の教養講座「ゲンロン・セミナー」に、みなさまのご参加をお待ちしています。

※会場観覧チケットの発売は2023年1月11日(水)からを予定しています。

最新情報については、ゲンロン公式SNSアカウント(

https://twitter.com/genroninfo)、webゲンロン(

https://genron-alpha.com/)等でご確認ください。

■企画概要

開催日程・登壇者・講義テーマ 日程 登壇者(専門分野) 講義テーマ 第1回 2月11日(土) 古田徹也(哲学・倫理学) 「遊びと哲学」 第2回

4月1日(土)※予定 山本真也(霊長類学) 「遊びと動物」 第3回 4月22日(土) 梅山いつき(演劇学) 「遊びと演劇」 第4回 5月13日(土)

池上俊一(西洋中世史) 「遊びと歴史」 第5回 6月17日(土) 三宅陽一郎(ゲームAI研究) 「遊びとAI」 第6回 7月 アフターセッション

ゲンロン・セミナーを企画・運営する

大学院生チームと観客のみなさんで、

第1期を振り返ります

(会場参加のみ) ※各回とも14時開始予定

登壇者プロフィール

古田徹也

東京大学大学院人文社会系研究科准教授。1979年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。新潟大学教育学部准教授、専修大学文学部准教授を経て、現職。近現代の哲学・倫理学、特にウィトゲンシュタインの哲学を研究している。主な関心は、言語、心、行為。

著書に、『このゲームにはゴールがない――ひとの心の哲学』(筑摩書房)、『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書)、『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHKブックス)、『不道徳的倫理学講義――人生にとって運とは何か』(ちくま新書)、『ウィトゲンシュタイン

論理哲学論考』(角川選書)、『言葉の魂の哲学』(講談社選書メチエ)、『それは私がしたことなのか――行為の哲学入門』など。

山本真也

1981年奈良生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。京都大学高等研究院・野生動物研究センター(兼任)准教授。専門は比較認知科学、霊長類学。チンパンジー・ボノボ・ウマ・イヌなど、さまざまな動物を対象に認知研究とフィールドワークの両方を通して知性の進化の謎に取り組んでいます。究極の研究テーマは「人間とは何か」を知ること。とくに社会の中で発揮される社会的知性に関心をもっており、主なキーワードは共感・他者理解・協カ・文化・集団社会です。著書に『Bonobos:

Unique in mind, brain, and behaviour』(共編、Oxford University Press,

2017年)、『進化でわかる人間行動の事典』(分担執筆、朝倉書店、2021年)ほか。

梅山いつき

1981年新潟県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。演劇博物館で太田省吾、寺山修司、別役実等、小劇場演劇の作家や水族館劇場等、野外劇に関する企画展を手がけ、現在、近畿大学准教授。アングラ演劇をめぐる研究や、野外演劇集団にスポットを当てたフィールドワークを展開している。著書に『佐藤信と「運動」の演劇』(作品社、第26回AICT演劇評論賞受賞)、『アングラ演劇論』(作品社、第18回AICT演劇評論賞受賞)、『60年代演劇再考』(岡室美奈子との共編著、水声社)など。

池上俊一

1956年、愛知生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、フランス国立社会科学高等研究院留学。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、現在、東京大学名誉教授。専門は西洋中世史。

著書に、『動物裁判』(講談社現代新書)、『増補

魔女と聖女』、『身体の中世』、『遊びの中世史』(以上、ちくま学芸文庫)、『ロマネスク世界論』、『ヨーロッパ中世の想像界』(以上、名古屋大学出版会)、『ヨーロッパ史入門』(岩波ジュニア新書)、『歴史学の作法』(東京大学出版会)など。翻訳に、ルゴフ『中世の夢』(名古屋大学出版会)、『西洋中世奇譚集成』(講談社学術文庫)など。

三宅陽一郎

ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程(単位取得満期退学)。博士(工学、東京大学)。2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、九州大学客員教授、東京大学客員研究員。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会理事・シニア編集委員、情報処理学会ゲーム情報学研究会運営委員。著書に『人工知能のための哲学塾』

『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』『人工知能のための哲学塾

未来社会篇』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『ゲームAI技術入門』『人工知能の作り方』(技術評論社)、『なぜ人工知能は人と会話ができるのか』(マイナビ出版)、『人工知能と人工知性』(iCardbook)、『人工知能が生命になるとき』(PLANETS)。共著に『絵でわかる人工知能』(SBクリエイティブ)、『高校生のための

ゲームで考える人工知能』(筑摩書房、山本貴光氏と共著)、『ゲーム情報学概論』(コロナ社)。監修に『最強囲碁AI アルファ碁

解体新書』(翔泳社)、『マンガでわかる人工知能』(池田書店)、『C++のためのAPIデザイン』(SBクリエイティブ)などがある。

開催概要

開催場所:ゲンロンカフェ(東京都品川区西五反田)

会場観覧人数:50人

参加費用(税込):

【セットチケット(全6回)】15,000円、学生 12,000円

【各回チケット】(第1~5回)3,500円、学生 3,000円(ともにリピート割引 -500円あり)、(第6回のみ)2,000円、学生1,500円

チケット発売日程:2023年1月11日開始予定

■ 関連企画「学問のミライ」

ゲンロンでは「ゲンロン・セミナー」の開催にあわせ、2023年2月より、若手研究者を応援するための連続イベント「学問のミライ」をスタートいたします。

各分野の未来を担う若手研究者をゲストにお招きし、研究内容やその意義、専門分野の現状やこれからの展望などについて思う存分に語っていただく、配信限定イベントです。こちらのイベントも、ゲンロンで働く大学院生が聞き手をつとめ、学問や研究の面白さを深掘りしていきます。

こんな今だから、学問の未来を明るく真剣に考えたい。株式会社ゲンロンは、大学や学会とは異なった独自の切り口から、今後も「知をふたたび愛されるものに変える」というミッションを追い続けます。