サステナブルフードテック企業、株式会社AlgaleX（代表取締役社長高田大地本社：沖縄県うるま市）が、泡盛粕を活用した食用藻類の製造方法について特許査定通知を受領

2023年1月17日

フードテック企業、株式会社AlgaleX（代表取締役社長高田大地本社：沖縄県うるま市）が、泡盛粕を活用した食用藻類の製造方法について特許査定通知を受領

株式会社AlgaleX（アルガレックス）が独自に開発した「乾燥藻体含有乾燥食品の製造方法、食品の製造方法、

及び従属栄養性微細藻類の風味の改善方法」（特願2022-006913 2022年1月20日出願）が特許庁により認められ、

2023年1月10日付で特許査定通知を受領しました。

株式会社AlgaleX(以下、AlgaleX)は、沖縄県・うるま市に所在する沖縄健康バイオテクノロジー開発センターに本社を置くサステナブルフードテック

カンパニーです。

脳と血液の健康に必須と言われる栄養素のDHAは、そのほどんどが天然の魚を原料にして作られます。しかし、魚1匹から摂れるDHAは、サプリメントで僅か数粒程度と言われています。養殖魚はDHAを摂るために大量の天然魚を消費した上で出荷されます。

その現状を憂慮し、魚に依存しないDHAを模索、持続可能なDHAを作る事をミッションにAlgaleX社は2021年に設立されました。

* 特許技術の開発背景

⿂はDHAを作ることは出来ません。⿂は食物連鎖を通じてDHAを蓄えるだけで、実はDHAを最初に作り出すのは、海に漂う微細藻類です。しかし目に見えない「藻」を育てることは⾮常に困難で、実用化された例は世界でもほとんどありません。

AlgaleXが長年の研究の末に確立したのが、この目には見えない藻を未利用食品である泡盛粕から発酵させるだけでなく、特有の⿂臭さがある藻の味や香りを改善する独自の技術です。この独自の技術から生み出されたのが、DHAと旨味を豊富に含む「Umamo」になります。

開発過程で着目したのが、AlgaleXの拠点である沖縄に伝わる伝統の泡盛。泡盛は、年々消費量が減少し、産業としては⾮常に苦しい状況です。その泡盛の生産過程で生まれる泡盛粕は、一部は活用されているもののそのほとんどが捨てられています。もしこの泡盛粕を使用し、DHAを持つ藻類を発酵出来れば、同時にこの伝統産業に新しい可能性が生まれるかもしれない。そんな想いから技術開発を進めて参りました。

2022年1月15日、創業以来挑み続けた泡盛粕からDHA藻類の安定発酵に成功。泡盛粕をDHAと旨味が高含有する美味しい食用藻「Umamo(うまも）」へとアップサイクルする独自の技術が完成しました。

Umamoは、DHAを最初に作る微細藻類の1種であり、⻘⿂の10倍以上のDHA含有量を誇ります。また、DHAだけではなく、GABAや、アルギニン、ビタミンB12などを様々な栄養素も豊富に含みます。だからこそ、通常のDHAサプリメントで使われる「精製魚油」の様に、化学精製してDHAだけを濃縮することはしません。むしろDHAと豊富な栄養素が同時に摂れる自然を食べる植物性DHAとして、無加工のUmamoそのものを生かした製品をこれから販売して行きます。

その「Umamo」を活用した第一弾の商品として、完全植物性DHA・オメガ3高含有サプリメント「Umamo Omega-3 Special（ウマモオメガ-3

スペシャル）」の発表を2023年2月に予定しております。また、食用「Umamo出汁」の開発も現在同時進行しております。

* 株式会社AlgaleXに関して

2021年

3月沖縄うるま市にて創業

7月 JAPAN BRANDに選出される

9月日本最大級のビジネスカンファレンスICC（Industrial Co-Creation)に登壇

12月日経バイオに掲載

2022年

1月 Forbes 1月号「200 SUPERSTAR ENTREPRENEURS」に選出

2月日経経済新聞社主催のピッチランコンテスト「スタ★アトピッチJapan」沖縄代表として登壇

10月リバネスが主催するアグリテックグランプリ2022でシグマクシス賞受賞