「阿賀北ノベルジャム2020オンライン」5作品がついに完成・販売開始! 3月21日にはグランプリを発表します。

新潟県阿賀北エリアの魅力を小説で伝える創作ハッカソン、3月のグランプリに向けいよいよラストスパート! 阿賀北ノベルジャム2020オンラインでは、

新潟県阿賀北エリアを舞台とした創作に対して熱い想いを持つ参加者が県内外から集まり小説を制作していました。

「通」を作品のお題にコロナ禍やチーム再編成など紆余曲折の3か月を経て、

3チーム5作品がついに完成・販売開始となりました!各チームはこれから3月21日のグランプリに向け、 販促・PR活動のラストスパートにはいります。

敬和学園大学(新潟県新発田市)は、 新発田市・聖籠町と小説創作イベント「阿賀北ノベルジャム」(

https://agakita-noveljam.com/)を開催しています。 このイベントは、 2017年からNPO法人HON.jpが東京で開催してきた、

著者・編集者・デザイナーがチームを組んで小説創作を行い、 電子書籍として出版までをも行う、

これまでにない文芸イベント「ノベルジャム」をはじめて地方で開催するものです。

企画当初は、 従来のノベルジャム同様、 新潟県新発田市・聖籠町に、 県内外から参加者に集まってもらい2泊3日の合宿で現地取材と短編小説創作を行う想定でしたが、

コロナ禍を受け、 昨年10月から3ヶ月間オンラインで制作を行うという新しい形での開催となりました。

ローンチイベントには電撃文庫元編集長(現:ストレートエッジ代表取締役社長)の三木一馬氏をオンラインでお招きし、

10代~50代からなる4チーム16名を向かえてスタートしたこのイベント。 コロナ禍の影響による取材の困難や、

オンラインにおけるコミュニケーションの難しさから離脱者を出しながらも、 「通」をお題とした次の5作品が完成。 1月24日に完成作品の審査員プレゼンを行いました。

いずれも、 地域の魅力や課題を物語として新鮮な視点で描き出しています。

ちーむ☆おっちゃほい(編集者:藤沢チヒロ/著者:萬歳淳一・師尾祥大/デザイナー:小掠愉未・岸端優奈)

新潟県下越地方、 人口約10万人のベッドタウン・新発田市。 駅から伸びる商店街の中ほどに建つ市庁舎「ヨリネスしばた」のなかに、

コミュニティラジオ局「FMしばた」の公開放送ブースがあります。 小野さわ子は、 ここで情報番組を担当する、 元声優志望のパーソナリティ。 性別も年代もさまざま、

それぞれの場所で目標や悩みを抱えて暮らす人々に、 さわ子の「ゆらぎボイス」は届きます。 交通情報や日々の話題、 季節ごとの街の催し、

リクエスト曲に朗読……さわ子とリスナーの交流から、 やがて一つの奇跡がうまれることに――

ラジオの音声、 そして、 人々から寄せられるメールや便り。 「声」がつなげる、 街の魅力もたっぷりとつまった連作短編。

生まれ育った新潟県新発田市――

“散らかしたまま放置した子供部屋のような町”からまもなく旅立つ少年は、 思い出の場所を巡るうちに自らの記憶の狭間へと迷い込んでいく。

幼い頃に遊んだ城のお堀、 市役所の庁舎、 そして学校――歩き疲れた少年の前に、 そのSLは現れた。

無遠慮で奇妙な車掌と言葉を交わし、 街で過ごした時間を走馬灯のように振り返りながら走る汽車はどこへ向かうのか。 鮮烈な幻想青春譚。

ほっかほっか しょうせつ倶楽部(編集者:森石豊/著者:嶋幸夫/デザイナー:森川亮)

地方移住、 Uターン──そんな夢とはほど遠く、 IT業界をリタイアした佐々木は逃げ道として地元に返ってきた。 ゆとりは欲しい、 でも人は嫌い、

けれども専門知識は活かしたい。 そんな身勝手は、 就農研修に従事する中で知らぬうちに薄れていく。 その先に鈍い光が見えるような、 見えないような。

みっともない予防線を張りながらも、 少しずつ何かが溶けていく若者の物語。

あがっと(編集者:波野發作/著者:Yohクモハ・月城いなほ/デザイナー:吉田彩乃)

バッテンガール・大谷瑠依は高校三年生。 青春のすべてを注いだハンドボールはライバル校に1勝もできずに終止符を打った。

あとは厳格な父の言うがままに地元の大学に入り、 卒業し、 このまま人生を終える。 それでいいのかな? 瑠依はふと、 自分を俯瞰する。

自分を「×(バッテン)」としか評価できなかった少女・瑠依が、 本当の自分の形を模索するYA青春ストーリー。

勝ちたかった。 いや、 勝ちたい。 あたしはまだ勝ちたい。 少女はつぶやく。 「ジャンプシュート」と。

新潟に生まれ新潟で育ち新潟を食し新潟を愛し新潟に死す。

女子高生プロサッカープレイヤー富田美園は透明人間だ。 かわいい妹からチームメイトからアイドルタレントまで巻き込んで、 マイペースにキラーパスを放ちまくる……。

新世代のローテンションスラップスティックSFコメディ爆誕。

時代はこの「新ハチャハチャ系SF」を待っていた。 に違いない?

これら5作品は、 電子書籍出版・販売サービスBCCKSを通じて、 Amazon Kidleストア、 楽天Kobo電子書籍ストア、

BOOK☆WALKER(ブックウォーカー)等の主要電子書店で販売されています。 またBCCKSでは紙の本を注文することも可能です。

各チームは3月21日のグランプリ表彰式(※新発田市月岡温泉にて開催予定。 コロナ禍の状況によってはオンライン開催となる場合があります)に向けて、 現在、

それぞれの作品の販促・PR活動に取り組んでいます。 グランプリ審査は、

(1)地域の魅力が作品のなかに十分に込められているか?(2)小説文芸としてのクオリティの高さ(3)優れた出版展開ならびにプロモーションを行ったか、

という基準に基づいて行われ、 以下の審査員の講評に加え、 賞金・賞品(阿賀北エリアの特産品)が授与されます。

審査員長

仲俣 暁生

フリー編集者、 文筆家、 「マガジン航」編集発行人

著書:『失われた「文学」を求めて【文芸時評編】』(つかだま書房)、 『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、 『極西文学論』(晶文社)、

共著:『編集進化論』(フィルムアート社)ほか。

審査員

有田 真代

1984年生まれ。 編集者/プロデューサー。

横浜国立大学教育人間科学部卒業後、 出版社・IT企業で営業・宣伝・広報・編集などを担当。

これまで立ち上げた企画に物書きのためのメディア「monokaki」、 オリジナルアニメ創出プロジェクト「Project ANIMA」ほか。

Twitter, note: @arimayoco

審査員

間狩 隆充

1964年生まれ。 新潟日報社新発田総局長・編集局次長職・論説編集委員。

早稲田大学社会科学部卒業後、 1988年新潟日報社入社。

新井支局長、 佐渡支局長、 整理部第二部長、 整理部長、 報道部特設・統合編集担当部長、 新発田総局長を歴任。

審査員

加藤 雅一

(株)テクスファーム 取締役社長/クリエイティブディレクター。

2002年創刊のフリーペーパー『新潟美少女図鑑』は全国へ展開し、 二階堂ふみ、 桜井日奈子、 馬場ふみか、 など多くの女優・モデルが発掘される。

全国展開以降はノウハウを活かし、 広報コンサルや広告デザインなど、 クライアントワークに力をいれている。 手掛ける仕事は、

教育機関・行政・アパレル・美容業・タレントなど。 1977年新潟市生まれ。