<全国ヘアドネーション意識調査>ヘアドネーションの認知率は全国で約5割

毛髪・美容・健康のウェルネス産業の株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、 代表取締役社長 津村 佳宏)では、 47都道府県各104人(20~60代の男女

計4888人)を対象に、 ヘアドネーションに関する意識調査をインターネット調査で実施しました。 当社では、

ヘアドネーション(髪の寄付)によって製作した人毛100%のオーダーメイドフルウィッグを、

病気などでウィッグを必要とする子どもたちに無償提供しているNPO法人Japan Hair Donation &

Charity(JHD&C=ジャーダック)への協力を、 2015年3月から行っています。 近年、 ヘアドネーションに対する関心が高まっていることから、

今回は全国規模でヘアドネーションに関する調査を行うことで、 地域ごとの認知率の違いなどを調べました。

【主な調査結果トピックス】

◆ヘアドネーションの認知率は全国で約5割

男女で認知率に大きな開き

◆ヘアドネーション認知率が最も高いのは「中国地方」

西日本の方が認知率が高い傾向も

◆最もヘアドネーション認知率が高いのは「熊本県」

◆女性の3割以上がヘアドネーションをやってみたいと回答

熊本県民と徳島県民は実施意向が最も高い結果に

◆やってみたいと思う理由「苦しむ子供の力になりたい」がトップに

有名人、 著名人の影響は限定的

<調査概要>

○調査名:髪に関する意識調査

○調査対象:全国の20~60代の男女4888名(有効回答数)

全国47都道府県 各104名(女性52名、 男性52名ずつ)

※各県の居住期間が3年以上の方が対象

○調査期間:2020年6月9日(火)~6月10日(水) 2日間

○調査方法:インターネットアンケート

※地域区分について

北海道(北海道)

東北地方(青森県、 岩手県、 宮城県、 秋田県、 山形県、 福島県)

関東地方(茨城県、 栃木県、 群馬県、 埼玉県、 千葉県、 東京都、 神奈川県)

中部地方(新潟県、 富山県、 石川県、 福井県、 山梨県、 長野県、 岐阜県、 静岡県、 愛知県)

近畿地方(三重県、 滋賀県、 京都府、 大阪府、 兵庫県、 奈良県、 和歌山県)

中国地方(鳥取県、 島根県、 岡山県、 広島県、 山口県)

四国地方(徳島県、 香川県、 愛媛県、 高知県)

九州沖縄地方(福岡県、 佐賀県、 長崎県、 熊本県、 大分県、 宮崎県、 鹿児島県、 沖縄県)

※本調査結果では、 小数点以下第2位を四捨五入しているため、 合計しても100%にならない場合があります

<主な調査結果>

◆ヘアドネーションの認知率は全国で約5割

男女で認知率に大きな開きも

ヘアドネーションについて尋ねたところ、 全国では52.2%と約半数の人が知っていると回答しました。 男女別で見ると、 男性の認知率が34.2%であるのに対し、

女性は70.1%となっており、 男女で認知率に大きな差があることがわかりました。

Q. あなたはヘアドネーション(髪の寄付)を知っていますか?(単数回答/=4888)

◆ヘアドネーション認知率が最も高いのは「中国地方」

西日本の方が認知率が高い傾向も

また、 上記の質問を地域別に見てみると、 中国地方が55.0%で最も高い結果となりました。 次いで、 九州沖縄地方が僅差の54.9%と続きました。

反対に最も低かったのは北海道で49. 0%と半数を切る結果となりました。 こうした結果をみると、 中国、 九州、 近畿、

四国といった西日本の認知率が高いことが分かります。

◆最もヘアドネーション認知率が高いのは「熊本県」

さらに、 ヘアドネーションの認知率を47都道府県別に見てみると、 最も認知率が高かったのが熊本県(65.4%)で、

全国平均(52.2%)より10%以上も高い結果となりました。 次いで、 埼玉県(60.6%)、 京都府・鳥取県(59.6%)が続き、

いずれも約6割の方が知っていると回答しました。 一方、 最も低かったのは茨城県で40.4%と、 トップの熊本県と比較すると25%も差が出ています。 次いで、

青森県・山形県(41.3%)と東北の2県が続きました。

また、 特に認知率が高かった県と低かった県をそれぞれ色分けした、 下図の「ヘアドネーションの認知率ヒートマップ」を見ると、

認知率が55%以上と高い結果を示した県が、 西日本に集中していることも分かります。

◆女性の3割以上がヘアドネーションをやってみたいと回答

熊本県民と徳島県民は実施意向が最も高い結果に

ヘアドネーションの実施意向について尋ねたところ、 「すでにやったことがある」と答えた人は全体で1.4%に留まりましたが、

「やってみたいと思う」と回答した方は21.5%で、 約2割の人がやってみたいと思っていることがわかりました。 また、 女性の方が実施意向が高く、

「すでにやったことがある」「やってみたいと思う」と回答した人は3割以上(34%)に上り、

「やってみたいと思わない」との回答も男性の52.1%に比べて25.8%と約半分となっています。

Q. あなたは実際にヘアドネーションをやってみたいと思いますか?(単一回答/n=4888)

※「すでにやったことがある」及び「や ってみたいと思う」と回答した人を足 した割合

※「すでにやったことがある」及び「や ってみたいと思う」と回答した人を足 した割合

また、 「すでにやったことがある」及び「やってみたいと思う」と回答した割合が最も高かったのは、 熊本県と徳島県(33.6%)で、

3割以上の方がヘアドネーションをやってみたいと回答しています。 実施意向の高かった上位6県は、

いずれも前述のヘアドネーション認知率で全国平均よりも高い結果となっています。

◆やってみたいと思う理由「苦しむ子供の力になりたい」がトップに

有名人、 著名人の影響は限定的

前問で「すでにやったことがある」「やってみたい」と答えた方に対し、 なぜやってみたいと思ったのかを尋ねたところ、

6割以上の人が「病気で苦しむ子供たちの力になりたいから」と回答し、 「自分にも簡単にできそうだから」(55.1%)、

「社会貢献に興味があるから」(43.7%)の順に続きました。

近年、 有名人や著名人でもヘアドネーションをする方が増えていますが、 「有名人、

著名人がやっているのを見たから」と回答した人は5.5%と少ない結果となりました。 「家族、 友人、 知人の影響」と回答した人の割合も4.9%と低く、

ヘアドネーションをやってみたいと思っている人は、 誰かからの影響ではなく、

“子供たちの力になりたい”や“社会貢献に興味がある”などのご自身の意思で興味をもっていることが分かります。

Q. 前問で「すでにやったことがある」「やってみたい」と答えた方にお聞きします。

なぜヘアドネーションをやってみたいと思いましたか?(いくつでも)(複数回答/n=1117)

<参考>

■JHD&C(ジャーダック)について

JHD&Cは、 ヘアドネーション(髪の寄付)によって製作した人毛100%のオーダーメイドフルウィッグを、

病気などでウィッグを必要とする子どもたちに無償提供しているNPO法人です。

■JHD&Cとの協力の経緯

協力のきっかけは、 北海道の帯広三条高校放送局の生徒たちでした。

「髪」をテーマにドキュメンタリー作品を制作していた帯広三条高校の生徒がJHD&Cと弊社に取材を依頼したことで、 お互いの活動を知りました。

当社は、 「お子さまの髪の悩みを心の傷にしないために」をテーマに、

病気やケガなどの理由でウィッグを必要とされるお子さま(4歳から15歳まで)へウィッグをプレゼントする「愛のチャリティ」を、

創立10周年の1978年から開始し40年以上続けています。

JHD&Cと当社の活動の目的が共通のものであると感じ、 2015年3月からJHD&Cへの協力を開始し、 2016年からはウィッグの製作協力を開始しました。

2018年より売上の一部がJHD&Cの活動に充てられる「ヘアドネーション支援自動販売機」を本社や店舗に設置した他、 一部店舗を賛同美容室に登録しました。

■ JHD&C 代表理事 渡辺貴一氏からのコメント

▶今回の調査結果についての感想

「中国地方」や「九州沖縄地方」の認知度が高かったのは意外な結果で驚きました。 ホームページへのアクセス数などは、 東京や名古屋市、

大阪市といった大都市が高いので、 都市部の方が認知率は高くなると予想していましたが、 地方での認知も広がっていてうれしいですね。

▶西日本での認知率が高い結果となったことについて

特に西日本を中心に活動してきたわけではありませんが、 活動を開始した初期のころから、 協力的なサロンが熊本市内にあり、

そちらを通じて何度もメディアで報道されたり、 そのサロンの自主的な広報活動もあったことで、 限定された地域での周知が進んだ可能性はあるかもしれません。

▶今後の活動について

これまでの「ヘアドネーション」は、 ある種の流行として広く受け入れられてきましたが、 コロナ禍を経た新しい社会においては、

「チャリティ」本来の意味で認知されることを目標に、 これからも活動を継続していきたいと考えています。