痩せた」薬は16商品中、13商品。最も「痩せた」商品は今話題のGLP-1ダイエット。

ダイエットカフェ株式会社(北海道札幌市、代表取締役社長:福田尚広)は2024年2月29日、ダイエット薬の効果に関する実態調査を実施しました。対象となったのは、自社が運営するダイエット商品口コミサイト「ダイエットカフェ」に登録されているダイエット薬18商品(※)と、それらの商材に投稿された5498件の口コミデータです。

※対象としているダイエット薬は、病院や薬局にてダイエット目的で入手可能な内服薬、またはGLP-1受容体作動薬としています。 【サマリー】

* 痩せた口コミの方が多いダイエット薬は、全体の81.3%(16商品中13商品)

* ダイエット薬の満足度評価では「少し良い」という評価が55.6%と最多

* ダイエット目的で薬を選択する方の多くは、20代後半から40代前半の女性で、BMIは健康的な標準体重(22)付近である「21-23」の範囲の方が21.3%で最多

■調査背景

2023年、約30年ぶりに肥満症治療薬「ウゴービ」「アライ」が新たに承認され、ダイエット業界に新たな動きをもたらしました。そして、2024年2月22日、肥満症治療薬「ウゴービ」が実際に発売されました。「ウゴービは発売直後」「アライは未発売」ですが、これらと同じ成分を含む商品がダイエット薬として既に市場で盛り上がりを見せています。本調査ではこれらの商品を含む18種類のダイエット薬を調査対象としました。

さて、ダイエット薬が盛り上がりを見せる一方で、日本医師会からはダイエット薬の「適応外処方」や「副作用」への注意喚起がなされています。そういった状況の中、消費者はダイエット薬をどのように受け止めているのでしょうか?本調査は、ダイエット薬の実際の効果や満足度、副作用に関する消費者の体験を集約し、ダイエット薬に対する消費者の受け止め方を明らかにすることで、業界の発展に寄与することを目指しています。

■調査結果

(1)ダイエット薬の効果

ダイエット効果が期待される18種類のダイエット薬に対して、「痩せた」と「痩せなかった」の口コミが合計3件以上寄せられた16商品を分析しました。その結果、

痩せたという口コミが過半数を占める商品は、全体の81.3%(13商品)であることが明らかになりました。

○ダイエット薬の効果ランキング

下表では「痩せ率」を元にダイエット薬をランキングしました。上位5つは脅威の痩せ率80%超えとなっています。また上位5つの内訳として肥満症治療薬1つと、GLP-1受容体作動薬4つとなっております。

○ダイエット薬を使用して痩せた方の特徴

AI(ChatGPT)を用いて「ダイエット薬を使用して痩せた方の口コミ」から共通点を抽出したところ、下記3つの特徴が明らかになりました。

・食欲抑制

・副作用による食欲減少

・生活習慣の変化

以下は「ダイエット薬を使用して痩せた口コミ」の一部抜粋です。

* 食欲はなくなります。私は3mgでも食欲減退を感じましたが7mgでは空腹感というものを感じることがほぼなくなりました。(女性27歳)

* 内科のお医者さんより勧められました。使用方法などはそんなに難しくなく針も痛みはとくにないのですが、吐き気がでてしまいました。もしかしたらそれが目的なのかもですが、私には合いませんでした。。吐いたからか体重は少しへっていました。(女性34歳)

* 食事の量が減っていくのが分かる。その後薬だけに頼ってはいけないと食事指導もネットでアドバイスを受け薬がなくても食事でコントロールしていけるようにしています。(女性60歳以上)

○ダイエット薬を使用して痩せなかった方の特徴

AI(ChatGPT)を用いて「ダイエット薬を使用して痩せなかった方の口コミ」から共通点を抽出したところ、下記3つの特徴が明らかになりました。

・不適切な使用

・期待される効果に対する誤解

・体質や健康状態の差異

以下は「ダイエット薬を使用して痩せなかった方の口コミ」の一部抜粋です。

* 淡いダイエット目的でしたが、体重には変化なし。

お通じは元々悪いタイプで、これを毎食後飲みはじめ2週間程すると、下痢と便秘を数日毎に繰り返すように。お腹の調子の乱高下に翻弄されてちょっと大変で、少しずつ薬の量を調整したところ、私には夕飯後の1日1回服用が一番あっているようです。(女性49歳)

* あまり効果なかったけど値段が安いのでやってみました。腸内環境の改善だと割り切ってやるのであれば良いと思います。便秘は解消されました。(女性50歳)

* なんだか聞いてる感じはしたし尿に糖はおりてましたが、実際には期待の効果はなくほとんど痩せてないと思います。2ヶ月はのみました。現在は違う糖尿病の薬飲んでいます。吐き気等の副作用は感じませんでした。運動もしないとやはりだめなのかも。(女性44歳)

○ダイエット薬の効果に関する所感

16種類のダイエット薬に関して、痩せたと報告された商品は全体の81.3%にあたる13商品でした。これは、ダイエット薬の高い有効性を示しています。特に注目すべきは、上位5商品の痩せ率が80%を超えていることです。

これら5つの薬は肥満症治療薬または糖尿病治療薬として認可されているため、製薬メーカーや公的な機関による体重減少効果の言及がされている可能性があります。厳密な体重減少効果に関しては、製薬メーカーまたは公的機関のレポートをご参照ください。

(2)ダイエット薬の満足度評価

ダイエット効果が期待される18種類のダイエット薬に寄せられた5498件の口コミを分析したところ、

「3.0-3.5点(少し良い)」という評価を受けている商品が最多(55.6%)

であることが判明しました。加えて、「3.5-4.0点(かなり良い)」の評価を得ている商品の割合も33.3%と高くなっていました。

○ダイエット薬の評価ランキング

下表では「口コミ評価平均点」を元にダイエット薬をランキングしました。上位6つは3.5点を超えており、満足度はかなり高くなっています。また効果ランキングで上位だった肥満症治療薬、GLP-1受容体作動薬が満足度ランキングでも上位になる傾向がありました。

○高評価のダイエット薬の特徴

AI(ChatGPT)を用いて「高評価のダイエット薬」に投稿された口コミから共通点を抽出したところ、下記3つの特徴が明らかになりました。

・効果の実感

・副作用が軽い又は許容できる

・生活習慣への影響が少ない

以下は「高評価のダイエット薬の口コミ」の一部抜粋です。

* ダイエットクリニックで処方して貰いました。色々試してきたけど1番効果あったのが今のところはリベルサスです。私は。最初は気持ち悪いしダルい感じもあったけど、慣れたらもう余裕ですね。(女性27歳)

* 病院で保険適用で購入しています。副作用は特になく1錠でなんとなく効果ありです。空腹をあまり感じずものすごい食欲も感じません。(女性31歳)

* 始めてもうじき丸2ヶ月ほどですがムカつきなどは特になかったです。あまり食べたい気持ちが起きないので、普通に生活していてするすると体重は落ちたように感じます。運動は特にしていません。(女性34歳)

○低評価のダイエット薬の特徴

AI(ChatGPT)を用いて「低評価のダイエット薬」に投稿された口コミから共通点を抽出したところ、下記3つの特徴が明らかになりました。

・効果が感じられない

・副作用や使用に関する不便さ

・コストパフォーマンスが悪い

以下は「低評価のダイエット薬の口コミ」の一部抜粋です。

* 食べる量が減るとの事だったが、あまりその効果を感じなかった。 また飲むタイミングが難しく、空腹時に飲まなければならないため、タイミングを測るのが大変。

苦労して飲んでいた割にはあまり痩せなかった。(女性34歳)

* ゼニカルより安価だったので購入しました。便と共に油が排出されるのでトイレはすごく汚れます。私は極度の便秘のせいか、日常生活で漏れた事はありませんでした。ただ体重減少の効果はなく、最終的に脂っこい食事をした時「飲まないよりはマシかな?」くらいの気持ちで服用していました。(女性40歳)

* なんとなく、製造元が良いから、行けるかなぁ~と思って購入、始めました!しかも、500円のはずだったのに、1万位払いました!3ヶ月経っても全く痩せないから(飲み方もチェックして守りました)辞める電話を入れると、3ヶ月経ってから、痩せ始めるって、だから、続けましょうって!速攻、辞めてしまいました!(女性55歳)

○ダイエット薬の満足度評価に関する所感

ダイエット薬18種の中で「3.0-3.5点(少し良い)」と評価された商品が55.6%、更に「3.5-4.0点(かなり良い)」の評価も33.3%と、全体的に満足度が高いことが判明しました。評価ランキング上位の商品は、効果ランキングでも上位に位置し、効果の実感が満足度に大きく影響しています。副作用に関する口コミも散見されますが、副作用のデメリットを上回る体重減少効果があるため満足度が高くなるケースが多いようです。

ただし、口コミ評価からわかるのは「一般消費者が現時点で主観的に感じている満足度」であり、表面化していない副作用などは考慮されていない可能性があります。

(3)ダイエットに薬を利用した方のプロフィール

ダイエット効果を期待して薬を利用する方々のプロフィールについて、18種類のダイエット薬に寄せられた5498件の口コミを分析しました。その結果、利用者の90.5%が女性であり、年齢層は20代後半から40代前半が特に多くなっていました。さらに、肥満度指数(BMI)に関しては、健康的な標準体重(22)付近である「21-23」の範囲の方が21.3%と最も多いことが分かりました。

■調査結果を受けた担当者のコメント

ダイエットカフェ株式会社 代表取締役 福田尚広

X(旧Twitter):

https://twitter.com/dietcafejp

この調査を通じて、20代後半から40代前半の女性が主なダイエット薬使用者であることが明らかになりました。特に、

BMIが21-23という肥満でない範囲の方々がダイエット目的でこれらの薬を使用している割合が多いという

事実は、ダイエット薬の使用が医療的必要性を超えて広がっていることを示唆しています。

ダイエット効果に関しては、整腸剤を除くほぼ全てのダイエット薬において、多くのユーザーが効果を実感しており、これが高い満足度に繋がっていると考えられます。口コミによれば、副作用のリスクがあっても、そのデメリットを上回る体重減少効果があるため、満足度が高まっているケースが多いようです。

ただし、この調査結果からダイエット薬を安易に推奨することは避けるべきです。口コミには表れていない潜在的な副作用や使用中止後のリバウンドなどの問題が存在する可能性があり、これらのリスクについては更なる注意が必要です。しかし、

「消費者が現時点で主観的に感じている満足度は高い」

という事実も、医療関係者には認識していただきたい点です。この調査は、ダイエット薬に関する包括的な理解を深めるための重要な一歩となります。

■調査概要

調査対象:ダイエットカフェの「ダイエットピル(内服薬)」「GLP-1受容体作動薬」カテゴリ内の18商品(※1)とそれらの商品に投稿された5498件の口コミデータ

調査期間:2009年7月7日(ダイエット薬への最古の口コミ投稿日)~2023年11月30日

調査実施者:ダイエットカフェ株式会社

調査方法:調査対象の口コミデータを集計・分析(※2)

対象商品:ダイエットカフェにて、2023年11月30日までに評価付きの口コミが3件以上投稿された下記18種類のダイエット薬と、それらに投稿された5498件の口コミが対象です(「○」は薬の種類、「・」は商品名)。

○肥満症治療薬

・サノレックス

○糖尿病治療薬-GLP-1受容体作動薬

・リベルサス

・ビクトーザ

・オゼンピック

・サクセンダ

○糖尿病治療薬-SGLT2阻害薬

・スーグラ

・ジャディアンス

・フォシーガ

・カナグル

・ルセフィ

○糖尿病治療薬-ビグアナイド薬

・メトホルミン

○糖尿病治療薬-α-グルコシダーゼ阻害薬

・グルコバイ

・アカルボース

○オルリスタット系

・ゼニカル

・オルリファスト

・alli(アライ)

○整腸剤

・タケダの整腸剤 ビオスリー

・新ビオフェルミンS錠

(※1)ダイエットカフェの「ダイエットピル」「GLP-1受容体作動薬」カテゴリ内の商品のうち、評価付きの口コミが3つ以上ある18商品を対象。

(※2)調査結果は「評価平均点」は小数点以下第3位を四捨五入、「評価平均点以外」は小数点以下第2位を四捨五入しています。また、「口コミから共通点の抽出」「抜粋した口コミ」はAI(ChatGPT)を参考にし、実施しています。

■ダイエット薬の個別データに関して

本調査はダイエットカフェの「ダイエットピル(内服薬)」「GLP-1受容体作動薬」カテゴリの商品データを利用しています。

具体的な口コミに興味がある方は以下のリンクからご覧ください。

ダイエットカフェのダイエットピル(内服薬)カテゴリページ

https://www.diet-cafe.jp/category/101/102/index.html

ダイエットカフェのGLP-1受容体作動薬カテゴリページ

https://www.diet-cafe.jp/category/101/103/index.html

※新規口コミが日々投稿されるため、調査報告の内容とページ上の情報が完全に一致しない可能性があります。予めご了承ください。

■調査リリースの方針

調査リリースでは、以下の方針に従い公平性を目指しています。

・透明性:調査方法・分析方法の公開

・信頼性:大量の本音の口コミデータ収集

・中立性:個別商品名に調査報告内で触れない

・客観性:AI(ChatGPT)を活用して「口コミの共通点抽出」「抜粋口コミの選択」を実施

ただし、今回は「中立性」に関して上記方針を破り「個別商品名」に触れています。理由としては「薬」は特定の販売事業者に依存せず多くの病院で出されているケースが多いため、商品名を出しても中立性をあまり損なわないと判断したためです。また、ダイエット薬に関しては、単に「薬」としてまとめるよりも「GLP-1受容体作動薬」や「整腸剤」、「SGLT2阻害薬」といったより細かい分類でデータを見る方が示唆が深いと判断し、「効果・満足度ランキング」にて、商品名・分類名を記載いたしました。

今後も、十分な口コミデータが集まったカテゴリについて、積極的に調査結果を発表していく予定です 。

■ダイエットカフェ株式会社について

現在、ダイエット業界には「健康被害」「不正な販売方法」といった不健康な文化が蔓延しています。

ダイエットカフェ株式会社はこの状況を変えるため、「健康的なダイエット文化の定着」を使命として事業運営を行なっております。

ダイエットカフェ株式会社についての詳細は下記の公式ページをご覧ください。

会社HPトップ:

https://www.diet-cafe.jp/company/

ダイエットカフェについて:

https://www.diet-cafe.jp/company/about.html

代表メッセージ:

https://www.diet-cafe.jp/company/message.html

■ダイエットカフェについて

ダイエットカフェは、2008年8月に設立されたダイエット商品専門の口コミサイトです。現在、10,000以上のダイエット商品と20万件以上の口コミを取り扱っています。

https://www.diet-cafe.jp

https://www.diet-cafe.jp

当サイトでは、ダイエット商品の真実を伝えることを目的とし、「ダイエット商品の販売なし」および「アフィリエイト広告・純広告の掲載なし」という独自の方針を採用。これにより、メーカーや販売企業に忖度のない本音の口コミを提供しています。

また、2019年から国立情報学研究所と提携し、口コミデータを学術向けに無償提供しています。現在、30をこえる大学にデータ提供を行っており、学術研究の観点からもダイエット商品の真実に迫る活動を展開しています。

学術向けデータの無償提供:

https://www.diet-cafe.jp/dietcafe_data.html

■本調査結果の引用に関して

・情報の引用元として、ダイエットカフェの名前を明記してください。

・引用元URLとして、下記のリンクを設置してください。

https://www.diet-cafe.jp/survey/diet-medicine.html

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