コロナで苦しむ活版印刷の現場をデザインで応援

グラフィック・web・プロダクトなどのデザインを手掛ける有限会社セメントプロデュースデザイン(本社:大阪市西区京町堀、 代表 金谷勉)は、

活版印刷の技術を使用した紙の額縁"Relieful(レリーフル)"の販売を開始した。

印刷業界はコロナウイルスの感染拡大によってオフィス需要が減ったことによりダメージを受けている業界の一つであるが、 同社はデザイン的な発想によって、

技術を別の方法で生かし、 新たな活路を見出すことで復活の一助になれればということで本商品の開発を行なった。 一般的な額縁と違い、 軽く、 壊れにくいため、

マスキングテープなどで気軽に壁面に飾ることができ、 壁に穴を開けることなく飾ることができる。 また、 活版印刷独特の凸凹とした風合いも楽しむこともでき、

おうち時間をよりよく過ごすのに適した商品となっている。

Relieful(レリーフル)とは、 活版印刷で作られた紙の額縁です。 この企画ができた背景は、

弊社の取引先である印刷会社がコロナウイルスの感染拡大によってダメージを受けている話を聞き、 デザインの力でお役に立つことができないかというところからでした。

■コロナ禍によって影響を受ける(活版)印刷業界の現状

日本各地の事業者さんの中でコロナで息を吹き返した会社もありますが、 殆どの現場が厳しく、 その中でもかなり切迫した状況の業種の方々も出てきています。

セメントプロデュースデザイン社が普段名刺を中心に刷ってもらっている、 大阪にて活版印刷による印刷業を営む有限会社山添(大阪市城東区東成 代表

野村いずみ)もそんな企業の一つでした。

活版印刷の事業者は「名刺」や「ショップカード」が主たる仕事であることが多く、 コロナ禍による会社の営業時間が短縮となったり、

リモートワークの拡大したりしたことよって、 その仕事の受注が激減しているとのことでした。

■活版印刷の現場から糸口を探る

そこでセメントプロデュースデザイン社はデザイン的な発想によって技術を違った切り口で活かした商品を作り、「名刺じゃない仕事を作る」

ということに着目し開発を進めていきました。 実際に現場に訪問し、 技術を見直し、 活版でできる領域を調べていきました。

活版印刷は上の写真のように、 活版の文字が掘られた金型を組み合わせて印刷のレイアウトを作っていきます。

金型の表面は、 文字として印刷する部分が浮き出ており、 その部分にインクを塗り、

印刷の際に紙を挟み込むことで紙に対して凸状になっている文字部分を印刷することができます。

その時の印刷の圧力の調整によっては紙に対して独自の凹凸の風合いも出すことができるのも活版印刷の特徴です。

活版の仕事の道具は殆どが文字の印刷となります。 でも考えてみれば文字以外は見たことが少ない。 現場での工程を見ているうちに、

印刷するのは文字ではなくても良いのではないかという話となり、「活版文字」から「活版意匠」へと発想を転換することとなりました。

そして家にいることが多くなったタイミングということもあり、 家でも楽しめるプロダクトができないか、 と出てきたアイデアが、

気軽に家に飾れる紙の額縁"Relieful(レリーフル)”です。

■活版印刷の現場からできた紙の額縁“Relieful(レリーフル)”の特徴

活版印刷特有の「印圧による紙の凹凸が感じられる質感」を生かして、 レリーフ(浮き彫り)加工を表現しました。 紙でできているため、

通常の木やプラスチックなどの額縁と比べ、 軽量で、 落ちても壊れたりしないため、 マスキングテープなどで壁に穴を開けることなく気軽に飾ることができます。

また、 柄ごとに使用する紙の種類も変えることで、 紙と活版が織りなす、 繊細ながらも、 どこか温かみのあるデザインの違いを楽しむことが出来ます。

部屋の壁面を飾るアートフレーム、 写真やちょっとした贈り物をいれる封筒など、 インテリアだけでなくギフトとしてもお使いいただけます。

■3種のデザインのフレームと、 それぞれに合わせたグラフィックをセットで

デザインは上からbotanical(ボタニカル) ・molding(モールディング) ・geometric(ジオメトリック)の3種類となりなり 、

それぞれA4サイズとポストサイズをご用意しております。

中に入れるものがなくてもすぐにお使い頂けるようにそれぞれのテーマにあわせたグラフィックをセットにしております。

botanical(ボタニカル):ピオニーとユリが咲き誇るボタニカル柄です。 華やかなデザインですが、 紙色とインキを白にすることで主張しすぎず、

かつ高級感のある仕上がりに。

molding(モールディング):活版印刷普及の中心地ヨーロッパで親しまれてきた建築の装飾「モールディング」をイメ ージしています。 モールディングは、

凹凸のあるデザインで光と陰を巧みに利用することで、 家の外観やお部屋 の中に優雅な印象を与えてくれます。

geometric(ジオメトリック):山、 木、 大地といった自然をモチーフにした幾何学模様のデザインフレームです。 インキは白ですが、

光の当たる角度によっては、 写真のようにグレーが濃くなったように見えます。

また、 枠の形に切り抜いた中の部分の四角い形状の端材を有効活用して、 机や棚に置いて使って頂ける、 紙のスタンドとして付属いたしました。

インテリアとしてはもちろんのこと、 リモートワークの際の背景としてお使いいただいたり、

手紙やお菓子などをいれて贈り物のための入れ物としてお使い頂くこともできます。

ステイホームで外出の機会が減ってしまった分、 好きなものを飾っておうち時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。 きっと、

お部屋も心も明るくしてくれるかと思います。

<商品仕様>

【サイズ】ポストカード・A4

【デザイン】3種 ボタニカル ・モールディング ・ジオメトリック (各種グラフィック)

【料金】ポストカードサイズ 1,200円 (税抜) / A4サイズ 1,700円(税抜)

【内容詳細】フレーム本体、 グラフィック(1枚)、 紙スタンド、 取扱説明書(1枚)

<セメントプロデュースデザインについて>

大阪・東京・京都を拠点に、 幅広い分野でクリエイティブワークを展開するデザイン会社。 町工場や伝統工芸の職人達とコミュニケーションを交わし、

課題や目的を整理するところから関わる、 コンサルティングやマーケティングを含んだ企画・提案を特徴としたデザインから流通まで手がける。 また、

同社の店舗やECサイトでは、 デザインや開発に関わった商品や独自でセレクトした「次世代の日本モノ」を扱うことで、 日本の次の作り手達を応援している。

<販売店>

▼コトモノミチ at TOKYO

所在地:〒130-0002 東京都墨田区業平4-7-1 1F

営業時間:12:00~19:00

定休日:火曜・水曜 (※最新情報はFacebookにてご確認ください)

TEL 03-6427-6648 / FAX 03-6427-4557

https://coto-mono-michi.jp/about/

▼COTO MONO MICHI AT PARK SIDE STORE(セメントプロデュースデザイン社大阪店舗)

所在地:〒550-0003 大阪市西区京町堀1-15-23 1F

営業時間:11:00~19:00

定休日:なし

TEL 06-6459-0366 / FAX 06-6459-0365

コトモノミチについて

https://coto-mono-michi.jp/about/

▼コトモノミチ(セメントプロデュースデザイン社ECサイト)

https://store.coto-mono-michi.jp/?mode=grp&gid=2501601

▼LOFT販売店舗

銀座/渋谷/吉祥寺/千葉/梅田/神戸//天神

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