の宝「椿」を産業に、長崎県・五島列島の持続的な発展へ 地元中学生へ向けて郷土教育授業

サステナブルビジョン】島の宝「椿」を産業に、長崎県・五島列島の持続的な発展へ 地元中学生へ向けて郷土教育授業 離島の持続可能な社会発展のために

五島の椿プロジェクト認定パートナーである、 五島の椿株式会社(本社:長崎県五島市、 代表取締役社長:谷川富隆)は、

日本一椿が自生する五島列島の貴重な地域資源である椿を活用した持続可能な商品開発を行い、 全国へ販売展開をしている企業として、 地元五島列島の中学校2校で、

全5回の郷土教育授業を実施しましたのでお知らせ致します。

授業は五島列島の魅力や課題を認識し、 その魅力の利活用する方法や、 課題に対して自分たちで何ができるかを考える目的で計画されました。

授業は2020年9月から、 島内2つの中学校を対象に行い、 5回に分けて実施。 授業では島の資源である五島の椿を活用して、

島の課題を解決する取り組みがスライドや実際に椿の枝木、 実、 種、 油を共有され、 座学と実習の両面での講義となりました。 講師は五島の椿株式会社、

取締役の岡田、 農園管理の志知、 営業の小瀬が務めました。

■授業の目的

中学生たちが、 自身が住む五島列島の魅力や課題を認識し、 その魅力の利活用方法や、

課題に対して自分たちに何ができるかを考える機会を持つことを目的として実施しました。

■授業内容1.<椿の価値に気づく>

五島列島の貴重な地域資源である椿は、 実の種から搾る“椿油”が数百年~1000年以上前から伝わる伝統的産物でした。 それが近年約10年の弊社および(株)M T

Gの研究により、 油以外にも椿には多くの有効成分が詰まっていることがわかりました。

椿は常緑樹で、 年中あおあおと艶やかな葉を茂らせている椿葉には、 人の皮脂と類似した天然の保湿成分“椿葉クチクラ”や、

天然洗浄成分“椿サポニン”などの美容成分が含まれています。

近年、 五島の椿の花からは、 酒を醸造したり、 パンを発酵させることのできる酵母菌“椿酵母”が発見され、 すでに焼酎、 ワイン、 日本酒などの酒類や、

ベーカリー向けの生パン酵母の製品化に成功しています。

椿の葉や酵母菌以外にも、 花や枝、 果皮、 幹(炭)なども活用可能であることがわかってきました。

個の力では出来ないことも、 多くの企業や、 行政、 大学、 地域の人たち“産学官民”協力し合うことにより、 実現することができるようになってきています。

■授業内容2.<地域の課題と向かい解決方法を考える>

五島列島の抱える課題の一つとして“磯焼け”というものがあります。

磯焼けとは、 近年の温暖化により、 水温が上昇。 それにより冬場はいないはずの魚などの海洋生物が年中磯に居座り、

海藻を食べ尽くしてしまい藻場に海藻がない状態を言います。 藻場を食い荒らす魚のイスズミやアイゴ、 ガンガゼなどを、 行政は毎年国の支援も受けて駆除しています。

(※磯焼けの原因には諸説あります)

その反面、 五島列島がある長崎県は、 魚種日本一を誇る、 日本随一の漁場でもあり、 アゴ(トビウオ)や、 クエ、 マグロ、 タイ、

ブリなどの美味しい魚も多く水揚げされます。

これら普段から人気の魚に加え、 駆除対象であるイズズミなどの魚を、 椿から取れた椿酵母の力で発酵し、 香り豊かで、

旨味たっぷりの魚醤「五島の醤」が生まれました。

課題を課題のまま見過ごさずに、 解決方法を考えたことにより、 アイゴやイスズミは、 駆除対象から価値のある原材料となり、

結果的に水産資源の有効活用へとつなげることができました。

■我々が考える五島列島における機会「たくさん作る」→「たくさん見出す」

近年、 私たちの生活は多くのものに囲まれ、 より豊かな生活に恵まれています。

しかし、 その中で椿の果皮や葉、 イスズミのように、 価値があることに気づかず、 捨ててしまっているものも多くあると考えられます。

私たちは、 たくさんのものを作って販売する競争スタイルから、 たくさんの価値を見出して、 見出した価値の数で競争することで、

まだ多くの人が気づいていない新たな魅力と出会い、 資源の有効活用により、 持続可能な経済活動が行えることを願っています。

■生徒さんからの感想

※プライバシー保護のため、 一部カット、 伏せて掲載しています。

■今後の活動

私たちは、 株式会社として利益を追求するとともに、 何から、 どのように、 誰と利益を得るのかといいうことにもこだわって、 発展してまいります。

長崎・五島列島に新たな産業を創出し、 多くの雇用を生み出し地域に貢献します。

<五島の椿プロジェクトとは>

「五島の椿プロジェクト」は長崎県を中心とする産学官民の力を集結し、 五島列島に自生する椿を核に、 商品開発から消費までを循環させることで、

持続可能な産業と雇用を創出し、 新たな地域活性のモデルケースを目指すプロジェクトです。

長崎大学などの研究により成分の優位性が証明された五島列島産の椿を原料に、 様々な新商品の開発が行われています。 その販売・消費により椿が広く有効的に使われ、

継続的な産業と雇用を生み出すことを目的に、 長崎県や五島市を中心とする地元の方々にご協力いただき、 本プロジェクトを推進して参ります。

(五島の椿プロジェクトサイト:

https://gotonotsubaki-pj.or.jp/

<五島の椿株式会社>

長崎・五島列島に古来から自生する椿を活用した事業展開を行うべく、 2018年11月に五島市内に設立。

【椿を再発見し、 その全てを活かす】をテーマに、 椿の花や種のみならず、 葉や枝、 果皮、

花から採取され“五島つばき酵母”といった素材をあらゆる側面から調査研究し商品開発を行なっています。

「椿」を通じて持続可能な産業の創出と、 地域の発展に貢献します。

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