「ウイルス糖尿病予防ワクチン開発」研究へ2,000万円の研究助成

全国の1型糖尿病患者・家族を支援する認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク(理事長 井上龍夫、 本部 佐賀市)は、

佐賀大学の永淵正法特任教授へふるさと納税を財源とした2,000万円の研究助成を行うにあたり、 贈呈式を開催いたします。

認定NPO法人日本IDDMネットワークは、 1型糖尿病根絶(=予防+根治+治療)を目指す研究を支援するため、 佐賀県庁のご協力のもと、

ふるさと納税を活用して多くの支援者からご寄付を頂戴しています。

2020年4月から10月にかけて実施したふるさと納税を活用したクラウドファンディングで、

佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科の永淵正法特任教授が中心となって進める「ウイルス糖尿病予防ワクチンの開発」への支援を呼びかけ、

550名を超える方々から2,000万円を超えるご寄付をいただきました。 (

https://www.furusato-tax.jp/gcf/792

この佐賀県庁への日本IDDMネットワークを指定したふるさと納税を財源とし、 佐賀大学へ2,000万円の研究助成を行うことから、

以下の日程で贈呈式を開催いたします。

取材・報道におかれましては、 会場となる佐賀大学へのご来場に加え、 オンラインによるご参加が可能です。 質疑応答等も対応いたしますので、

ぜひ取材いただきますようお願い申し上げます。

【実施概要】

○日時

2020年12月21日(月)13:15~14:00

・助成目録の贈呈式

・研究概要、 進捗状況の説明

・記者会見、 報道機関を対象とした質疑応答

○場所

佐賀大学本庄キャンパス内法人本部2階大会議室(住所:佐賀市本庄町1)

※本会場とあわせ、 「Zoom」を使用したオンラインでも取材いただけます。

○出席者

兒玉 浩明(佐賀大学 学長)

永淵 正法(佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 特任教授/九州大学名誉教授)

大村 詠一(認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク 副理事長)

○取材・報道方法

(1)会場にお越しになり、 ご参加いただく方法

…開催日当日、 直接会場にご来場いただき、 受付をお願いいたします。

※新型コロナウイルス感染対策として、 マスク着用および体温チェック(当日の体温が37.5℃以上の方は入室をお控えください。 )等のご協力をお願いします。

(2)オンライン会議システムアプリ「Zoom」を使用してご参加いただく方法

…インターネットに接続できる環境とデバイスをご用意の上、 オンラインでご参加ください。

事前登録が必要となりますので、 URLより【12月20日(日)まで】にお申込みをお願いします。

https://zoom.us/webinar/register/WN_1C328e8ASgWE2VQmCbLSdg

【助成研究について】

○研究課題名:ウイルス糖尿病高感受性マウスの開発-糖尿病誘発性ウイルスの同定によるワクチン開発を目指して―

○研究代表者:永淵正法(佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 特任教授/九州大学名誉教授)

○助成額:2,000万円

【助成研究の内容】

1型糖尿病は発症のメカニズムが十分には解明されていませんが、 ウイルス感染が原因となることもあるといわれています。 永淵正法特任教授のグループは、

この原因ウイルスを特定しワクチンを開発するプロジェクトを進めており、 今回の助成による研究成果をウイルスワクチン開発に繋げることにより、

ウイルス糖尿病の発生予防やリスク低下を目指します。 なお、 2015年には、 マウスとヒトで共通の、

ウイルス感染により1型糖尿病を発症しやすくなる遺伝子(ウイルス糖尿病感受性遺伝子)を世界で初めて発見しました。 最近、

第2のウイルス糖尿病感受性遺伝子も見つけることができ、 これまでは不可能であった糖尿病を引き起こす原因ウイルスを、 最高レベルの感度で見つけ、

ワクチン開発につなげる計画です。

https://japan-iddm.net/wp-content/uploads/grant/202009_nagafuchi_saga.pdf

【1型糖尿病とは】

原因不明で突然、 小児期~成人期まで幅広い年代で発症し、

現在の医学水準では発症すると生涯に渡って毎日4~5回の注射又はポンプによるインスリン補充がないと数日で死に至る難病。 一般に糖尿病として認知され、

糖尿病患者の大半を占める2型糖尿病に対し、 国内での患者数は約10~14万人、

年間発症率は10万人当たり1.5~2.5人と希少な病であるため患者と家族の精神的、 経済的負担は大きい。

【日本IDDMネットワークとは】

日本IDDMネットワークは、 インスリン補充が必須な患者とその家族一人ひとりが希望を持って生きられる社会を実現することを目指しています。 その当面のゴールは、

1型糖尿病を「治らない」病気から「治る」病気にすることですが、 究極の目標は“1型糖尿病の根絶(=治療+根絶+予防)”です。

日本IDDMネットワークでは、 2005年の1型糖尿病研究基金設立後、 これまで86件、 4億4750万円(本研究助成を含む)の研究費助成を行っています。

当基金は、 患者・家族自らが「不治の病を治る病にする」、

「不可能を可能にする」挑戦に賛同いただいた方々からの当法人への直接の寄付並びに“佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定」ふるさと納税”など、

日本全国の方々からのご支援で成り立っています。

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