創業109年目にはじめて手にした自社製造ブランド

「刃の道」を、堂々と歩く。HADO ブランドサイト:

株式会社福井(本社:堺市 代表取締役:福井基成)は2022年に創業110年の節目を迎える。

かねてより会長福井隆一郎には社内で包丁を内製したいという強い想いがあった。 2015年のある日、 職人になりたいというひとりの男が社内に現れ、

会長の永年の想いが実を結ぶことになった。

ひとりの男の告白が大きなターニングポイント。

2015年のある日、 当時営業と倉庫を担当していた丸山忠孝が「会社を辞めて職人になりたい」と社長と会長に切り出した。 そのとき、

会長は「3年くらい外で修行をして来い。 帰って来たら面倒を見る。 修行の間の給料はうちが出す」と、 言い切った。 その日から、

包丁を社内で内製するプロジェクトが動き出し、 丸山は3年の修行に出た。 並行して社内では工房を開設する準備がはじまった。

2019年春、 工房がオープン。

丸山の修行が終わりに近づく2019年春、 工房はオープンした。

「工房ができたことで包丁屋としてのDNAが呼び覚まされた」「丸山が告白した日が100年続いて来た会社の大きなターニングポイントになった」―工房の開設を祝う式典で社長の福井はそう言った。

これからは、 この工房から世界に通じる包丁をつくり、 丸山に続く職人を育てたい。 そして、 丸山を筆頭に職人には会社のシンボルになってほしいと考えている。

その後も丸山は堺の巨匠や先輩たちに学びながら、 日々、 一本、 十本、 百本と研ぎ続けることで腕を磨き続けている。 また、 ふたり目の職人も育ちはじめ、

いよいよブランドを立ち上げる機が熟して来た。

堺の巨匠や先輩たちからのメッセージはブランドサイトにあります。

https://hado-knife.jp

2021年春、 新ブランド「HADO」誕生。

古墳時代に起原があると言われる堺の打刃物(うちはもの)。 戦国時代、 江戸時代と時を経て、 包丁は堺の伝統産業となった。 この街には脈々とモノづくりの血が流れ、

いまもそのDNAは受け継がれている。 その堺の血が呼び覚ました新しい動きが今回のブランドである。 ブランドのコンセプトは「モノづくりの魂」。

堺の街に色濃く漂うクラフトマンとしての誇りを大切に、 単によく切れるだけではなく、 すべての人に持つ感動を与える包丁でありたいと願っている。

ブランドの名前は「刃の道」と書いて「HADO」。 百年企業福井の百年先への決意であり道標でもある。

HADOはブランド名でもあり、 プロジェクトでもある。

職人の丸山、 企画営業の市川、 社長の福井がHADOに関わる中心メンバーになっている。 そして現在は2人目の職人も育ちつつある。 メンバー全員、

HADOをブランド名の位置にとどめることなく、 新しいムーブメントを起こすようなプロジェクト活動へ広げていきたいと志している。 また、

HADOの取引先としては主にフランス、 イギリス、 フィンランド、 カナダ、 アメリカなどの欧米諸国を中心に日本国内にも広げていきたいと考えている。

3人のプロフィールやメッセージはブランドサイトにあります。

https://hado-knife.jp

https://hado-knife.jp

現在、 商品は3つのシリーズ。

「純白(じゅんぱく)」

日本古来の和鋼の産地、 島根県安来市で製造される白紙一号鋼を使ったシリーズ。 鍛冶:伝統工芸士田中義一(田中打刃物製作所)、 刃付:丸山忠孝(株式会社福井)、

鋼材:安来白紙一号綱(刃金)ステンレス軟鉄(地金)、 木柄:水牛口輪/朴八角

「銀三(ぎんさん)」

日本古来の和鋼の産地、 島根県安来市で製造される銀紙三号鋼を使ったシリーズ。 鍛冶:伝統工芸士山塚尚剛(山塚刃物)、 刃付:丸山忠孝(株式会社福井)、

鋼材:安来銀紙三号綱(刃金)ステンレス軟鉄(地金)、 木柄:漆 木地呂塗/桜

「墨(すみ)」

焼入れしたままの黒い地肌に鍛造の痕が残流する力強いシリーズ。 鍛冶:伝統工芸士田中義一(田中打刃物製作所)、 刃付:丸山忠孝(株式会社福井)、

鋼材:安来白紙二号綱(刃金)軟鉄(地金)、 木柄:拭き漆塗/樫

「モノづくりの魂」を隅々にまで表現したパッケージ。

パッケージの隅々にまで「モノづくりの魂」というHADOのコンセプトを表現。 素材選びやディティールまで細やかな気配りを忘れない、

日本のモノづくりを象徴するパッケージに、 日本の心を感じて欲しい。

ブランドのイメージ表現にはフィリップ・ワイズベッカー氏のドローイングを採用。

フィリップ・ワイズベッカー氏はパリを拠点として世界各地で作品を発表している。 かつて京都に4ヶ月滞在したこともあり、

日本の日常品からインスパイアされることも多い。 本年4月まで神戸の竹中道具館にて「Inside Japan」と名付けた展覧会を開催した。

なお、 ブランドロゴも氏の手による文字である。

パッケージに同梱するブランド栞(スマホをかざすと動画で情報が見れる)

大、 中、 小、 3サイズのパッケージにはフィリップ・ワイズベッカー氏のドローイングとロゴが入る

参考

ブランドサイト:https://hado-knife.jp

https://hado-knife.jp

Instagramアカウント:

https://www.instagram.com/hado_knife/

コンセプト、 ブランドストーリー、 プロジェクトメンバーの紹介、 堺の職人さんからのメッセージ、 製品紹介、 パッケージなどをご覧いただけます。

株式会社福井(会社概要)

〒590-0934 大阪府堺市堺区九間町東1丁1番10号

TEL.072-227-0001

代表取締役 福井基成

創業 明治45年1月

会社設立 昭和25年5月

資本金 1000万円

堺打刃物を主力商品として取扱い、 また農業・園芸・ガーデニング関連用品や工具・DIY用品をもう一つの主力取扱商品として成長している。

自社ブランド商品の開発を進める一方で、 さまざまな有力メーカーの代理店業務を務めている。