康食品「クロレラ」摂取がもたらす腸内環境を介した有益効果を世界で初めて見出し、科学雑誌『Frontiers in Nutrition』に掲載されました!

Nutrition』に掲載されました! 腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指す株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、 代表取締役社長CEO

福田真嗣。 以下、 「当社」)は、 株式会社サン・クロレラ(本社:京都市下京区、 代表取締役社長 中山太。 以下、 「サン・クロレラ」)と共同研究を行い、

健康食品として半世紀以上の歴史を持つ「クロレラ」摂取時の腸内環境変動の解析により、 抗炎症作用や血糖値改善などの健康効果を見出し、

その研究成果が科学雑誌「Frontiers in Nutrition」に2021年5月31日付で掲載されました。

<研究の背景>

クロレラは淡水に生息する緑藻類の一種で、 タンパク質、 ビタミンB12、 葉酸、

鉄分などの栄養素をバランス良く含むプラントベース・ホールフード(※1)として近年注目されてきました。

市場に多く流通している単一成分に特化したサプリメントに比べ、 クロレラには様々な栄養素を丸ごと摂取できるという利点があります。 しかし、

これまでクロレラが腸内環境に与える影響などの機能性について、 そのメカニズムは不明でした。 そこで当社とサン・クロレラは、

クロレラがヒト腸内環境に与える影響を評価し、 健康効果が生じるメカニズムを明らかにするための共同研究を実施しました。

<研究成果の概要>

本共同研究では、 当社の独自技術「メタボロゲノミクス(R)︎」を駆使し、 クロレラの摂取がヒト腸内環境にもたらす影響について、

当社サービス「MGPack™️」にて腸内細菌叢(腸内フローラ)と代謝物質(※2)の観点から評価しました。

本共同研究でわかったことは、 大きく分けて以下の2つです。 * クロレラ摂取により、 腸内で「アゼライン酸」などの中鎖ジカルボン酸が増加すること

* もともと腸内のプロピオン酸量が少ない人は、 クロレラ摂取により腸内のプロピオン酸量が増加すること

図:クロレラ摂取がヒト腸内環境に与える影響とその健康効果

「アゼライン酸」は動物試験にて血糖値の改善効果が報告されているため、 クロレラ摂取により腸内でアゼライン酸が増加することで、

血糖値抑制などの有益な効果が得られる可能性が考えられます。

また、 「プロピオン酸」はその健康効果に注目が集まる「短鎖脂肪酸」の一種であり、 抗炎症作用や肥満抑制効果があることが知られています。 そのため、

腸内のプロピオン酸量が少ない人がクロレラを摂取することで、 それらの健康効果が得られる可能性が示唆されました。

(※1)プラントベース・ホールフード:加工や精製を行わずに丸ごと摂取できる植物性の食べ物。

(※2)代謝物質:腸内細菌が腸内で作り出す成分。 代謝物質が腸管から吸収され全身を巡ることで健康効果をもたらしたり、

逆に様々な病気につながったりすることが分かっています。

<今後の展望>

本共同研究により、 クロレラ摂取がもたらすヒト腸内環境への影響が、 腸内環境のタイプによって異なることを世界で初めて示すことができました。

今後さらなる研究を行うことで、 クロレラ摂取がもたらす健康効果を摂取した全員が得られるように腸内環境を事前に整える新たな商品開発や、

個々人の腸内環境タイプに合わせたクロレラ摂取法の開発など、 腸内環境を標的とした新たな健康維持・疾患予防法の開発と実用化が期待されます。

当社ならびにサン・クロレラは、 市場に溢れる健康食品の中から、 人々が自身の腸内環境に合う商品を購入できる”一歩先のヘルスケア社会”の実現に向け、

これからも邁進してまいります。

<論文に関する情報について>

【題 名】

The nutritional efficacy of Chlorellasupplementation depends on the individual

gut environment: a randomized control study

(クロレラサプリメントの栄養学的有効性は個々の腸内環境に依存する:ランダム化比較試験)

【著者名】

Yuichiro Nishimoto, Tatsuhiro Nomaguchi, Yuka Mori, Masaki Ito, Yuya Nakamura,

Masaki Fujishima, Shinnosuke Murakami, Takuji Yamada and Shinji Fukuda

西本悠一郎(株式会社メタジェン)、 野間口達洋(株式会社メタジェン)、 森友花(株式会社メタジェン)、 伊藤正樹(株式会社メタジェン)、

中村祐哉(株式会社メタジェン)、 藤島雅基(株式会社サン・クロレラ)、 村上慎之介(株式会社メタジェン)、 山田拓司(株式会社メタジェン/東京工業大学)、

福田真嗣(株式会社メタジェン/慶應義塾大学/神奈川県立産業技術総合研究所/筑波大学)

【掲載誌】

Frontiers in Nutrition

【掲載日】

2021年5月31日

【DOI】

10.3389/fnut.2021.648073

【リンク先】

https://doi.org/10.3389/fnut.2021.648073

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