山大学病院で大腸菌発現系由来ヒトBMP-2遺伝子組み換えタンパク質を用いた顎骨再生療法の医師主導治験を7月から開始

4日

国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/

<発表のポイント> * 岡山大学は、 株式会社オステオファーマとの共同研究により、

顎骨欠損部に自家骨と同程度に骨を再生する能力を持った人工骨(大腸菌発現系由来ヒトBMP-2遺伝子組み換えタンパク質含有β−TCP製人工骨)を開発してきました。

* 2021年7月からこの人工骨を用いた医師主導治験を岡山大学病院で開始します。 本治験では、

歯を失った部位に歯科インプラント治療を希望する患者さんのうち、

何らかの理由でインプラント治療を受けるための骨量が中等度以上に不足している方を対象に本人工骨を用いた骨移植術を実施します。

* 治験で良好な結果が得られれば、 本人工骨の製品化につながることが期待されます。

◆概 要

国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、 学長:槇野博史)の学術研究院医歯薬学域(歯)インプラント再生補綴学の窪木拓男教授、 分子医化学の大野充昭准教授、

株式会社オステオファーマ社らのグループは、 共同研究により開発した人工骨を用いた顎骨再生療法の医師主導治験

を口腔顎顔面外科学の佐々木朗教授らとともに2021年7月から開始します。

この治験では、歯を失った部位に歯科インプラント治療を希望する患者さんのうち、 何らかの理由で骨量が中等度以上不足している方を対象に、

大腸菌発現系由来ヒトBMP-2遺伝子組み換えタンパク質含有β−TCP製人工骨を用いた顎骨再生療法を実施します。 この人工骨の開発は、

2006年より岡山大学および株式会社オステオファーマ社で行っているもので、 口腔領域における応用は世界で初めてとなります。

このたびの治験は、 人工骨の製品化に向けて日本医療研究開発機構(AMED)の「臨床研究・治験推進研究事業」の支援を受けて実施します。

◆今回の医師主導治験の社会的な意義について

今回の大腸菌発現系由来rhBMP-2含有人工骨を用いた顎骨再生療法における医師主導治験の実施は、 口腔領域では世界で初めての取り組みとなり、 本邦の医薬品開発、

特に生物学的製剤の開発力を国際的に示す上でも重要な意義があります。

これまでは、 患者の苦痛を伴いながら、 他の口腔領域や腰部から侵襲的に自家骨を採取して移植する自家骨移植術しか選択の余地がなかった顎骨再建療法が、

最新のバイオテクノロジーを応用して生み出された人工骨を用いることで、 ドナーサイトの侵襲を伴わない全く新しい生物学的な骨再生療法へと生まれ変わります。

具体的には、 治療が難しかった中等度以上の顎骨欠損において、 大きな経済的な負担を強いることなく、

本人工骨のみで自家骨と同等の骨再生を得ることが可能となります。 本顎骨再生技術は、 その低侵襲性や経済性から世界中の臨床家や患者の期待を集めており、

本邦のみならず顎骨再生療法のニーズが高いアジア諸国において大きなマーケットを創成するものと期待されています。

このように経済的で確実な顎骨再生療法が可能となることにより、 歯科インプラント治療をあきらめざるを得なかった多数の患者が本治療を受けることが可能となります。

高い咀嚼機能回復効果が得られる歯科インプラント治療をより広く高齢者に提供できれば、 世界中の多くの高齢者の栄養改善、

健康寿命の延長に資することができると考えられます。

また、 骨粗鬆症やがんの骨転移を抑制するために投与される骨吸収阻害剤に関連して発症する薬剤関連顎骨壊死の治療においても本人工骨の効果は期待されており、

関連知的財産権の取得を進めております。 また、 自家骨でなければ対応し難いような、

歯科・口腔外科・整形外科・形成外科領域等のあらゆる部位の骨欠損の補填・再建や異所性骨形成術への適応拡大など、 広い領域への応用が期待できます。

この様な超高齢社会における硬組織関連疾患医療ニーズに広く対応できる観点から、 本開発案件は、

岡山大学が強く推し進めております「持続可能な開発目標(SDGs)」の支援に強く関連するものです。

◆詳しいプレスリリースについて

岡山大学病院で大腸菌発現系由来ヒトBMP-2遺伝子組み換えタンパク質を用いた顎骨再生療法の医師主導治験を7月から開始

https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210701.pdf

◆参 考

・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)インプラント再生補綴学分野

http://www.okayama-u.ac.jp/user/implant/index.html

・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)分子医化学分野

http://www.okayama-u-mbb.jp/index.html

・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯学系) 口腔顎顔面外科学分野

http://okomfsweb.ccsv.okayama-u.ac.jp/index.php

・岡山大学病院

https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/

◆参考情報

・【岡山大学】バイオテクノロジーで顎の骨を失い困っておられる方々の力になる! 窪木拓男教授がAMED「令和3年度臨床研究・治験推進研究事業」に採択

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000072793.html

◆本件お問い合わせ先

<医師主導治験に関すること>

岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(歯) インプラント再生補綴学 教授 窪木拓男

〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス 歯学部棟

TEL:086-235-6680

FAX:086-235-6684

http://www.okayama-u.ac.jp/user/implant/index.html

http://www.okayama-u.ac.jp/user/implant/index.html

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>

岡山大学病院 新医療研究開発センター

〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

下記URLより該当する案件についてお問い合わせください

http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>

岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当

〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

TEL:086-235-7983

E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp

※ ◎を@に置き換えて下さい

http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>

岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

TEL:086-251-8463

E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp

※ ◎を@に置き換えて下さい

https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

岡山大学メディア「OTD」:

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html

岡山大学SDGsホームページ:

https://sdgs.okayama-u.ac.jp/

岡山大学Image Movie (2020):

https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年7月期共創活動パートナー募集中:

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000072793.html

岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、 国内同列1位!!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html国立大学法人岡山大学は、

国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。

また、

政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。 また、 政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

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