特集 戦争とメディア

株式会社朝日新聞社(代表取締役社長:中村史郎)は6月10日(金)、 「月刊Journalism」6月号を発行しました。 特集は、 「戦争とメディア」です。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって4カ月になろうとしています。 この間、 新聞、 テレビ、 インターネットなどを通じて様々な報道が現地から伝えられています。

その中には、 取材中に記者が犠牲になったニュースもあります。

巻頭には、 2004年にイラクで武装勢力に殺害されたフリージャーナリスト橋田信介さんの妻幸子さんの手記を掲載しています。

幸子さんは紛争地取材に助手として度々同行しました。 「私の人生は楽しかった」という、

イラク取材への出発前に書いたと思われる遺書の一節に触れて「彼らしい死に方だな」と思ったと、 つづっています。

元毎日新聞欧州総局長で東洋英和女学院大学教授の町田幸彦さんは、 コソボ紛争取材当時、 現地の記者に撤退指示を出した際に当初抵抗されたことなどを振り返りつつ、

危険な戦場取材に記者を派遣するかどうかをめぐって葛藤した思いを明かしています。

ジャーナリストで専修大学教授の武田徹さんは、 戦争報道の歴史を概観しつつ、 「戦争報道は常に政治的に翻弄されてきた」と指摘しています。 その一方で、

ニューヨーク・タイムズなどによる国防総省機密文書報道などがベトナム戦争終結に影響を与えたことなど、 メディアの重要性を強調しています。

桜美林大学教授の平和博さんは、 ウクライナ紛争へのソーシャルメディアの影響力について指摘しています。 米ロ当局が、

それぞれティックトックのインフルエンサーを利用して展開する情報戦や、 フェイクニュースをめぐる攻防の実態を紹介しています。

「月刊Journalism」は2008年10月創刊。 ジャーナリズムという視点を通して、 社会の諸課題と向き合っていきます。 定価は815円(税込み)。

全国の書店、 ネット書店、 ASA(朝日新聞販売所)で注文によってお求めいただけます。

【朝日新聞社ジャーナリスト学校】

2006年に発足。 入社1、 2、 3年目の若手記者向けの研修を中心に、 中堅やベテランの記者にも「学ぶ場」を提供しています。 自治体財政、

医療といったテーマ別研修も開き、 他のメディアにも参加を呼びかけています。

◆公式サイト

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◆ツイッター

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〈お問い合わせ〉

朝日新聞社 ジャーナリスト学校

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