研究成果が日本化粧品技術者会誌に掲載・グループ会社明色化粧品のベースメイク商品にも配合 ~糖蜜含有酒粕エキスが皮膚細菌叢のランスを改善することを発見~

創業137年の美と健康を追求し続けてきた「桃谷順天館」(代表取締役社長 桃谷誠一郎、 大阪市中央区)は、

天然化粧品原料開発のパイオニアである一丸ファルコス株式会社(代表取締役 安藤芳彦、 岐阜県本巣市)との共同研究により、

糖蜜含有酒粕エキスが皮膚細菌叢のバランスを改善することを新たに発見し、 この度、

日本化粧品技術者会誌Vol.56-No.2(2022年6月号)に掲載されましたことをお知らせいたします。

本件は2020年10月に開催された国際化粧品技術者連盟(以下、 IFSCC)の世界大会(The 31st IFSCC Congress 2020

YOKOHAMA)にてポスター発表いたしました。 また、 当研究を受け、 グループ会社明色化粧品のベースメイク商品への応用も実現しています。 糖蜜含有酒粕エキス

糖蜜含有酒粕エキス

■研究背景

肌には様々な細菌が存在しています。 これらの細菌は皮膚常在細菌叢と呼ばれ、 人の皮膚と相互に作用しているといわれています。

中でも表皮ブドウ球菌は皮脂を分解してグリセリンと脂肪酸を産生し、 肌の保水力やpH保持に寄与しているなど、 肌に良い作用があると示唆されています。

一方で黄色ブドウ球菌はアトピー性皮膚炎患者の皮膚から頻繁に検出され、 アトピー性皮膚炎の悪化の一因ともいわれています。

当社は細菌叢に着目し様々な研究を続けており、 表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌のバランスを整える化粧品は肌を健やかな状態に保つことができるのではと考え、

一丸ファルコス株式会社と共同研究を行いました。

■結果

アトピー性皮膚炎の悪化の一因ともいわれる黄色ブドウ球菌を抑制する化粧品原料として、 糖蜜含有酒粕エキスを見出しました。 これにより、

糖蜜含有酒粕エキスが皮膚細菌叢のバランスを改善することが確認されました。

また、 糖蜜含有酒粕エキス配合化粧水の1か月連用試験を行ったところ、 皮膚の黄色ブドウ球菌を抑制することに加え、 細胞剥離率※を上昇させることを見出しました。

※細胞剥離率:テープストリッピングで剥がした角層の、 拡大画像視野全体に占める角層細胞の割合。 細胞剥離率が低いと角層表面が均一でなく角層がまばらに剥がれ、

高いと角層が均一に整った状態だと考えられます。

■掲載情報

日本化粧品技術者会誌Vol.56-No.2(2022年6月号)

https://www.sccj-ifscc.com/journal/sccj_journal/2022

タイトル:糖蜜含有酒粕エキスが皮膚細菌叢のバランスを改善

Rice Lees Extract Including Molasses Improves Balance of Skin Microbiome

【研究内容】

1.試験管内で、 黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌を試験サンプルを添加した状態で共培養しました。

共に抑制されることが分かりましたが、 黄色ブドウ球菌がより顕著に抑制されました。

よって、 糖蜜含有酒粕エキスに黄色ブドウ球菌を抑制する効果があることを見出しました(図1)。

図1  糖蜜含有酒粕エキスの黄色ブドウ球菌抑制効果

図1 糖蜜含有酒粕エキスの黄色ブドウ球菌抑制効果

※CFUはColony forming unit(コロニー形成単位)の略で

生菌数(生きている菌の数)を表す単位のこと

2.糖蜜含有酒粕エキスを1%配合した化粧水とエキス無配合化粧水をそれぞれ11人※の被験者で、 4週間の連用試験を行いました。

肌状態の測定と皮膚細菌叢の採取を行ったところ、 糖蜜含有酒粕エキス配合化粧水を使用した被験者で、

4週間連用後の皮膚細菌叢における黄色ブドウ球菌の割合の減少(図2)と、 細胞剥離率(図3)の上昇が確認されました。

また、 更に解析を行ったところ、 これらの変化は試験終了後のアンケートで「なめらかになった」と実感した被験者により顕著であり、

なめらかさの実感と黄色ブドウ球菌の割合減少・細胞剥離率上昇の関係が深いのではないかと考えられました。

※11名の内、 糖蜜含有酒粕エキス配合化粧水使用者1名が途中棄権のためデータ含まず

図2 連用試験での黄色ブドウ球菌存在比率

図2 連用試験での黄色ブドウ球菌存在比率

図3 連用試験での細胞剥離率

図3 連用試験での細胞剥離率

これらの結果より、 糖蜜含有酒粕エキスは、 皮膚細菌叢のバランスを整え、 肌のなめらかさを改善することが示唆されました。

【一丸ファルコス株式会社】

https://www.ichimaru.co.jp/

代表取締役:安藤芳彦

事業内容:化粧品原料、 健康食品原料および医薬部外品原料の

研究開発、 製造、 販売ならびに輸出入

〒501-0475

岐阜県本巣市浅木318番地1

TEL 058-320-10

【概要】

1959年の創立以来60年以上にわたり、 天然化粧品原料開発のパイオ

ニアとして最先端の皮膚生理学の理論に学び、 薬用植物などを中心に

幅広く化粧品、 医薬部外品、 健康食品になる機能性原料の研究開発を行っています。 天然資源から活性成分を探索し、 抽出精製、 製造販売を行っており、

現在では1000品目にわたる天然原料を、 国内外のユーザーに提供しています。

天然資源との共生を通じて世界の人びとの美と健康に貢献することを経営理念としています。

【株式会社桃谷順天館】https://www.e-cosmetics.co.jp/

【概要】

桃谷順天館グループは、

約400年続く薬種業を受け継いだ創業者が1885年(明治18年)にきびに悩む妻のために創った「美顔水」をきっかけにから新たに化粧品製造業を創業し、

これまで137年美と健康を追求してきた化粧品メーカーです。

「人と地球の美しい未来を創る ~For Beauty and Well-being~」をパーパスに掲げ、 4社からなるグループ経営を行っています。

永い歴史とともに培った技術力と品質力をさらに進化させ、 国内外で包括的に『美』を提供する企業グループを目指し、 企業活動を続けています。

桃谷順天館グループのニュースリリース一覧

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/28974