帰省シーズンを前に「介護施設入居に関する実態調査」を実施

帰省シーズンを前に「介護施設入居に関する実態調査」を実施 「お金の管理ができない」「火の始末ができない」等の症状が介護施設入居の検討のきっかけに

事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社であり、 日本最大級の老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL

介護」を運営する株式会社LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人、 以下「LIFULL senior」)は、

介護施設へ入居するきっかけや介護施設への入居を検討し始めた時期等の実態を把握するため、 「介護施設入居に関する実態調査」を行いました。

本調査は、 過去1年以内に介護施設へ入居した家族・親族がいる方、 家族・親族の介護施設の情報収集や選定に関与した方を対象に2022年6月に実施したものです。

調査結果サマリー * 介護施設に入居したきっかけは「自宅で暮らすことが難しい、 あるいは危険を伴うようになってきた」が最多。

次いで「家族や近親者による介護が難しくなった」。

* 介護施設入居のきっかけに「認知症の症状」が影響したとの回答は44.2%。 具体的には「お金の管理ができない、 買い物トラブル」、

「火の始末ができない」、 「せん妄」という症状が。

* 家族の介護では「経済的負担が大きかった」、 「精神的に追い込まれた、 ストレスを感じた」、 「肉体的に難しいと感じた、

体力が持たなかった」と4人に1人が回答。

* 介護施設への入居を検討し始めた時期は「入居する4~6ヶ月前」が最多の18.7%。 しかし、

68.7%がもっと早く介護施設への入居を検討すれば良かったと回答。

* 介護施設探しの条件は、 「月額の利用料」、 「スタッフ、 入居者の雰囲気」、 「スタッフの質」とした人が多い。

* 介護施設入居後の被介護者の変化では「性格が穏やかになった」20.9%、 「体や病気の症状が改善した」18.4%、

「明るくなった」17.6%とポジティブな項目が上位に。 また、 介護者である家族の変化でも「介護疲れが解消した、 体力を取り戻した」36.0%、

「精神的負担が軽くなった、 気持ちが前向きになった」31.1%、 「夜眠れるようになった」27.9%とポジティブな項目が並ぶ結果となった。

【調査結果】

介護施設に入居したきっかけ

直近1年間に家族が介護施設に入居した人に対し、 入居したきっかけを聞きました。 最も多い回答は「自宅で暮らすことが難しい、

あるいは危険を伴うようになってきた」42.4%、 次いで「家族や近親者による介護が難しくなった」24.0%と続きます。

介護施設入居のきっかけに影響したご本人の状況

介護施設入居のきっかけとして、 「自宅で暮らすことが難しい、 あるいは危険を伴うようになってきた」、 「病院など別の施設から自宅に戻る予定だったが、

自宅では暮らせなくなっていた」、 「医師、 ソーシャルワーカー、 ケアマネジャーなど専門職の方から施設入居を勧められた」と回答した人に対し、

介護施設への入居のきっかけに影響した“ご本人の状況”を聞きました。

その結果、 「認知症の症状があった」(44.2%)という項目が、

2位の「認知症以外の病気や怪我があった」(26.6%)に17.7ポイントの差をつける結果となり、

認知症の発症が介護施設入居のきっかけに大きな影響を与えていることがわかりました。

介護施設入居に強く影響した認知症の症状

前問で、 「認知症の症状があった」と答えた人に、 介護施設入居に強く影響した認知症の症状を3つまで聞いたところ、 「お金の管理ができない、

買い物トラブル」37.9%、 「火の始末ができない」29.4%、 「せん妄(思考力の低下、 錯覚や幻覚を見る、 など)」26.8%となりました。

これらの症状がみられるようになったら、 今まで通りの自宅での暮らしが難しい時期に入ったといえそうです。

家族や近親者による介護が難しくなった理由

次いで、 介護施設に入居したきっかけで「家族や近親者による介護が難しくなった」と答えた人にその理由を聞きました。 最も多かったのは「介護している者が疲弊した、

体調を崩した」であり74.0%が回答しています。 第2位の「介護している者が引っ越した」に62.3ポイントの差をつけ、 圧倒的に多い結果となっています。

家族の介護で大変だったこと

介護施設への入居のきっかけにもなりうる「介護者の疲弊、 体調不良」。 介護で大変だったことを聞くと、

「何をすればよいかわからなかった」28.7%が最も多いものの、 「介護費用などの経済的負担が大きかった」、 「精神的に追い込まれた、 ストレスを感じた」、

「肉体的に難しいと感じた、 体力がもたなかった」と4人に1人が回答する結果となりました。

介護施設入居への検討時期

介護施設への入居を検討し始めた時期は「入居する4~6ヶ月前」が最も多く18.7%となりました。 しかし、

68.7%がもっと早く介護施設への入居を検討すればよかったと回答しており、 介護施設への入居検討は早めに行っておくことが重要といえます。

介護施設を探す上で大変だったこと

介護施設を探す上で「何を基準に選んだらいいかがわからない」という人が多く、 30.8%が回答しました。 次いで、 「希望する条件の施設が少ない、

見つからない」28.2%、 「介護施設探しの段取りがわからない」20.8%と続きます。

「何を基準に選んだらいいかがわからない」と最初の一歩で躓いてしまう人が多いようです。

介護施設を探す際に、 条件としたもの

では、 実際にどのような条件で介護施設を探したのかを見てみると、 最も多い回答は「月額の利用料」となり36.4%。 次いで「スタッフ、

入居者の雰囲気」28.8%、 「スタッフの質」24.9%と続く結果となりました。 「スタッフ、 入居者の雰囲気」や「スタッフの質」など、

資料だけではわからない項目も上位となっています。 早めに介護施設の見学を行っておくと、 多くの条件を、 余裕をもって確認できるため、

納得できる施設選びができます。

介護施設入居後の変化

介護施設入居後の被介護者の変化では「性格が穏やかになった」20.9%、 「体や病気の症状が改善した」18.4%、

「明るくなった」17.6%とポジティブな項目が上位に並ぶ結果となりました。

また、 介護者である家族の変化については「介護疲れが解消した、 体力を取り戻した」36.0%、 「精神的負担が軽くなった、 気持ちが前向きになった」31.1%、

「夜眠れるようになった」27.9%と、 こちらも前向きな変化を感じさせる回答が多く集まりました。

今回の調査を受けて「LIFULL 介護」編集長 小菅秀樹の所感

今回の調査では7割近い人が「もっと早く介護施設への入居を検討すればよかった」と回答しています。 なぜ入居検討が遅くなってしまうのか、

多くの相談事例を見てきた中で考えられるのが下記の理由です。 * ご家族の意向として、 自分の手で親を介護したい気持ちが強い

* 「本人は元気だから、 施設はまだ早い」と介護者が思っている

* 入居の際の金銭負担増を避けたい

* ご本人が頑なに入居を拒んでいる

しかし、 身体状態の低下や認知症の症状は否応なく進行するもの。 やがて介護者の精神的・肉体的負担が増え「介護の限界」を迎え共倒れするリスクもはらんでいます。

施設検討の最適なタイミングは、 本人がお元気で判断能力のあるうちです。 なぜなら、

ご本人の意思確認ができないと何を優先すべきか施設を選ぶ基準も曖昧になってしまうためです。 また、 お元気であればご自身でも施設を見学し、

「ここにする」と自分で決断できます。

自己選択と自己決定はQOL(生活の質)に大きく影響するもの。 早めの検討は納得の住み替えに繋がります。 さらに、 施設入居という選択肢をもつことは、

ご本人にとってもご家族にとっても安心材料になるでしょう。

この夏帰省するご家族もいらっしゃると思いますが、 「介護施設ってどう思う?」と感触を聞いてみてはいかがでしょうか。

もちろん入居可否をすぐに決める必要はありません。 親の介護を一緒に考えたい。 まずはその気持ちを伝えることが大切です。

「LIFULL 介護」内でも施設選びのポイントや検討タイミングの解説記事を公開中

認知症の症状の有無は、 介護施設への入居に大きく関わることが今回の調査でわかりました。 LIFULL 介護では、 認知症の方が入居する施設選びのポイントや、

検討するべきタイミングについて解説した記事をご用意しています。

認知症でも入れる施設選びのポイントは?

manual/dementia/care/select/

家族が認知症、 施設を考えるタイミングは?

https://kaigo.homes.co.jp/manual/dementia/care/timing/

また、 施設選びの基準や段取りがわからない方に、 LIFULL 介護では下記のサービスを提供しています。 スムーズな施設探しにぜひご活用ください。

(無料)3分でわかる! はじめての施設さがし診断

https://kaigo.homes.co.jp/consult-search-condition/

(スマートフォンのみ)施設探しのやることリスト

https://kaigo.homes.co.jp/mypage/

<調査概要>

【調査方法】WEB調査

【調査エリア】全国

*以下エリア 10 区分

1.北海道 2.東北(6 県:⻘森/岩手/宮城/秋田/山形/福島) 3.⾸都圏(1 都 3 県:東京/神奈川/埼⽟/千葉) 4.その他の関東(3

県:茨城/栃木/群馬)5.北陸・甲信越(6 県:新潟/山梨/長野/富山/石川/福井) 6.東海(4 県:愛知/静岡/三重/岐⾩) 7.京阪神(2 府 1

県:大阪/京都/兵庫) 8.その他の関西(3 県:奈良/滋賀/和歌山)9.中国・四国(9 県:鳥取/島根/岡山/広島/山口/徳島/香川/愛媛/高知)

10.九州・沖縄(8 県:福岡/佐賀/長崎/熊本/大分/宮崎/⿅児島/沖縄)

【対象者条件】

・20~79歳 男女※未既婚不問、 有無職不問

・家族・親族の中で1年以内に介護施設入居者(*)がいる方

・家族・親族の介護施設の情報収集や選定に関与した方

*「介護施設」:介護付き有料老人ホーム、 住宅型有料老人ホーム、 健康型有料老人ホーム、 軽費老人ホーム、 サービス付き高齢者向け住宅、 特別養護老人ホーム、

グループホーム、 高齢者向け賃貸住宅、 シニア向け分譲マンション、 ケアハウス、 介護老人保健施設。

【調査期間】2022年6月24日~6月28日

■LIFULL 介護について

有料老人ホームや介護施設、 高齢者向け賃貸など、 さまざまな高齢者向けの住まいを探すことができるサービスです。 全国38,000件以上を掲載し、

掲載件数は業界最大級(※)を誇っています。

※株式会社ネオマーケティング調べ(2018年5月)

ウェブサイト:https://kaigo.homes.co.jp/

https://kaigo.homes.co.jp/

■株式会社 LIFULL seniorについて

「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、 ヒトとテクノロジーの力で、 高齢期の課題を解決する事業を展開しています。

株式会社 LIFULL senior(ライフル シニア)

代表取締役泉 雅人

設立:2015年7月1日

事業内容:

日本最大級の老人ホーム・介護施設の検索サイト『LIFULL 介護』の運営(https://kaigo.homes.co.jp/

https://kaigo.homes.co.jp/

遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営

介護当事者一歩手前の世代に向け、 介護の最新情報や体験談を発信する、 介護情報メディア『tayorini by LIFULL 介護』(たよりに)の運営

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