フランス産チーズ「コンテ」とお茶のマリアージュを訴求

コンテチーズ生産者協会がセミナーを開催 コンテチーズ生産者協会(CIGC:フランス、 ポリニー市)は日本でのプロモーション活動の一環として、 9月6日、

目黒雅叙園にてコンテと様々なお茶のマリアージュをテーマに業界関係者及び報道関係者向けのセミナーを開催しました。

コンテチーズ生産者協会(CIGC:フランス、 ポリニー市)は日本でのプロモーション活動の一環として、 9月6日、 目黒雅叙園にてコンテと様々なお茶のマリアージュ

をテーマに業界関係者及び報道関係者向けのセミナーを開催しました。

「コンテ」は、 フランスを代表する熟成ハードチーズ。添加物を一切使わない、 自然そのままの味わいと豊かな風味が特長です。

フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中で最大の生産量を誇り、2021年の生産量は過去最大の72,300トンでした。

講師にお招きしたのは、 お茶とチーズの相乗効果を生むペアリングに造詣が深い、 チーズプロフェッショナルの天花寺 歩美(てんげじ あゆみ)氏。

まずウェルカムドリンクとして甘味を感じる水出し玉露と熟成の若いコンテを提供した後、 コンテの概要説明、 そして3種類のコンテの比較テイスティングを行いました。

コンテは熟成期間だけでなく、 作られた季節や作り手など様々な要素によってひとつひとつ異なる風味を持つのが特徴です。 見る、 触る、 嗅ぐ、 聴く、 味わう、 と

五感を使ったテイスティング方法が伝授されました。

次に5種類のお茶と、1.8か月以上熟成(2021年8月製造)、2.12か月以上熟成(2021年2月製造)、3.18か月以上熟成(2020年11月製造)の

3種のコンテと「ちょい足しアイテム」との相性訴求が行われました。

1.煎茶x1.のコンテ

ハーブのようなフレッシュな香りと甘味と渋みのバランスが良い煎茶には、 青々とした草や色とりどりのハーブを食べた牛のミルクで作った夏作りで、 華やかかつ

ミルキーな風味も残る若いコンテがよく合います。 爽やかな酸味のあるゆかりをちょい足しするのもお薦めです。牧草のカロテン由来のコンテの黄色とシソの紫、

煎茶の緑が目にも鮮やかです。

2.ほうじ茶x2.のコンテ

焙煎した香ばしい香りが特徴のほうじ茶には、 同じようにロースト系のナッツのような風味を持つ熟成されたコンテが良く合います。 冬のミルクで作られたコンテは、

牛が干草を食べている時期のため白っぽいアイボリー色が特徴で、栗のようなほくほくとした食感と穏やかな余韻が長く続きます。 クリーミーな非加熱の白い生はちみつ

を合わせるとまるで塩キャラメルのような風味にもなり、 コンテの風味が引き立ちます。 ほうじ茶は口の中をさっぱりとさせるウォッシュ効果もあり、

秋の夜長にエンドレスで味わえる組み合わせです。

3.紅茶x1.のコンテ

ミルクの風味が残る若い熟成のコンテと、イングリッシュ・ブレックファーストティーを合わせると、まるでミルクティーのような風味を味わうことが出来ます。

さらにジャムを添えると朝食に最適な組み合わせです。 今回は、コンフィチュール・パリジェンヌというパリ発の高級ジャムのラインナップから、

チーズに合うと生産者がお薦めの、 オーガニック赤ワインをベースに、 スグリや木苺などのベリー類のピューレを混ぜて作られたジャムを合わせました。

4.烏龍茶x3.のコンテ

複雑で高貴な香りとライチのような甘い風味の余韻が長く続く凍頂烏龍茶は、 同じく複雑なアロマを持ち、長い余韻のある長期熟成コンテがよく合います。

18か月以上熟成された今回の冬作りのコンテは深い旨味とローストナッツやパイナップル、焦がしキャラメルなどの複雑で濃厚な風味が特徴で、 ペアリングすると

コンテの美味しさが一層広がります。 さらに八角や山椒、 シナモンなどをブレンドした中国の代表的な混合スパイス、五香粉を少々振りかけるとオリエンタルな印象となり、

烏龍茶に驚くほど良くマッチします。

5.抹茶x1.のコンテ

流行りのあんバターサンドならぬ羊羹のコンテサンドに、 香り高く色鮮やかで旨味の濃い抹茶を合わせました。 サンドに使用したのは

バターのようなミルキーな風味やクリーミー感が残る若い熟成のコンテで、 甘い小豆の風味と非常に相性が良く、

甘味と渋みのバランスが取れた抹茶と最後のデザートとしてお薦めのペアリング。 さらに抹茶にはビタミンCが含まれているため、ほぼ完全栄養食品と呼ばれているチーズ

に足りない栄養素を補う意味でも理にかなった組み合わせです。

蝶や銀杏、 紅葉の形に抜いたコンテについて天花寺氏は「落雁や雲平などの干菓子は水や花の形をしており、 日本では昔から季節感を視覚的に愛でる文化があります。

コンテはこのように型に抜きやすく、 さらに餡子や黒蜜、 きな粉、 干し柿などにも合うので、和のスイーツとして日本の食文化に取り入れて頂くのも面白いと思います。

」と述べました。

最後に天花寺氏は「チーズはワインなどアルコールと楽しむものというイメージがありますが、 今回のようにノンアルコールの様々なお茶

とのペアリングを楽しむことが出来ます。コンテはひとつひとつ異なる多様な個性が特長なので、 その時々で色々なお茶との組み合わせをぜひ探求してみてください。 又、

温かいお茶と合わせることで、 コンテの口溶けがよりまろやかに感じられ、口に含んだときの鼻から抜ける香り(口中香)の華やかさも際立ちます。 特別な日だけでなく、

日常的にティータイムや朝食などでも気軽にコンテを味わって頂けたら幸いです。 」と会を締めくくりました。

コンテチーズ生産者協会は、 今後もこのような活動を通じて、 コンテの美味しさや多様性を日本の皆さんに訴求していきます。

左から1.、 2.、 3.のコンテ

【講師プロフィール】天花寺 歩美(てんげじ あゆみ)

チーズの多様性や奥深さに魅せられ、 日々の生活にチーズを取り入れるなかで、 チーズを食材や飲み物と合わせることに関心を持ち、 その味わいの変化や相乗効果を探求。

茶道の経験を活かし、 チーズとお茶のペアリングをテーマとしたセミナーも行う。 C.P.A.認定 チーズプロフェッショナル、 S.S.I.認定 きき酒師、

シュヴァリエ・デュ・タストフロマージュ、 J.S.A.認定 ワインエキスパート、 茶道裏千家 助教授。

「コンテ」は、 フランス東部のジュラ山脈一帯で、 1,000年の伝統を守りながら職人が丹精をこめて作っている熟成ハードチーズ。

添加物を一切使わないナチュラルな味わいと豊かな風味が魅力で、 フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中で最大の生産量を誇ります。

2021年の生産量は約72,300トンで対日輸出量は67トン。 フランスでは朝食からおやつ、 料理やワインのおつまみにと、 子供から大人まで広く親しまれており、

日本でもチーズ愛好家の間で大変人気があります。

コンテチーズ生産者協会 日本連絡事務所

株式会社 旭エージェンシー内

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