第32回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)学術大会で発表 グローバルな肌の反射光と対人印象の関係を解明し 一人ひとりの“なりたい”に応えるファンデーションの新価値を提案

グローバルな肌の反射光と対人印象の関係を解明し 一人ひとりの“なりたい”に応えるファンデーションの新価値を提案 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、

代表取締役社長:小林 一俊)は、 2022年9月19日~22日にイギリス・ロンドンで開催された世界最大級の化粧品技術の研究発表会「第32回

国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)学術大会」にて、 グローバルな様々な肌を対象に肌反射光の色パターン(色味を決める要素)と対人印象の関係を明らかにし、

一人ひとりの“なりたい印象”に応えるファンデーションの新しい価値研究について口頭発表を行いました。

発表の概要

タイトル:

グローバルな肌における魅力印象を向上させる肌反射特性の解明

~一人ひとりの美しさを叶えるファンデーション開発への変革~

Discovery of global common denominators of skin reflectance that enhance

attractive impressions – Paradigm shift in benefits of foundations to bring out

individual beauty-

発表者:

コーセー研究所 メイク製品研究室 柿本 涼

概要:

ファンデーションはこれまでシミや毛穴などの顔の気になる点を隠すために用いられてきましたが、

当社では一人ひとりがもつ多様な美しさを叶えることにも貢献できると考え、

対人印象の面からそれぞれの美しさを引き出す新しいファンデーションの価値に向けた研究を行いました。

今回、 注目したのは「分光反射率」という、 物体に当たって反射した光がもつ色パターンであり、 それを見てわたしたちは「リンゴは赤い」などの色の認識をしています。

肌においても「暖色系は温かみを感じる」など、 色と印象の間には感覚的な繋がりがあることが知られています。 そこで、 当社が保有する光環境を自在に制御し、

分光反射率を操作できる「多波長可変実験室」にて、 40名以上のグローバルの様々な肌の色をもつ実験参加者を対象に、 分光反射率と対人印象の関係を調査しました。

その結果、 対人印象を高める色パターンが、 「紫または青」、 「オレンジまたは赤」、 そして「赤と青の両方」であることを特定することができました。

これに基づき、 それぞれの色パターンを強調するファンデーションを開発し、 実験参加者に塗布したときの印象評価を行ったところ、

肌タイプごとに様々な対人印象を高められることが確認できました(図1)。 例えば、 肌タイプC6(濃いめ)の方が、

青と赤の両方の色パターンを強調するファンデーションを付けると、 上品、 生き生きとした、 健康的といった印象が大きく高まることが分かりました。 これにより、

一人ひとりが望む対人印象をファンデーションによってサポートすることができ、 自分の“なりたい印象”を叶えるというファンデーションの新しい価値提案に繋がりました。

図1 ファンデーションを用いた色パターンによる対人印象の評価結果

図1 ファンデーションを用いた色パターンによる対人印象の評価結果

* 今後の展望

今回の知見は、 肌からの反射光の色パターンと対人印象の関係という、 応用性に富むものです。 そのため、

ファンデーションをはじめとしたメイクアップ商品への応用はもとより、 スキンケア商品や動画撮影用の照明など、 様々な応用展開を検討していきます。

今後も一人ひとりの個性が尊重される社会に向けて、 基礎研究や応用研究を推進していきます。 * IFSCCについて

国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)とは16,000名以上の会員を擁する世界的な化粧品技術者会であり、 最大の行事として、

各国の化粧品技術者が最新の研究成果を発表・討論する国際学術大会があります。