<イベントレポート1>瀬戸内国際芸術祭 2022 県内周遊事業「おいでまい祝祭2022 」秋会期開催に向け高松-琴平双方のイベント企画をお披露目

県内周遊事業「おいでまい祝祭2022 」秋会期開催に向け高松-琴平双方のイベント企画をお披露目

高松エリアからは讃岐の食を発信、高松と琴平を繋ぐラッピングバスにも力強いアート 瀬戸内国際芸術祭 2022 県内周遊事業「おいでまい祝祭2022

~心がつながる街ごとアート~」秋会期が、 9月29日(木)~11月6日(日)まで開催されます。 秋会期では、

金刀比羅宮・琴平町が加わり高松~琴平地区までエリアを拡充し、 アートや食を楽しむイベントが行われます。 会期スタートに伴い、

9月26日(月)食やアートにまつわるお披露目会がWeBase 高松と金刀比羅宮にて開催されました。

* おいでまい祝祭2022 秋会期 イベント概要

開催日時:2022年9月26(月)11:00~14:30

<イベント詳細>

○WeBase 高松 ラウンジにて/ 秋会期全体の説明、 アートの展示と食イベント

○ラッピングバスにて琴平地区へ移動/ 日帰りバスツアー、 メタバースの取り組み等

○金刀比羅宮にて/宮司ご挨拶とヤノベ氏展示作品公開

<登壇者/順不同>

WeBase 高松 総支配人 渡邉幸雄/株式会社瀬戸内アートコレクティブ 代表取締役 片倉恒/現代美術家 金孝妍/彫刻家 大間光記/WeBase 高松 副支配人

金藤大弥/現代美術作家 ヤノベケンジ/株式会社 No Code 代表取締役社長 兼 Chef+(プラス)米澤文雄/金刀比羅宮 宮司 琴陵泰裕/琴平バス株式会社

代表取締役 CEO 楠木泰二朗/琴平町 町長 片岡英樹/琴平町観光協会 会長 漆原康博

* オープニング~高松エリア

おいでまい祝祭2022 秋会期のレセプションは高松エリアからスタートし、 WeBase 高松のラウンジにてWeBase 高松 総支配人

渡邉幸雄(ワタナベユキオ)氏から秋会期全体の開催プログラムについて説明されました。

その後、 今回のアートマネジメントを担当した株式会社瀬戸内アートコレクティブ 代表取締役 片倉恒(カタクラヒサシ)氏と現代美術家金孝妍(キムヒョヨン)氏、

彫刻家大間光記(オオマミツノリ)氏によるアート鼎談が行われました。 10/1よりWeBase 高松ラウンジにて開催される、 アートと食のプログラム「SANUKI

EMERGING DINING 2022(サヌキ エマージング ダイニング)~日替わりシェフのレストラン」について WeBase 高松 副支配人

金藤大弥(カネトウヒロヤ)氏よりプログラムの詳細説明が行われました。 さらにスペシャルゲストに株式会社 No Code 代表取締役社長 兼

Chef+(プラス)の米澤文雄(ヨネザワフミオ)シェフが登場し、 米澤シェフから讃岐の食に対する想いをお話しいただき、

香川県の特産品「讃岐キャビア」を使った絶品のエクレアをお披露目いただきました。

WeBase 高松 総支配人 渡邉幸雄氏より秋会期全体のご案内

おいでまい祝祭は、 コロナ禍の今、 “芸術が持つストレ ートな力で、 人と人、 心と心を繋げていくこと”を目指し「心がつながる街ごとアート」をテーマに掲げ、

秋会期では「食」と「アート」と2つのコンテンツをお届けいたします。

食では、 現代を代表するスターシェフ米澤文雄氏のレストランが2日間限定でWeBaseにオープンいたします。 また、

ローカルスターシェフ・地元愛が溢れる若手シェフのレストランも日替わりでお楽しみいただけます。

アートでは、 金刀比羅宮の境内にて、 現代美術作家ヤノベケンジ氏の「KOMAINU‐Guardian

Beasts‐」とヤノベ氏が和紙作家堀木エリ子氏と制作された「SHIP’S CAT(Thinker)」「SHIP’S CAT(Sleeper)」を展示されます。

そして高松丸亀町壱番街3町ドームに現代美術家金孝妍氏の巨大バルーンオブジェ「息時計」が浮かび、 アーティストの息を溜めたバルーンがしぼみながら動く、

作品をお楽しみいただけます。

さらに、 香川町にある結婚式場「ザ・チェル シー」では、 『ザ・ニックダイニング』に会場を海底に見立て、

そこに差し込む光を表現した美術家藏本秀彦(クラモトヒデヒコ)氏の作品を展示、

『ザ・リチャード』では瀬戸内の風景からインスピレーションを受けて石を海に浮かぶ島として表現した彫刻家大間光記氏の作品を展示いたします。

多くの方々がご用意したコンテンツに触れられて、 心が安らぎ、 癒され、 人と人、 心と心が繋がっていくことを願っております。

* 株式会社瀬戸内アートコレクティブ 代表取締役 片倉 恒氏、 現代美術家金孝妍氏、 彫刻家大間光記氏によるアート鼎談

瀬戸内アートコレクティブ 片倉恒氏よりご挨拶

私たちは瀬戸内を拠点に活動するアートマネージメント並びにアーティストのネットワーク体として、 地域社会へ現代アートを浸透させる取り組みを推進しています。

地域社会とアーティストの間にパートナーシップを創り出し秋会期が始まろうとしているところであちこちに作品を展示していますので是非お楽しみいただきたいです。

たくさんの作品の中でも非常に大きな作品を展示しているお二人にお越しいただきました。左:片倉恒氏、

中:金孝妍氏、

右:大間光記氏

左:片倉恒氏、 中:金孝妍氏、 右:大間光記氏

現代美術家 金孝妍氏より

「息時計」という作品は、 上下円錐形が向き合っている状態で、 上部のところに自分の息を溜めたバルーンをいくつか入れています。 バルーンは約1ヶ月でしぼみ、

小さくなると下の方に落ちる構造になっています。 砂時計をイメージしていただくとわかりやすいかと。 ただし、 一般的に考える時間という概念とは違います。

自分の息を溜めたバルーンは個人的な感じがしますが、 「息」は見えない空気で充満していて、 私達だけではなく、 動植物などとも共有しています。

その区切りのない空気を私の息としてバルーンに展示期間中、 留めて、 環境と作用し、 また区切りのない空気へ戻ります。

そのプロセスはこの作品が置かれる場所との環境や状況に応じて「変化」を視覚化しています。 その変化を「息時計」で示す「時間」となります。

あのドームでしか表せない時間をご覧になって頂ければと思います。

彫刻家 大間光記より

近年、 私の作品は「もののうつろい」がテーマになっています。 ものが少しずつ移り変わりゆく様にとても魅力を感じ、

その移ろいを形に留めたいと考えて制作しています。 また私が石を彫ることで石に刻まれる跡や、 石を彫ること自体の行為もとても重要な要素と考えています。

今回の展示作品は、 瀬戸内の近辺に暮らすようになって自然とその瀬戸内の島々の景観に魅力を感じ、 瀬戸内の風景からインスピレーションを受けました。

海に浮かぶ島一つ一つが瀬戸内の自然の移ろいの中で日々変化してゆく細胞のように見え、 その移ろいゆく過程を形に留めたいと思い制作しました。

高松市香川町川東下にあるザ・チェルシー5階のザ・リチャードに展示させていただきました。 この人と自然との営みの静かで異質な空間を楽しんでいただければと思います。

* アートと食のプログラム「SANUKI EMERGING DINING 2022~日替わりシェフのレストラン」 WeBase 高松 副支配人

金藤大弥(カネトウヒロヤ)氏 株式会社 No Code 代表取締役社長 兼 Chef+(プラス)の米澤文雄(ヨネザワフミオ)シェフ

WeBase 高松 副支配人 金藤大弥氏よりコメント

芸術を軸としたイベントの中で、 なぜ食のイベントなのかと疑問に感じられるかもしれませんが、 SANUKI EMERGING

DININGも「食は芸術」という考えを背景に取り組んでいます。 芸術としてとらえる機会が少ない食ですが、 すごく身近な表現であって、

長い生活の歴史の中で培われてきた、 生活芸術です。 彫刻や絵画などと同様に、 日常的な食がもつ「芸術の力、 すなわち、

人の心を動かす力」を発信したいと考えています。 今回ご参画いただいた、 米澤文雄シェフや地元を代表する料理人の方々、

飲食のプロを目指し前のめりに活動されている方々は「あらゆる讃岐を食べるコース料理」や「さぬきの新B級グルメ」といった料理を通して、

そんな願いに全力で応えようと力を尽くしてくれています。 讃岐の「食」の愉しさや豊かさが満載の日替わりシェフのレストラン。 ぜひご期待ください。

左:試食メニュー瀬戸内キャビアのエクレア、

右:金藤大弥氏

左:試食メニュー瀬戸内キャビアのエクレア、 右:金藤大弥氏

株式会社 No Code 代表取締役社長 兼 Chef+(プラス)の米澤文雄シェフよりコメント米澤文雄シェフ

米澤文雄シェフ

香川と言えばオリーブ、 うどんがメインのようなイメージがあると思いますが、 キャビアのような隠れた魅力ある食材なども取り入れていきたいと思っています。

なるべく生産者に寄り添った食事を提供したい。 3年程前に香川のキャビアを知って、 今回はそのキャビアを使用した食事もお出しします。

今日はそちらを試食用にご用意いたしました。 エクレアの生地をひいて燻煙キャビアと卵とバターを使用してそれぞれがきちんと引立つようにした逸品です。

10月のコース料理の提供ではこの品を含めて数種提供いたしますので是非食事しにお越しください。

* 現代美術作家ヤノベケンジ氏の作品が描かれたラッピングバスにて

秋会期中、 高松エリアと琴平エリアを結ぶラッピングバスが登場します。 ラッピングバスを企画し「日帰りバスツアー」を運行する琴平バス株式会社代表取締役 CEO

楠木泰二朗(クスノキタイジロウ)氏より、 ラッピングバスや日帰りバスツアーに込めた想いと秋会期への意気込みについてお話いただきました。 その後、

ラッピングバスのデザインについて現代美術作家ヤノベケンジ氏より感想をお伺いし、 瀬戸内国際芸術祭初のメタバース企画となる「琴平メタバース」について、

株式会社瀬戸内アートコレクティブ 代表取締役の片倉恒氏からご説明いただきました。

琴平バス株式 会社代表取締役 CEO 楠木泰二朗氏よりラッピングバスの企画と運行への思い

心がつながる街ごとアートをテーマにしているように、 今回は金刀比羅宮にヤノベ先生のアートが展示され、 このラッピングバスにもヤノベ先生のアートが描かれました。

高松と琴平をつなぐことと、 人と人がつながることをまさに表現したアート作品、 企画になっています。

高松と琴平をつなぐこのラッピングバスはヤノベ先生の作品をちりばめたとてもかっこ良いアートに仕上がりました。 琴平エリアも高松エリア同様に盛り上がっていますので、

是非この期間にバスツアーをご利用いただいて両エリアを満喫してください。 琴平町の染物屋、 お土産屋、 ワークショップなどでもグッズ販売を行いますので、

是非お立ち寄りいただきたいです。

現代美術作家ヤノベケンジ氏よりラッピングバスのデザインについて

瀬戸内国際芸術祭の県内周遊事業として作品を展示させていただき、 すでに夏会期から高松丸亀商店街ですでに展示しています。

過去の作品ではロボットやドラゴンなどの大きい作品を作ってきました。 2013,2016,2019,今回の芸術祭に関わらせていただいていて、

とても馴染みの深い芸術祭となっています。 このバスは素晴らしいとしかいいようがなく、 一言では言い表せません。 なぜならデザインされている一つ一つが、

様々なバックグラウンドがある中で作り上げた想いを込もった作品だからです。 2013 は香川県の小豆島エリアでビートたけしさんとご一緒し、

島の人々の思いに支えられながら作品を制作しました。 2016年は高松市美術館で映画の撮影を実施したりと色々な歴史があります。

本イベントのおいでまい祝祭に協力しているWeBase 高松 ホテルとは2018年のオープンした時からパブリックアートでもご一緒し、 旅の守り神「SHIP’S

CAT」をテーマにデザインした見返り猫「SHIP’S CAT(Returns)」を制作しました。

今回エリア拡大となる琴平の金刀比羅宮で奉納展示される”KOMAINU”と和紙で作られた”SHIP’S CAT”が描かれ、

とても力強いラッピングバスとなりました。 香川県の高松と琴平をつなぐバスツアーを楽しんでいただきたいと思います。

株式会社瀬戸内アートコレクティブ 代表取締役の片倉恒氏より 琴平メタバースについて

瀬戸内アートコレクティブは現代アートティストを育てネットワークを活かす取り組みを行っていおり、 今回”琴平メタバース”を企画しています。

島で展開しているアートから街へ展開していくのが周遊事業ですが、 私たちはさらにデジタル上で展開することを目的としています。 コロナ禍や遠方、

身体不自由な方にお越しいただくことが難しいため、 メタバースの世界で見せていくことで、 いろんな方に関わってほしいという背景で始めています。

この企画は琴平町の観光スポット約20ヶ所マッピングして、 すごろくのようなゲームをしていただくことで街を巡れるような仕組み作りをし、

最後まで行った方の中からNFTアートをプレゼントするという企画もつけています。 若手のアートをNFTで配信することで、 アーティストの価値を広げられるなど、

いろんな形で相乗効果がでるような企画にもなっています。 秋会期は琴平エリアでは中野うどん学校や琴参閣で、 高松エリアはザ・チェルシーで体験可能ですので、

是非行ってみてほしいです。

* 瀬戸内国際芸術祭 2022 県内周遊事業 芸術の力で心と心をつなげる現代アートの祭典 「おいでまい祝祭2022 ~心がつながる街ごとアート~」秋会期

秋会期開幕期間:2022年9月29日(木)~11月6日(日)39日間

秋会期開催場所:

高松エリア 高松丸亀町商店街、 丸亀町グリーン、

WeBase 高松、 南新町商店街

琴平エリア 金刀比羅宮ほか

空港エリア 高松空港、 ザ・チェルシー

公式情報

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* SANUKI EMERGING DINING 2022 ~日替わりシェフのレストラン~

開催期間:2022年10月1日(土)~11月6日(日)

開催場所:WeBase 高松の2Fラウンジスペース

出店:

現代を代表するスターシェフ

米澤 文雄[株式会社 No Code 代表取締役社長 兼 Chef+(プラス)]

ローカルスター料理人

HIDETOU[食文化仕掛け人]、 中井 雅俊[粋な海鮮酒場 ものっそ]、 傅寳 恭平[魚伝]、 寺尾 直城[Mio. Paese]、 稲垣 希[精進カフェ 宙

sora]、 多田 龍司、 [SHU1 café]、 佐々木 祐紀[SANU]、 RAMSES(ラムセス)[食の仕立て屋]with

ヨーコ(小池よう子)[食農ライター・食農コーディネーター]

New Comer

大達 蒼斗[Aotowa]、 細川 祐里 、 船波 侑希[ユキノハギ]、 久米 佑輔[いこい]、 専門学校穴吹パティシエ福祉カレッジ[パティスリーパテタマ]

Spin off

特定非営利活動法人 キープ・ママ・スマイリング

詳細/お申し込み方法

https://we-base.jp/takamatsu/news/3912/

* コトバス 日帰りバスツアー詳細

スケジュール:

高松市内出発(9:00~9:30頃)

琴平(10:30頃)

到着後フリータイム(15:30発)

高松市内到着(16:30頃~17:00頃)

https://www.kotobus-express.jp/yanobekenji_at_kotohira/

* 琴平メタバース

開催期間:2022年9月29日(木) ~※本企画の終了時期は未定

実施場所:

【琴平町】

・中野うどん学校 B館入口 (香川県仲多度郡琴平町720-1)

・ことひら温泉 琴参閣 (香川県仲多度郡琴平町685-11)

※宿泊者限定

【高松市】

・ザ・チェルシー (香川県高松市香川町川東下1878)

琴平メタバース ×NFTアート

『琴平初! メタバース×NFTアートを無料で体験』

『琴平メタバース』は、

「讃岐のこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮の門前町として栄えてきた歴史と文化を持つ琴平町の魅力的な観光スポット約20カ所をメタバース上のすごろくゲームとして表現したものです。

最後まで遊んだ方には、 数量限定で瀬戸内アートコレクティブの作家による「NFTアート」もプレゼント。

https://www.setocole.com/