台北ファッションウィーク2023SS。台湾の先住民族をテーマに、人間国宝の伝統技法と現代デザインを融合した台湾ファッションを世界へ発信

台北ファッションウィーク2023SS。台湾の先住民族をテーマに、人間国宝の伝統技法と現代デザインを融合した台湾ファッションを世界へ発信

今シーズンの開幕ショーは、先住民族の伝統的な服飾技術を中心に、5人の人間国宝の先住民族の職人と5人のデザイナーが、歴史、文化、技術、ファッションで対話を展開。

開幕ショーの最後に登場したブランドJust in XXと先住民伝統刺繍の職人である陳利友妹がコラボレーションしたコレクション。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

開幕ショーの最後に登場したブランドJust in XXと先住民伝統刺繍の職人である陳利友妹がコラボレーションしたコレクション。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

「台北ファッションウィークSS23」が10月中旬に盛大にスタート。 14日の夜、 初の台湾先住民族をテーマにした開幕ショーが盛大に開催された。

今までの台北ファッションウィークが掲げていた五つのコアバリュー「機能性、 持続可能性、 異業種コラボレーション、 多様性、 文化」を引継ぎ、

今回のテーマの目的は、 現代のファッションデザイナーと伝統的なスキルとの間で生まれる衝突による文化的なファッション作品の可能性を期待したもので、

台湾の多様な文化的価値を継続および促進すること。 また、 台北ファッションウィークのプラットフォームを通じて台湾の文化的多様性と豊かさを世界に示すこと。

文化部部長李永得氏は、 今回の先住民族の特色を具現化した台北ファッションウィークは「必ず世界の中で地位を占め、

台湾の重要な文化的要素であると世界に示すことになるだろう」と述べた。 さらに、 この台北ファッションウィークでは 14 のブランドショーと1 つのヤング

タレントショーが開催され、 合計15のショーでさまざまなスタイルと台湾の次世代ファッションデザインを披露する。

先住民族をテーマにした開幕ショー

「MEET:先住民の人間国宝とコラボレーションしたファッション」

先住民族の人間国宝職人5人とファッションデザイナー5人が、 それぞれ10着の衣装を作成、 合計50着の衣装を披露する。 各ブランドの10着中、

人間国宝職人が2着づつ伝統的な民族衣装を創作している。

5組の先住民族の人間国宝職人とファッションデザイナー:左からCHIAHUNG SU x 尤瑪.達陸、

BOB Jian x 徐春美、

SHAO YEN x 嚴玉英、

Just in XX x 陳利友妹、

DYCTEAM x 張鳳英

5組の先住民族の人間国宝職人とファッションデザイナー:左からCHIAHUNG SU x 尤瑪.達陸、 BOB Jian x 徐春美、 SHAO YEN x

嚴玉英、 Just in XX x 陳利友妹、 DYCTEAM x 張鳳英

張鳳英(族名:Seta Bakan)はセデック族の中で最も尊敬されている機織女(はたりめ)であり、

彼女はデニムとジャカードの使用が得意なブランドDYCTEAMと一緒に、 セデック族の男性が狩猟する時の伝統戦士服と、

セデック族の女性の服装で最も代表的な祭服を再解釈した。 また、 台湾の文化的要素をファッションに取り入れるブランド CHIAHUNG SU は、

タイヤル族の染色と織物の技術保持者である尤瑪.達陸(族名:Yuma Taru)と提携。 彼らはタイヤル族の手織りの生地を使用し、

全てがハンドメイドな実験的なコレクションを創作した。

開幕ショーに登場したブランド:左は、

DYCTEAMの伝統戦士服とコラボレーションの現代ルック、

右はCHIAHUNG SU。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

開幕ショーに登場したブランド:左は、 DYCTEAMの伝統戦士服とコラボレーションの現代ルック、 右はCHIAHUNG SU。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

特別な素材を使用した創作が得意な SHAO YEN と、 カバラン族のバナナシルク織りの技術保持者嚴玉英(族名:zaqong)は、

カバラン族特有の伝統技術「バナナシルク」をファッションに取り入れた。 パイワン族の伝統的な織物技術に精通した許春美(族名:Miyang)が、

華麗な舞台衣装を専門とするデザイナーBOB Jianと提携し、 パイワン族の模様を生かしたプリント生地を使用して、 伝統と現代が融合した祭服を披露。 最後に、

ニューヨークファッションウィークに6度の登場を果たした Just in XX のデザイナー周裕穎は、 2050年のパイワン族をイメージし、

パイワン族の伝統刺繍技術に精通した陳利友妹(族名:Ljavaus)と共に「CYBER FOLK

民族運動の未来感」という伝統とテクノロジーを融合したファッションに挑戦した。

開幕ショーに登場したブランド:左から SHAO YEN、

BOB Jian、

Just in XX。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

開幕ショーに登場したブランド:左から SHAO YEN、 BOB Jian、 Just in XX。 (画像提供:台北ファッションウィーク)

台湾の有名芸能人アーロン・イェン(炎亞綸)が台湾ブランドStory Wearの新コレクションを着用し、

開幕ショーの観賞に参加した。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

台湾の有名芸能人アーロン・イェン(炎亞綸)が台湾ブランドStory Wearの新コレクションを着用し、 開幕ショーの観賞に参加した。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

14のブランドショーとヤングタレントショー

今シーズンは 14 の台湾ブランドがブランドショーを開催。 INF、 UUIN、 JENN LEE、 Liyu Tsai、 Story Wear、 C

JEAN、 DOUCHANGLEE の 7 ブランドが野外ショーを開催しているほか、 台北ファッションウィークの公式会場である松山文創園区で、 be

homme、 GIOIA PAN、 WANGLILING、 Yentity、 Seivson、 oqLiq の 6 ブランドが出展。 そして、

ベルリンでフィジカルショーを行う #DAMUR が今回オンラインで参加する。

さらに、 台北ファッションウィークはブランドの育成にも積極的に取り組んでいる。 国際コンペティションで際立った2つの次世代新ブランド、 BooとPCES、

そしてインタースクールショーと高雄ファッションアワードで選ばれた7人のデザイナーがヤングタレントショーに出演し、

台北ファッションウィークに新世代のエネルギーを注入する。

台北ファッションウィークSS23の開幕ショーと全てのブランドショーは、 公式のYouTubeよりご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UC8n5pOXW4YLU_iHhhsU8HVw

INFのブランドショーは、

台南の伝統行事とコラボレーションし、

台北の中正紀念堂で開催した。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

INFのブランドショーは、 台南の伝統行事とコラボレーションし、 台北の中正紀念堂で開催した。 (画像提供:台北ファッションウィーク)

今回の台北ファッションウィークの開幕ショーでは、 人間国宝の先住民族の職人とのコラボレーションを通じて、 台湾ファッションの新たな可能性を世界に発信した。

今後の台北ファッションウィークは、 さまざまなタイプや海外ブランドの参加も期待し、 ブランドの国際交流を促進させる。 さらに、 台湾ブランドのニューヨーク、

パリ、 東京ファッションウィークなどへの参加サポートにも力を入れ、 台北ファッションウィークが世界的な注目を高めることを目指している。

2022 台北ファッションウィークSS23のメインビジュアル。

(画像提供:台北ファッションウィーク)

2022 台北ファッションウィークSS23のメインビジュアル。 (画像提供:台北ファッションウィーク)

「2022 台北ファッションウィークSS23」開催概要

● 会期:2022年10月8日(土)ー10月28日(金)

● 公式会場:松山文創園区(Songshan Cultural and Creative Park)

● 主催:行政院文化部

● プロデュース:台湾コンデ・ナストグループ CNX Taiwan

● 公式サイト:

https://tpefw.com/

● Facebook: @tpefashionweek

● Instagram:@tpe.fashionweek

● YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC8n5pOXW4YLU_iHhhsU8HVw

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