SDGsの潮流で注目されているテキカカシードルに、新たな2アイテムを投入!

輸入穀物に依存しないビール代替飲料を摘果りんごの活用により実現!農家の収入を増やし、 高齢化問題に歯止めをかけるもりやま園の挑戦!

発売開始から5年、テキカカシードルはビールのようにどんな食事にも相性が良いと評され、ジャパンシードルアワード2019で国内最高賞を受賞する等、順調に知名度を獲得してきました。コロナ以前は東京2020大会をチャンスに巷でシードルブームが巻き起こると大いに期待されていましたが、ウイルスの蔓延で飲食店が休業に追い込まれ、業界が予測したシードルブームは不発に終わってしまいました。

一方で、SDGsの潮流が起こり、テキカカシードルの存在意義である持続可能な農業への挑戦や、食品ロス問題への取り組みで全国メディアに取り上げられ、コロナに負けることなく売り上げを伸ばしています。

これまでテキカカシードルは通年で醸造される元祖白ラベルの他に、姫りんごのドルゴ、カシス、いちごも限定醸造でコラボしてきました。そして今回、テキカカシードルのシリーズに2つの新商品が加わります。それがライチとラガーです。発売時期は2023年3月下旬を予定しています。

1つ目、ライチをフレーバーに選んだのは、代表の森山夫妻が10年前に弘前市りんご公園で散歩中に出会ったドルゴクラブに由来します。ロシア原産のドルゴクラブは観賞用のリンゴで、青森県内のリンゴ畑ではりんごの受粉樹として用いられてきました。夫妻はこの果実を食べた際にりんごの味にライチの香りを感じました。代表の妻はこれに可能性を見出し、翌年、ドルゴクラブの苗を植えるよう提案しました。そして8年越しでようやくシードルを製造可能な量を確保できるまでに成長し、収穫した果実をテキカカシードルのもろみにブレンドし、テキカカシードル

ドルゴとなりました。

ドルゴにライチを連想した森山代表が次にやってみたいと思ったのが、ライチとのコラボでした。寒さ厳しい北国のリンゴと、常夏の楽園に育つライチの出会いは運命的で面白い。無論、ライチは輸入に頼るしかありません。今まで青森県産原料しか使ったことがなかったので、社内でいろいろな意見も出ました。その結果、原料の約60%は摘果リンゴを使っているため、テキカカシードルの強みである、未利用資源に価値を与え、市場流通させる効果が期待できることには変わりないことと、青森県産にこだわり過ぎて面白さが損なわれるのは逆にもったいないという結論に至り、輸入果汁でも原料に使うことを決定致しました。

取引のある企業に問い合わせたところ、タイ産で添加物不使用、ライチ以外の果汁も混じっていない、純粋なライチ100%のジュースが入手できたので醸造部で試作を行いました。狙い通りの美味しいライチフレーバーのテキカカシードルになりました。醸造部はさらに、ライチの風味に合わせ、いくつかのビール酵母で試作を重ね、その中で最適な酵母を見つけました。森山はこれを試飲し、北国真冬のリゾートホテルで、昼間はスノーボードを楽しみ、夜はスパで南国気分に浸る夢を見ました。

次にご紹介するのが、銀ラベルのラガーです。この商品はビールを目指した元祖白ラベルよりも、さらにビールっぽく、ドライにして、ビールの代替品にしてしまおうと目指して開発しました。

元祖白ラベルではエール酵母を使い、フルーティーさを際立たせたのに対して、銀ラベルではラガー酵母を使用することで、麦畑を思わせる香りを引き出しました。また、摘果りんごの果汁以外に王林、未希ライフの果汁を使用することで、後味の酸味を抑えつつも香り高い特性が活かされ、よりビールっぽい仕上がりを得ました。もちろん、本品はシードルなので、リンゴ100%、麦は一切使っていません。しかし、リンゴの木は下草と共生しています。森山はりんご成分に草を感じるのは、酵母に下草の発する微量成分によって運ばれる伝達物質を受信し、増幅する力があるからだと仮説を立てています。

今、私たちの生活は、輸入穀物に大きく依存しているため、世界情勢に翻弄され、有事には外交問題の切り札にも利用され、私たちにとって最も大切な安全安心を揺るがす事態となっています。

テキカカシードルは輸入穀物に依存しないビール代替品として今後存在意義を深めていくでしょう。 いえ、それだけにとどまりません。

もりやま園は就農者の高齢化問題に対しても、青森県全体を巻き込んでいく方針です。

活用されず、毎年捨てられている膨大な量の摘果りんごに生果と同等の価値を付け流通することで既存の青森県全体の生果取引額、年間1,000億にプラスして年間300億円の新市場を開拓できると見込んでいます。

年間300億円の収入により1次産業に従事する若者が増え、2次産業、3次産業をも含めた青森県の産業構造が守られます。 いえ、それだけではありません。

摘果りんごを活用して青森県民の暮らしを守れば、その事例が、同じ問題を抱える地方都市へと拡散し、若者が地方の1次産業に戻り、日本全体の産業構造を守り、結局は皆様の暮らしに安全安心が戻ってくるのです。

そんな夢を抱きながら森山が秋のリンゴ畑の草むらに寝そべりながらりんごをかじる感覚を共有致します。

■テキカカシードル ライチ

原材料名:りんご(青森県弘前市産)ライチ果汁(タイ産)/酸化防止剤(亜硫酸塩)

内容量:330ml /アルコール分:6%

品目:果実酒

希望小売価格:未定(税別)

■テキカカシードル ラガー

原材料名:りんご(青森県弘前市産)/酸化防止剤(亜硫酸塩)

内容量:330ml /アルコール分:6%

品目:果実酒

希望小売価格:未定(税別)