日本メドトロニック 仙骨神経刺激療法における全身MRI対応システムを実現した世界最小の充電式デバイス「InterStim(TM) Micro」の販売を開始

仙骨神経刺激療法における全身MRI対応システムを実現した世界最小の充電式デバイス「InterStim(TM) Micro」の販売を開始

日本メドトロニック株式会社(本社:東京都港区)は、 難治性の過活動膀胱または便失禁の改善を目的とした充電式仙骨神経刺激システム「InterStim

Micro(インタースティム マイクロ)」(以下、 InterStim Micro)を2月1日より発売いたしました。 また、

2022年11月より従来品であるInterStim IIと組み合わせて使用する「InterStim SureScan MRI(インタースティム シュアスキャン

エムアールアイ)リード」(以下、 MRI対応リード)を販売しています。 これにより、 充電式および非充電式両方の神経刺激装置において、

条件付き全身MRIの撮像が可能になりました。

(販売名:InterStim Micro 仙骨神経刺激システム/承認番号:30300BZX00217000)

(販売名:InterStim II 仙骨神経刺激システム/承認番号:22500BZX00419000)

過活動膀胱は、膀胱に尿が十分に溜まっていなくても本人の意思とは関係なく勝手に膀胱が収縮する病気で、急に尿意をもよおしたり(尿意切迫感)我慢できず尿が漏れてしまったり(切迫性尿失禁)する等の症状を伴います。日本では1,000万人を超える患者さんがいると言われています(*1)。

便失禁は、本人の意思に反して便が漏れてしまう病気です。加齢のみならず、出産時に肛門の筋肉が傷ついたり直腸がんの手術で直腸を切除したりする等のさまざまな背景により発症し、日本では約500人の患者さんがいるとされています(*2)。

過活動膀胱や便失禁の治療には、薬物療法を含めた保存的治療と外科的治療があります。仙骨神経刺激療法は症状の改善を目的として使用される外科的治療で、保存的治療法が無効または適応でない患者さんに検討されます。仙骨神経刺激療法は、欧米では30年ほど前から実施されており、これまで全世界で約35万人に使用されています。

リードと呼ばれる細い電極を仙骨孔に挿入し、おしりのふくらみ部分に植え込んだ心臓ペースメーカのような神経刺激装置と接続し、骨盤内の神経に持続的に電気刺激を与えて症状の改善を図る治療法で、生活の質を向上させることが期待されています。神経刺激装置を植込む前に、試験刺激で効果を確かめられ、効果が認められない場合にはリードを抜いて、以前の状態に戻すことができます。

一方で、仙骨神経刺激療法を受けた患者さんがMRI検査を行う場合、これまでは頭部のみに限定され、全身MRI検査ができませんでした。MRI装置から発生される強力な磁場は製品の動作に影響を及ぼす可能性があるためで、全身MRI検査を受けられるデバイスが求められていました。

MRI対応のリードは、従来の非充電式神経刺激装置InterStim IIおよび充電式神経刺激装置InterStim Microと組み合わせて使用し、条件付き全身

MRI検査を可能にする SureScan™ MRI

技術が搭載されたことで、1.5テスラ、3.0テスラでの全身MRI検査が可能になりました。また、充電式神経刺激装置InterStim

Microの導入により、患者さんのライフスタイルに合わせて、充電式あるいは非充電式のいずれか最適なデバイスを選択できるようになりました。今後は、過活動膀胱と便失禁でお困りのより多くの患者さんに、仙骨神経刺激療法を提供することを目指しています。

医療法人社団 健育会 湘南慶育病院 副院長 前田 耕太郎先生は、次のように述べています。

「仙骨神経刺激療法の登場により、これまでの治療法では効果の得られなかった患者さんにとって新たな治療選択肢の一つとして大いに期待されてきました。

仙骨神経刺激療法は一人ひとりの患者さんの症状や状態に合わせて電気刺激を調整し、よりきめ細やかな治療が行えることが特長です。

従来品では、MRIを必要とする患者さんには十分な対応ができなかったですが、今回の全身MRI対応品や充電式デバイスの導入により術後の課題も克服できたので、さらに、治療の普及が加速するものと期待しています。

便失禁の患者さんは、誰にも相談できず、外出や旅行を控える等、普通の生活を楽しむことが難しく悩まれている方が多いですが、さらに患者さんの生活に寄り添った治療が可能になるという点で大きな意義があると考えています。

超高齢社会を迎え今後もその患者数が増加すると言われている過活動膀胱、便失禁に対し、メドトロニックは、疾患および治療の啓発、治療の環境整備と多面的に取り組み、健康に暮らせる社会の実現を目指し貢献してまいります。

【メドトロニックについて】

大胆な思考。より大胆な行動。私たちはメドトロニックです。Medtronic

plc(本社:アイルランド、ダブリン)は、ヘルスケアテクノロジーをグローバルにリードし、人類が直面している多くの困難な健康課題に積極的に取り組み、ソリューションを探し、見つけ出します。150ヵ国以上にまたがる情熱を持った9万5千人以上の従業員からなるグローバルなチームを団結させているのは、「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」という私たちのミッションです。私たちは70以上の健康課題を治療する、心臓ペースメーカ、手術支援ロボット、インスリンポンプ、外科用手術機器、患者モニタリングシステムなどの多様なテクノロジーと治療法を提供しています。

私たちは、多様な知識、飽くなき好奇心、そしてそれを必要とするすべての人を助けたいという思いを原動力に、革新的なテクノロジーで、1秒に2人の人々の生活を、毎時間、毎日、変え続けていきます。メドトロニックは、インサイト(洞察)に基づいた治療法の提供、人を第一に考えたエクスペリエンス、そして世の中により良いアウトカム(結果)をもたらすことに注力していきます。

私たちは何ごとにもエンジニアのマインドを持って、想像を超えるものを創り出します。

Webサイト www.medtronic.com

【日本のメドトロニックについて】

日本のメドトロニックは日本メドトロニック株式会社、メドトロニックソファモアダネック株式会社、コヴィディエンジャパン株式会社の3法人が、「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」というメドトロニックのミッションのもと、循環器領域、外科領域と低侵襲治療・診断領域、神経科学領域、糖尿病領域の4つの領域で、身体の70種類以上の疾患に対する治療法、サービス、ソリューションを提供しています。

Webサイト www.medtronic.co.jp

なお、将来の業績見通しに関わるすべての記述は、メドトロニックが米国証券取引委員会に提出する定期報告書に記載されているようなリスクや不確定要素の影響を受ける場合があります。実際の業績は予想と異なる可能性があります。

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*1 本間 二夫. 排尿に関する疫学的研究. 日本排尿機能学会誌2003;14:266-277

*2 味村俊樹ほか,本邦における便失禁の実態調査報告-診断と治療の現状-.日本大腸肛門病学会誌 65:101-108, 2012

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