GEヘルスケア・ジャパン、循環器検査にも対応するポケットエコーVscan Air SLを発売

場所を問わず、かつ質の高い心エコー検査を可能にし「医療が患者さんに近づく」をより一層後押しー

医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長兼CEO:若林

正基、以下GEヘルスケア)は、2010年に販売を開始したポケットサイズの超音波装置「Vscan」シリーズから、技術革新を経て、最新機種「Vscan Air

SL」を発売します。また同時に、2021年に販売を開始した「Vscan Air

CL」の最新バージョンR2がリリースされ、パルスドプラやMモードなど新機能が使用可能となりました。

地域の健康を支える在宅医療のニーズ拡大、自宅での検査、そして適切な治療へ

超高齢化社会による在宅医療の需要拡大や在宅看取り件数の増加、更にはコロナ禍などの予期せぬ医療資源の逼迫に伴い、日本国内の医療提供体制の効率化や見直しが求められています。団塊の世代が75歳以上となり、医療が逼迫すると言われている2025年を見据え、厚生労働省が推進する「地域包括ケアシステム」では、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築を推進しています。病院では、急性期患者の受け入れ、高度医療の役割が期待され、患者さんの近くで日々健康を支えるクリニック・診療所など地域医療では住まいをベースに患者さんをケアする医療の構築、つまり在宅医療の需要が高まっています。

最新のテクノロジーの実装を通じて医療の課題解決に貢献:循環器疾患の増加に対応するポケットエコーの開発

日本をはじめ先進諸国で求められる個別化された精密な医療の提供を支えるべく、GEヘルスケアでは長きにわたりソリューションの開発に取り組んできました。その中で、非侵襲であり且つリアルタイム性を兼ね備えた超音波画像診断の適用拡大を牽引してきたのが、GEヘルスケア初のポケットサイズ超音波診断装置「Vscan」シリーズです。新しい画像診断装置の使い方を提案し、医療業界にイノベーションをもたらしました。テクノロジーの進化は止まることなく、2014年には1つのプローブに2種類の探触子を備えたデュアルプローブにより、一機でより多くの部位のスキャンを可能にしたモデル「Vscan

Dual Probe」を、その後2017年に、 より軽量で、 機能性と操作性を高めるために新しいアプリケーションを搭載した「Vscan Extend」を発売。

そして2021年、より幅広い診療科や場所でのニーズが高まる超音波検査への期待に応えるべく、大幅な画質の向上、ワイヤレス化や堅牢性を強化し、「Vscan Air

CL」を発表、2022年には国内累計10,000台を超え、全世界では累計約50,000台が施設や地域で活用されています。そしてこの度、2023年9月より、同シリーズの新製品、セクタプローブとリニアプローブを備えた「Vscan

Air SL」の販売を開始する運びとなりました。 GEヘルスケア・ジャパン 執行役員

超音波本部長を務める大成学志は次のように述べています。「GEヘルスケアにとって日本は依然として極めて重要な位置づけにあり、日本での医療ニーズをいち早く先取りすることで、新技術の開発をグローバル規模でリードしてきたという実績があります。中でも超音波の分野では地域医療の支援を早期より視野に入れて装置の小型化に着手し、病院という枠組みを超えて精密な診断がタイムリーにできるソリューションの開発を進めてきました。

この度、『聴診器のように手軽に持ち運べる』という特徴を更に進化させ、日本でも増加している心不全を含む循環器疾患にも対応するべく基本性能も大幅に向上させた「Vscan

Air

SL」を発売しました。日々の医療現場における先生方の診断やアセスメントに更に貢献できることを期待すると共に、今後ともより一層の技術革新とともに患者さんが求める医療への貢献に邁進してまいります。」

Vscan Air SLの主な特徴

■ Vscan Airシリーズ初のセクタ・リニアのワイヤレスデュアルプローブ

セクタ探触子には、GEヘルスケアが独自に開発し医療従事者からも定評のあるXDclearプローブ技術をVscanシリーズで初めて採用。単結晶クリスタルを探触子に用いることで広帯域かつ高感度なプローブの設計が可能となり、従来を超える画質を実現しました。表在検査は12MHzのリニア探触子を用い、高分解能な描出が求められる検査に対応。これら2つの探触子を1本のプローブに搭載したデュアルプローブで、いつでもどこでも、手軽に、様々な部位のスキャンをサポートすることができます。

■ パルスドプラ、Mモードの搭載により、幅広い診断をサポート

Bモードとカラーフローモードに加えて、Vscan Air

R2バージョンではパルスドプラとMモードの機能も新たに搭載され、全ての探触子およびプリセットで使えるようになりました。これにより、Bモードの情報に限らず、血流情報や特定部位のモーション評価が可能となり、医療従事者のより正確な、多角的な情報を用いた検査が可能となりました。

■ ワイヤレス化により、現場でのストレスが軽減

セクタ探触子を搭載したVscanシリーズでは初のワイヤレスプローブです。これにより、ケーブルが絡まるストレス、ケーブルの抜き差しの手間やケーブル劣化の心配から解放されます。また充電も置くだけのQi規格ワイヤレス充電方式のため、検査の合間に手軽に充電ができます。

■ 様々なシチュエーションを想定したアクティブな仕様

Vscan Air

SLはMIL-STD-810G(米国国防総省の制定規格)に準拠した落下試験を開発段階で実施、IP67の防塵・防水規格もクリアしています。またメーカー保証期間が標準で3年間となっており、毎日アクティブにそして安心して使用することができます。

※適応モバイル端末には仕様上の必須要件があります。詳しくはGEヘルスケアまでお問い合わせください。

製品概要

販売名称:汎用超音波画像診断装置 Vscan Air

メーカー希望小売価格:1,100,000円 (税込 1,210,000円)

受注開始時期:2023年8月28日

製造販売:GEヘルスケア・ジャパン株式会社

医療機器認証番号:303ACBZX00012000

“Vscan Air SL"は上記医療機器の類型(SLプローブ)です。

“Vscan Air CL"は上記医療機器の類型(CLプローブ)です。

GEは、商標ライセンス下で使用されるGeneral Electric Companyの商標です。

Vscanは、GE HealthCareの商標です。

写真の携帯端末はVscan Air一式には含まれておりません。適応モバイル端末には仕様上の必須要件があります。

「Vscanシリーズ」はVscan、Vscan Extend、Vscan Airの事を指しています。

販売名称:汎用超音波画像診断装置 Vscan Air

医療機器認証番号:303ACBZX00012000

販売名称:汎用超音波画像診断装置 Vscan Extend

医療機器認証番号:229ABBZX00030000

GEヘルスケア・ジャパンについて

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、GEヘルスケアの中核拠点の1つとして1982年に創設されました。予防から診断、治療、経過観察・予後管理までをカバーする「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指し、インテリジェント機器やデータ分析、ソフトウェア、サービス等を提供しています。国内に研究・開発、製造から販売、サービス部門までを持ち、日本のお客様のニーズにお応えしつつ、日本が直面する医療課題の解決に取り組んでいます。日本における社員数は約1,500名、本社および約60カ所の事業拠点があります。

詳細はホームページをご覧ください。

https://www.gehealthcare.co.jp/

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