中学受験に、おとなの脳トレに! 算数の「ひらめき」が身につく『絵解き 和算ドリル』発売!!

和算ドリル』発売!! つるかめ算・旅人算ほか、和算の考え方を徹底解説。2種類ついている色板パズルで、遊びながら図形の感覚を身につけられます!

15種類・全70問で

「算勘 (さんかん)」をみがこう!!

*****************************

図形・文章題に強くなる!

絵解き 和算ドリル

著:西田知己

定価:1,320円(税込)

仕様:B5判・82ページ 本文2色

2024年3月13日発売

小学館

https://dps.shogakukan.co.jp/etokiwasandoriru

*****************************

本書に付属する色板パズル「清少納言 知恵の板」の紹介動画です。

いろいろな形づくりが楽しめます!!

https://youtu.be/ucXYPdZNZnw

[]

[]

数や形の遊びから、高度な円周率の計算や微分・積分など、江戸時代の日本で花開いたユニークな算数・数学の文化。それを明治時代以降、ヨーロッパ生まれの「洋算」(ようさん)とは異なる、日本独自の算数・数学として「和算」(わさん)と呼ぶようになりました。

このドリルでは、まず和算をゲーム感覚で楽しんでいただくために、江戸時代に作られた色板パズルを2種類、付録としました。

そのひとつが1742(寛保2)年に出版され、大ヒットした『清少納言

知恵の板』です。この色板を紹介した大正時代の本では、この7枚の板で作ることができる形を42種類も紹介しています。

本書では、その中から色板の表(おもて)面だけでつくことができる17種類の形を紹介しています。

■あなたは、江戸時代の子どもたちを超えられますか!?

つるかめ算や旅人算、油分け算など、中学受験にもよく出てくるこれらの問題が、江戸時代に作られたものだということをご存じでしたか?

つるかめ算は1700年ほど前の中国で作られたといわれています。初めて日本に紹介されたのは1640(寛永17)年のことでした。ちなみに、そのときの問題に登場した動物はツルとカメではなく、キジとウサギでした。

江戸時代が始まって間もない1627(寛永4)年、京都の和算家・吉田光由(よしだ・みつよし)が、和算の入門書『塵劫記』(じんこうき)を書きました。この本が大ヒットし、江戸時代の学習塾・寺子屋などで大いに使われ、子どもたちの計算力や暗算の力はみるみるうちにアップしました。

実は江戸時代の子どもたちの学習レベルは、現代のおとなも顔負けだったのです。

寺子屋でそろばんの練習をする子どもたち。右上が師匠。●高井蘭山・編『江戸大節用海内蔵』1861(文久元)年。著者蔵。

本書では、江戸時代から大正時代に書かれた和算書などの中から、小学4年生までの学習内容で解ける問題、中学受験でよく使われる問題などを厳選して収録しました。

和算には、馬乗り算や旅人算など、江戸時代の生活を描いたような文章題がいくつもあります。

旅人算の問題

:京都の師匠が1日に7里半(7.5里)ずつ歩いて江戸に向かい、同じ日に江戸の弟子が1日に12里半(12.5里)ずつ歩き、京都に向かいました。ふたりが出会ったのは、何日後でしょう。また、それぞれが歩いた距離は何里でしょう。なお、京都と江戸の間は120里とします。

答え:ふたりが出会ったのは6日後。歩いた距離は師匠が45里、弟子が75里。

盗人算やつるかめ算などでは、中学校で学習する方程式を使った解き方だけでなく、小学校で学習する図形の面積を使った解き方も考え出されました。

盗人算の問題

:どろぼうたちが、盗んだ絹の反物を橋の下で分けています。橋の上を通りかかった人がその声を聞いたところ、反物を7反ずつ配ると8反余り、8反ずつ配ると7反足りないといいます。このとき、反物は全部で何反あるでしょう。

答え:113反

「このように、同じ答えになる問題でも、和算には問題の見せ方や解き方に工夫があり、時代の違いを超えて、私たちも大いに楽しむことができるのです」と、著者の西田知己氏はいいます。

さらに、問題に関連したコラムやまめちしきを多数収録。

江戸時代の距離や重さ、お金の単位に、江戸の庶民の結婚適齢期、お寺や神社に奉納された「算額」など、問題の背景にある江戸時代の暮らしや文化にも触れることができるので、物語や歴史が好きな方は、より楽しくドリルに取り組むことができるでしょう。

『塵劫記』を書いた吉田光由は、問題を解くために考えたり、計算したりする中で、パッとひらめくことを「算勘」(さんかん)といい、「算勘」の力を磨こうと読者に語りかけています。

中学受験においても、毎日の生活においても「算数のひらめき」が大切なことに変わりはありません。

江戸時代の人々が積み重ね、現代に伝えた和算の知恵。このドリルの15種類・全70問で大いに楽しみ、江戸時代の子どもたちの学力に負けぬよう、「算数のひらめき」を身につけてください!

■収録問題

1 裁ち合わせ(色板パズル1) 2 馬乗り算 3 旅人算 4 薬師算 5 方陣 6 年れい算 7 拾い物 8 盗人算 9 つるかめ算 10 俵杉算 11

入れ子算 12 油分け算 13 裁ち合わせ(色板パズル2) 14 時計算 15 町見術 16 容術