ロロ・ピアーナのデニムシルク

ロロ・ピアーナは、2024年春夏レディス・コレクションにて、2022年に発売されたキャッシュデニム(R)の春夏素材、デニムシルク製のジャケットとパンツを発売いたします。

ロロ・ピアーナでは、手仕事との深い絆、卓越性、タイムレスなスタイルなど、引き続き日本との親和性を模索します。完璧さを追い求め、志を同じくする2つの文化の創造的な結びつきの結果生まれたのが、このデニムシルクです。比類ないこの新素材は、イタリア・ピエモンテ州のロロ・ピアーナの職人と、日本の備後地域(岡山県と広島県)のデニム生産のスペシャリストとの貴重な知識と経験の共有によって生まれ、どちらも自らのノウハウを守り、高めることに尽力しています。

デニムシルクはその名のとおり、デニムとシルクの交織素材です。59%のコットン・デニムと41%のシルクから成るデニムシルクの絶妙な配合をかなえるため、熟練した職人が長い時間をかけて丹念に織りあげました。備後地域の職人のノウハウを駆使した伝統的なデニム生産は、世界中の熱狂的なジーンズファンやコレクターに支持され、絶大な人気を誇っています。

デニムシルクの生産には細心の注意を要します。インディゴに染色した縦糸と、天然色のシルクの横糸から成るデニムシルクの生地は、わずか100メートルを織るのに丸1日を要します。こうして誕生したのが、並外れた柔らかさと独自の手触りが特徴で、伝統と創造性のユニークなバランスによって日常着を格上げすることができる、軽量でダイナミックな生地です。

このデニムシルクを使用した、クラシックなデニム・ジャケット、5ポケット・ジーンズ、オーバーラップボタンの襟なしのダブルブレスト・ジャケット、ラインとプレス・クリースが施されたパラッツォ・パンツという、4つのレディス・アイテムが誕生しました。

世界有数のテキスタイル産地による貴重な協働を可能にしたのは、互いの職人技に対する両産地のリスペクトでした。一方にあるのは取り扱いが難しい柔らかく繊細なシルクの特徴を損なうことなく力強く織り上げる備後地域の伝統的ノウハウ。もう一方にあるのは、卓越性を追求し、最新のイノベーションであらゆる限界に挑戦するロロ・ピアーナのイタリア文化です。

ロロ・ピアーナにとって革新とは、誠実で本物、自然でありながら現代的な方法でそのノウハウを高めることであり、また、卓越性とエレガンスという伝統を忘れることなく、スタイルの新境地を開拓することでもあります。