出口治明さん推薦『物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』発売たちまち増刷!

楽園追放、バベルの塔、十戒――人類の精神史に計り知れない影響を及ぼした旧約聖書、その秘密の一端を明らかに!

今年1月に発売したNHKブックス『物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』は、発売直後から売れ行き好調につき増刷が決定。このたび2刷出来いたしました。

本書は、旧約聖書学・古代オリエント学・聖書考古学・宗教史学が専門の月本昭男さんによる著作。古代イスラエルの人々の宗教観が色濃く反映された旧約聖書では、解釈の難しい「謎めいた物語」が展開されています。それらの「謎」について学際的見地から考察を行い、旧約聖書がもつ今日的意義を明らかにした一冊です。

▼出口治明さん推薦!

NHK出版のサイト「本がひらく」で短期集中連載中の月本昭男さんとの対談で、出口治明さんは以下のように述べています。

聖書についてはいろいろな本を読んできたが、旧約聖書をこれほどリアルに理解できる良書はほかにない。今後数十年はこの本が定本になるだろう。

――出口治明(立命館アジア太平洋大学学長特命補佐・ライフネット生命創業者)

対談記事はこちら!

NHK出版 本がひらく

▼本書「あとがき」より

旧約聖書を残したイスラエルの民は、西アジアの一隅に歴史を刻んだ弱小の民族として、当時の強大国に翻弄され続けた。当時のイスラエルは五指に余る国々に取り囲まれ、それらの国々とは一度ならず戦いを交えた。だが、それらの国々は、すべて消滅の道をたどってゆく。そのようななか、イスラエルの民だけは、国を失ってなお、民族の同一性を保ち続けたのである。

それを可能にしたのは、独自性の高い唯一神信仰であった。そこからイスラエルならではの世界観が紡ぎ出され、社会倫理が培われた。それゆえ、そのような信仰に基づいて編まれた旧約聖書には、自然と歴史に関する独自の思想がたたみ込まれ、人間と社会に対する独自の視座からの洞察が織り込まれたのである。

本書において筆者は、そのような独自性の一端を解きほぐし、その現代的意味を紡ぎ出そう試みた。それが成功しているかどうかは、読者の判断に委ねさせていただくほかにない。

【目次】

はじめに

旧約聖書三九書の配列旧約聖書時代の初期カナンの地図第1章 天地創造 人間と自然の調和を願って第2章 エデンの園 人間は塵から造られ塵に帰る第3章 カインの末裔

都市文明への批判的視座第4章 大洪水 物語の現代的意味第5章 アブラハム おそれとおののきのなかで第6章 ヤコブとその子ら 目に見えない神の摂理第7章

出エジプト 苦境からの解放十戒比較一覧旧約聖書関連地図第8章 カナン定住 嗣業の地の配分第9章 ダビデとその後 翻弄される王国第10章 預言者の言葉

時代批判と将来への希望第11章 預言者群像 その素顔と個性第12章 小さき者たちの神 多様性と逆説性古代イスラエル略年表あとがき

【著者】

月本昭男(つきもと・あきお)

1948年、長野県生まれ。古代オリエント博物館館長。立教大学、上智大学名誉教授。経堂聖書会所属。専門は、旧約聖書学・古代オリエント学・聖書考古学・宗教史学。著書に『詩篇の思想と信仰』I~VI(新教出版社)など。2018年度、NHK「宗教の時間」で通年『物語としての旧約聖書』を講じた。

【商品情報】

書名:『NB1283 物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』

著者:月本昭男

出版社:NHK出版

発売日:2024年1月25日

定価:1,980円(税込)

判型:B6判並製

ページ数:352ページ

ISBN:978-4-14-091283-6

NHK出版ECサイト:

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912832024.htmlAmazon:

当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000869.000018219.html

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