達障害傾向のある118名に聞いた「あれ、周りと違うかも……」違和感を感じた時期はいつ?

約6割が学生時代に違和感を感じ、違和感があったこと第1位は「コミュニケーションが上手く取れない」2位「ミスが多い」3位「曖昧な表現が理解できない」という結果に。また病院に行った時期への調査をしました。

障害や福祉サービスに関する情報サイト「マナポッケ(

https://mana-pocket.com/

)」を運営する株式会社manaby(本社:仙台市、代表取締役社長:岡崎衛)は、発達障害及びその傾向のある方を対象に「仕事で困ったこと」に関するアンケート調査を実施しました。

▼本記事

【発達障害118人が回答】あれ、周りと違うかも……違和感を感じた時期はいつ?

* 調査背景

株式会社manabyは、就労移行支援をはじめとした障害福祉事業を展開しております。今回の調査は障害

がある方の社会進出における課題について把握し、障害があり同じような悩みを持つインターネットユーザーへのヒントとなることを目的としています。

* 調査結果まとめ

1.約6割が学生時代に違和感を感じていた

2.「コミュニケーションが上手く取れない」「ミスが多い」「曖昧な表現が理解できない」ことに違和感を感じていた

3.違和感を感じてから病院に結びつくまでには時間がかかる

* 学生時代に違和感を感じていた人が約6割。

■どの時期から違和感を感じましたか?

・小学生 23票(19.5%)

・中学生 24票(20.3%)

・高校生 19票(16.1%)

・大学生 4票(3.4%)

・社会人 48票(40.7%)

※小数点第2位以下は四捨五入

59.3%が学生時代に違和感を感じていたということが明らかになりました。

* 違和感があったこと第1位「コミュニケーションが上手く取れない」2位「ミスが多い」3位「曖昧な表現が理解できない」という結果に。

■どんな違和感でしたか?最も当てはまるものを1つ選んでください。

1位:コミュニケーションが上手く取れない 38票(32.2%)

2位:ミスが多い 34票(28.8%)

3位:曖昧な表現が理解できない 11票(9.3%)

4位:集中できない 9票(7.6%)

5位:疲れやすい 7票(5.9%)

6位:その他 6票(5.1%)

7位:こだわりが強い 5票(4.2%)

8位:感覚過敏 5票(4.2%)

9位:勉強に追いついていけない(1.7%)

10位:急な予定変更に対応できない(0.8%)

※小数点第2位以下は四捨五入

違和感があったこと第1位に「コミュニケーションが上手く取れない(38票)」、2位「ミスが多い(34票)」、3位「曖昧な表現が理解できない(11票)」と続きます。

* 「コミュニケーションが上手く取れない」に関する実際のコメント

・友人やクラスメイトと話している時に空気が読めない発言をしてしまったり、自分だけ論点がずれていることがよくあったので、自分は他の人に比べると物の見方や考え方がおかしいのではないかと思い始めていた。

・小学校からの同級生を、ずっと同じあだ名で呼び続けており、それが相手が嫌がる呼び方とは指摘されるまで気づかなかった。

・悪気はないのに自分が友達と話していると、「なんでそんなひどいこと言うの」や「お前と話していると疲れるから嫌だ」とよく言われていた。

特に「空気の読めない発言をしてしまう」「冗談を真に受けてしまう」「雑談が思い浮かばない」というコメントが多くありました。

進学や就職などの環境の変化がきっかけで、「新しい人と馴染めない」「相手に伝えたいことが伝わらない」といった悩みが出てくるようです。

* 「ミスが多い」に関する実際のコメント

・仕事でのミスが多く、1週間位でクビになる事が続きました。5社ほどそういった事が続き、病院に行こうと思いました。ミスは人がやらない大きなミスが多く、会社に入っても迷惑かけてしまうばかりで、ちょっとおかしいなと感じました。

・ワーキングメモリがなく、短期記憶がとにかく苦手です。使っているもの(ボールペンやハサミなど)を適当なところに置いてそのまま存在を忘れたり、買い物すべきものをメモしたものの、そのメモを家に忘れてしまうことがよくあります。過集中や、先延ばしクセもひどいです。

・小さいころからぼーっとしがちでチェックを何度しても忘れ物をしてしまい、ランドセルを背負い忘れたまま、下校し帰り道の半分くらいで違和感に気が付いた小学生の頃のエピソードが印象に残っています。

「忘れないように書いたメモの場所を忘れてしまう」「周囲に比べ、処理スピードが遅い」などといったコメントが多数。

メモを残してもらう、LINEで送ってもらうなどといった工夫をされている方もおり、本人はミスをしないように努力をしていても、周囲の理解を得ることは難しく、自分で対策をすることが重要なようです。

* 「曖昧な表現が理解できない」に関する実際のコメント

・職場で上司から「適量コピーして」と指示された際、具体的な枚数を聞き煙たがれた事が何度かありました。

またミスが多く派遣先をクビに近い形で契約満了になったことがありました。

・良いようにやっといて、とか自分が納得するまでやってとか、普通に考えたら等の表現で指示されるとどうしたら良いのかわからないので、例えば掃除だと延々と終わらず、もしくは逆に始められない。

・待ち合わせなどで、たくさんの情報があると何を優先して良いかわからなくなる。例えば、二子玉川に行くから、乗る駅の旗の台で待ち合わせと聞くと、二子玉川駅で待ち合わせと間違えてしまう。

特に「適当に」「ちょっと」などといった人によって程度が異なる言葉が理解できず、会社での上司の曖昧な指示を理解できないせいで、上司から怒られてしまうというコメントも多数ありました。

* 違和感を感じていても、病院に結びつくまでには時間がかかる

■実際に病院に行った時期はいつですか?

・違和感に気づいてからすぐ(1ヶ月程度) 12票(10.2%)

・違和感に気づいてから1ヶ月~半年 13票(11.0%)

・違和感に気づいてから半年~1年 14票(11.9%)

・違和感に気づいてから1年~3年 12票(10.2%)

・違和感に気づいてから3年以上 43票(36.4%)

・まだ行っていない 24票(20.3%)

※小数点第2位以下は四捨五入

違和感に気づいてから病院に行くまで3年以上の期間が空いていて、違和感を感じても病院に繋がるまで時間がかかることが明らかになりました。

<違和感に気づいてからすぐ(1ヶ月程度)で病院に行った方のコメント>

・不安でなるべく早く診察してほしかったから。

・親や先生から病院へ行った方がよいと言われて病院へ診察に行ったから。

<違和感に気づいてから1ヶ月~半年で病院に行った方のコメント>

・高校を辞めた後しばらく引きこもってしまったため病院へ行くのが遅れた。

・自分を発達障害として認めたくなかったからです。発達障害は、特性なので完治は難しいですが、薬物療法、生活療法により症状を和らげると、特性と向き合いやすく楽になれるそうです。今の職場では発達障害を理解してもらえる環境なので、クビになる事は無く、仕事を続けられています。

<違和感に気づいてから半年~1年で病院に行った方のコメント>

・自分ではそこまで困っていなかったし、病院へ行く必要がないと思っていたが、両親に行くようにすすめられたので。

・自分で注意しているつもりだったが改善しなかったため。

<違和感に気づいてから1年~3年で病院に行った方のコメント>

・自分では確かに人より忘れっぽくてめんどくさがりな性格だなと違和感を覚えてから何年間かは放置していましたが、親におかしいと思うと言われ行くことに決めました。

・仕事に影響が大きいと感じたのと、子どもの頃から曖昧な指示を理解しにくかったので自分で病院を調べて検査を受けに行きました。

<違和感に気づいてから3年以上で病院に行った方のコメント>

多分発達障害だろうとは思っていたが、どんな治療をするのか不安だったし、実生活で我慢できるところまで我慢しようと思っていたら、職場の人間関係で上手く対処できずにうつ病になってしまったのでようやく受診した。

・出勤時にベッドから起き上がれなくなり、自然と涙が出たのでまず鬱かもしれないと家族から諭され病院に行き、検査をしたら発達障害ということが分かりました。

<違和感に気づいても病院に行っていない方のコメント>

・自分が発達障害と診断されるのが怖くて行っていません。

・病院は予約数カ月待ちのため、行っていません。子ども2人が発達障害(ASDとADHDグレー)なため、自分もおそらくそうであろうと自己判断しています。

「病院に行っていない」と答えた人の中には「診断を受けてしまうことが怖い」「何から始めて良いのか分からない」や「周囲の理解が得られず病院に行けない」というコメントがありました。

一方で、病院に行き診断を受けた人の中には「発達障害と分かったことで特性と向き合いやすくなった」と前向きなコメントも。

「自分は人より上手くできない、自分でカバーしないと」と悩んでいる人の中には頑張りすぎて、体調を崩してしまったという人もいると思います。「なぜ他の人にように簡単にできないのだろう」「もしかしたら発達障害かも…」と感じた場合は、自分を大切にする1つの方法として、心療内科の受診を視野に入れてみるのもいいでしょう。

* この記事について

▼本記事

【発達障害118人が回答】あれ、周りと違うかも……違和感を感じた時期はいつ?

https://mana-pocket.com/post-11295/

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▼調査概要

調査内容:「発達障害(ADHD・ASD)の方が違和感を感じた時期」に関するアンケート調査

調査方法:インターネット調査

調査期間:2023年12月1日~2023年12月15日

調査人数:118名

対象者:発達障害(ADHD・ASD)及びその傾向がある方

▼アンケート属性

■性別

・男性 55名(46.6%)

・女性 63名(53.4%)

■年代

・10代 8名(6.8%)

・20代 36名(30.5%)

・30代 44名(37.3%)

・40代 23名(19.5%)

・50代 7名(5.9%)

・60代以上 0名(0%)

〈会社概要〉

社名 :株式会社manaby

本社 :〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30 ディーグランツ仙台ビル5階

代表者 :代表取締役社長 岡崎 衛

設立 :2016年6月

会社HP :

https://manaby.co.jp/