藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』が第7回未来屋小説大賞を受賞!北海道で、自らの人生を変えてゆく少女の姿を描いた感動作!

2023年12月22日、イオングループの株式会社

未来屋書店が選ぶ、第7回未来屋小説大賞に藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』(光文社刊)が選ばれました(選考期間:2022年9月~2023年9月)。

2017年にスタートした未来屋小説大賞は今回で7回目。選抜された読書好き従業員が直近1年間に出版された本の中から選考し、今一番売りたい本を決定するものです。

※未来屋書店公式HP

https://www.miraiyashoten.co.jp/

* 授賞式にて

12月27日、第7回未来屋小説大賞の授賞式が未来屋書店本社にて実施され、松田裕史代表取締役社長から記念のクリスタルトロフィーと賞状が藤岡さんに授与されました。

松田社長は、「風景の描写、あの子(主人公)の心の描写が細やかで、身内の女の子が成長して行く気持ちで読ませて頂いた。物語の舞台となった北海道の江別には未来屋書店が2店舗ある。店舗近くのインターを降りた道路が、作品のある大事な場面だったのではと想像しました。本当に素晴らしい作品を提供頂けたので、全国で自信を持ってお客様におすすめしていきたい」と作品を絶賛。藤岡さんは、目を潤ませながら「候補作に入っただけでも本当に嬉しかった。受賞の報告を聞いた際には矢で撃たれたような衝撃で驚き、号泣してしまいました。物語をちゃんと読んで頂けてとても嬉しい。作家生活15年目のこれまでのご褒美と、これからのエールと思ってさらに頑張っていきたいです」と感謝の気持ちを伝えました。

また選考委員からの「希望の持てる、前を向ける作品だった」という選評に対して、藤岡さんは「何回でも人は変われます。この作品を手に取って救われる人がいると嬉しい」と力強く話しました。

* 著者プロフィール

藤岡陽子(ふじおか・ようこ)

1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒。新聞社勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。慈恵看護専門学校卒業。2009年『いつまでも⽩い⽻根』(光文社)でデビュー。同作はテレビドラマ化され話題に。’21年『メイドイン・京都』で第9回京都本大賞受賞。’23年『満天のゴール』がテレビドラマ化、『おしょりん』が映画化されますます話題に。著書に『手のひらの音符』『晴れたらいいね』『この世界で君に逢いたい』『きのうのオレンジ』

など多数。

* あらすじ

幼い頃に母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校になった岸本聡里。愛犬だけが心の支えだった聡里は、祖母に引き取られペットたちと暮らすうち、獣医師を志すように。北農大学獣医学類に入学すると、慣れない寮生活が始まった。面倒見のよい先輩、気難しいルームメイト、志をともにする同級生らに囲まれ、学業や動物病院でのバイトに奮闘する日々。

伴侶動物の専門医を目指していた聡里だが、馬や牛など経済動物の医師のあり方を目の当たりにし、「生きること」について考えさせられることに――。

【書誌情報】

書名:リラの花咲くけものみち

著者:藤岡陽子

発売日:2023年7月20日

定価:1,870円(税込み)

発行:光文社