DXな車泊(くるまはく)50スポットに加増!2022年の利用件数も前年比2倍・前々年比7倍

6/24(金)日本DX大賞決勝大会で『シェアリングエコノミー型DXコンテンツで地方創生!新しい旅のカタチ車泊(くるまはく)×バケワーク』と題して発表予定 ~

九州周遊観光活性化コンソーシアム(代表機関:トラストパーク株式会社 本社:福岡県福岡市博多区、 代表取締役:山川

修)が各地の観光振興を目的として広域に展開している「車泊(くるまはく)」。 コロナ禍3年目に入り、

密を避けた移動と滞在ができる「キャンピングカー」の利用が増え、 新しい旅のスタイルとして「車泊」もマスメディアに取り上げられる機会が増えてきました。

車泊スポットは2022年6月時点で全国50ヵ所に増え、 5月の車泊利用件数も過去最高を記録、 前年比2倍増・前々年比7倍増で推移しております。

* 新しい旅のカタチ「車泊(くるまはく)」

車泊は、 未利用スペースや不稼働時間帯の駐車場等をシェアリング活用し、 有料での車中泊を可能とするルール整備と、

無人・キャッシュレス・非接触運用が可能な電源提供型「休憩駐車管理システム(RVパークsmart)」の導入により、

通過型地域や過疎地域などの本来は泊まることができない場所に滞在することで、 地域経済の活性化を図る事業モデル(※1)です。

自然災害時は一時避難場所や被災者支援の拠点として活用するものです。

近年は「旅先で仕事もできる!バケワーク(バケーション+ワーク)」と称して、 Wi-Fi環境がある車泊スポットを観光ルートとしてつなぐ実証を、

広域連携によるシェアリングエコノミー型の「着地型観光DX(Destination eXperience)コンテンツ」として推進(※2)しています。

※1)車泊システムは総務省「IoTサービス創出支援事業」シェアリングエコノミー型九州周遊観光サービスモデルの実証事業で開発しました(URL

https://www.soumu.go.jp/midika-iot/project/373/)。 車泊の予約システムは軒先パーキング(代表取締役:西浦

明子)のプラットフォームを活用しています(URL

https://rvparksmart.jp/)。

RVパークは、 日本RV協会(会長:荒木

賢治)が「快適に安心して車中泊が出来る場所」として公認している車中泊施設で全国260ヵ所以上(内RVパークsmart50ヵ所)に普及しています(URL

https://www.kurumatabi.com/)。 RVパークは有人運用ですが、

RVパークsmartは無人運用が可能です。 九州周遊観光活性化コンソーシアム(トラストパーク株式会社、 軒先株式会社、

一般社団法人日本RV協会など20団体/2017年組成)は、 オンライン予約決済・無人運用が可能なRVパークsmartを自治体等に提案しています。

※2)6/24(金)13:30~日本DX大賞決勝大会(官民連携部門)にて『シェアリングエコノミー型DXコンテンツで地方創生!新しい旅のカタチ車泊(くるまはく)×

バケワーク』と題して発表を予定しています(URL

https://dx-awards.jp/)。

(1)車泊スポットの推移

車泊スポットは、 2018年に熊本・長崎7地域での実証事業を経て横展開をしており、

2022年6月時点で全国50ヵ所(九州40ヵ所)にRVパークsmartを設置。 公共地が54%(27市町村)を占めており、

地域課題の解決に向けて地方創生等の計画に基づき導入し、 自治体や指定管理者と連携しながら各地で自走運営を行っています。

(2)車泊利用件数の推移

2022年の車泊利用件数は、 2021年1月~5月期間の利用実績比で2倍増、 コロナ1年目の2020年実績比で7倍増とコロナ禍に急伸しております。

特に家族やペットと一緒に旅をする方の利用が増えています。 車泊スペースの電源を活用して、 電気ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、

冬場は車内に電源コンセントを引き込んで、 電気毛布や電気ファンヒーターで暖を取って過ごされています。 車泊スペースでWi-Fiが利用できるスポットも増えており、

今後は車内でのテレワークやワーケーション利用も見込まれます。

(3)人気の車泊スポット

全国50ヵ所の車泊スポットの中で、 2022年1月~5月の期間に利用件数の多い地域、 車室稼働が高い地域は以下の表の通りです。 自然豊かな温泉のある地域、

人口の多い関東エリアが上位を占めていますが、 あるかぽーと(山口県下関市)と天文館(鹿児島市鹿児島市)は市街地にあるものの、

観光地が近くにあるため車室稼働が高くなっています。

(4)現状と今後の展望

「キャンピングカー」や「車泊」のメディア露出は徐々に増えてきましたが、 当社Webサイト「トラストナビ」のアンケート調査(期間:2022/4/1~5/31、

サンプル数=1,859)では、 キャンピンカーを利用したことがない人は91%(下図1.)と多く、

コロナ禍に車中泊をした人も3%(下図2.)と少ない現状があります。

わたしたちは、 車中泊をやむを得ずにする行為としてではなく、 新しい旅のスタイル「車泊(くるまはく)」を文化として、 地域滞在の選択肢として、

地域体験コンテンツとして、 地域の方々と連携しながらブランディングを図り、 日本各地の豊かな自然や文化、 歴史、 温泉などの魅力や、 地域の美しい景色、

地域ならではの美味しいグルメ、 地域の「ヒト」のおもてなしにより、 その地域でしか体験できない「コト」、 その地域に来ないと味わえない価値、

つまり現場に訪れる「コト」で現物「モノ」の価値を認識・体験し、 その地域での消費行動につなげる「コト+モノ消費」のサービスモデルを創造してまいります。

* 日本DX大賞決勝大会について

この度、 トラストパーク株式会社は日本DX大賞の一次審査を通過し、

決勝大会(官民連携部門)にて『シェアリングエコノミー型DXコンテンツで地方創生!新しい旅のカタチ 車泊(くるまはく)×バケワーク』と題して、

事例発表を行う運びとなりましたことをご報告申し上げます。

【官民連携部門】

1.日時 2022年6月24日 13時30分~17時30分

2.プログラム

1.オープニングトーク

2.一次審査企業・団体によるプレゼンテーション(各社15分、 質疑応答5分)

3.特別セッション

4.審査発表

3. プロジェクト概要

トラストパーク株式会社は、 2016年12月に自治体含む20団体からなる九州周遊観光活性化コンソーシアムを組成(※3)し、 総務省「IoT

サービス創出支援事業」に提案。

2017年4月に委託を受けて熊本・長崎の7地域で「シェアリングエコノミー型九州周遊観光サービスモデル事業」を2017年11月に開始した。

本来は泊まることができない施設のスペースをシェアリングして、 安心安全に有料での車中泊を可能とするルール整備と実証事業を行った。

地方の課題としては、 宿泊施設不足、 自然災害時の車中泊問題(一時避難場所、 防災拠点)、 道の駅等の施設利用に関する車中泊マナー問題、

地域性を生かしたコンテンツ不足などがある。 地方公共団体が所有・管理する未利用スペースのシェアリングサービス・有償化により交流人口・関係人口の増加や、

地域滞在時間・滞在消費の活性化を図るために、 本プロジェクトで既存シェアリングエコノミー予約プラットフォーム(ソフト)と給電制御装置(ハード)を、

QRコードをインターフェイスとして連動させる「休憩駐車管理システム」を開発。

無人・キャッシュレス・非接触運用が可能な100V電源提供型サービスシステム「RVパークsmart 」として、

2016年4月に発生した熊本地震の被災地含む7市町村(熊本県阿蘇市・南阿蘇村・和水町・五木村・錦町/長崎県島原市・川棚町)の道の駅や観光施設等の不稼働時間帯のスペースなどに導入し、

周遊観光客が安心・安全に車中泊が可能かを検証した。

また、 スマートフォンGPS、 車両検知センサー、 防犯カメラといったデジタル端末・機器を活用して、 周遊・滞在データ等を収集分析。

車中泊者の予約・利用実績データ含み成果報告会等でテストマーケティング結果を報告。 車中泊等の売上は地域とレベニューシェアして自走運営を実証した。

2018年4月に本実証事業を終了し、 九州シェアリングサミットなどのセミナーを開催し、 自治体や観光事業者等に新しい旅のカタチ「車泊(くるまはく

)」のリファレンスモデルを共有した。 このように九州7地域での実証を経て、 2022年6月時点で全国50ヵ所(公共地27ヵ所)に導入展開している。

昨今はDX(Digital Transformation)時代における新しい旅のスタイルや働き方の変化を見据えて、

シェアリングエコノミーとSDGs(既存資産を利活用し建築による資源消費の減少と、

建設等に係るゴミ処理によるCO2の排出削減への貢献など)の視点を持って「旅マエはデジタルツールを活用して目的地(Destination)を探して車泊予約、

旅ナカは車泊含み地域ならではの体験(eXperience)をする」シェアリングエコノミー型の着地型観光DX(Destination

eXperience)コンテンツ『バケワーク(バケーション+ワーク)』と称して、 周遊観光・広域連携を推進している。

2021年度は熊本県から委託を受け、 県南15市町村と連携して「熊本県南バケワーク・冬季モニターツアー」実証実験を実施。

長崎県佐世保市とは「西九州させぼ広域都市圏(12市町)周遊型ワーケーション推進連携協定」を締結し、

福岡から車泊利用者を西九州エリアに送客を図るために周遊型観光ワーケーションガイドブック制作を支援し、 今秋はモニターツアーを予定している。

九州の広域自治体にはオンラインセミナー等で現場運営者と一緒に車泊導入事例やバケワーク実証実験結果などを適時共有している。

現在は車泊拠点間を周遊観光ルートとしてつなぎ、

キャンピングカーと車泊をセットにした旅行商品造成に向けて「旅先で仕事もできる!バケワーク」をキャッチフレーズに「地域」と「ヒト」をつなぐ実証事業を九州4県で広域展開中である。

(九州バケワーク:

http://tpnavi.com/business/vacawork/

本プロジェクトに取り組んだ成果としては、 車泊利用件数:2019年=1,071件、 2020年=2,024件、 2021年=4,877件、 2022年=

3,287件(期間:1/1~5/31)。 九州バケワーク実証実験:人吉球磨(9市町村)バケワーク・モニターツアー(開催期間:

2021/8/1~8/31~第5波休止~9/13~10/31)応募数=182件、 参加数=70組。

熊本県南(15市町村)バケワーク・モニターツアー(開催期間:2021/12/1~第6波~2022/2/28)応募数=186件、 参加数=91組。

このような数値だけではなく、 九州バケワーク実証実験において1.コロナ禍のお客様の声や車泊実証データを収集することができたこと、

2.広域連携の課題や現場のニーズを把握できたこと、

3.With/Afterコロナに向けて車泊利用者の満足度向上に資する運用やオペレーション等に係るノウハウが取得できたことが一番の成果といえる。

※2)九州周遊観光活性化コンソーシアム(20団体):トラストパーク株式会社(代表機関)/熊本県阿蘇市・南阿蘇村・和水町・五木村・錦町/長崎県島原市・川棚町/特定非営利活動法人

価値創造プラットフォーム/九電テクノシステムズ株式会社/株式会社イー・フォレスト/軒先株式会社/株式会社ガイアックス/株式会社notteco/株式会社

RVトラスト/株式会社よかネット/長崎国際大学国際観光学科 尾場研究室/一般社団法人日本 RV協会/くるま旅クラブ株式会社/九州・沖縄「道の駅」連絡会事務局。