高橋書店「手帳大賞」 26年目の名言大賞を表彰 いとうせいこうさんら審査員登場で「『聞く力』に拍手を送りたい」 手帳大賞25+1年目を記念して過去作品を一挙公開 新TVCMも初披露

いとうせいこうさんら審査員登場で「『聞く力』に拍手を送りたい」 手帳大賞25+1年目を記念して過去作品を一挙公開 新TVCMも初披露 手帳や生活実用書、

児童書などを発行している 株式会社高橋書店(本社:東京都豊島区 代表取締役社長: 清水美成)は、 11月15日(火)の第26回手帳大賞発表表彰式にて大賞、

特別賞、 優秀賞と商品企画大賞 優秀賞の発表および表彰を行いました。 当日は、 いとうせいこうさん、 東直子さん、 平野紗季子さんが審査員として登壇。

今年の「手帳大賞」受賞作品の発表とともに、 受賞者へトロフィーの授与を行いました。 その他にも、

今年の大賞作品についてのコメントや過去25年間の大賞を年表とともに振り返るトークも実施しました。

なお、 受賞作品一覧は高橋書店公式 HP の特設サイト(URL

https://www.takahashishoten.co.jp/techotaisyo/result/)でも11月15日(火)より公開します 。

* 「第26回手帳大賞」受賞作品の発表

48,000通以上から選ばれた受賞作品が決定!

名言大賞は「幸せだよ、 だって私だもん!!」

「思わず手帳にメモしたくなる名言」を募集した今回の「第26回手帳大賞」では、 名言大賞に48,171通の応募をいただき、 その中から「大賞」、

「特別賞」3作品、 「優秀賞」2作品の計6作品を受賞作品として選出しました。 審査員はいとうせいこうさん(作家・クリエイター)、 東直子さん(歌人・作家)、

平野紗季子さん(フードエッセイスト)の3名に務めていただきました。

なお、 同時募集の商品企画大賞には2,293通の応募をいただき、 その中から2作品を優秀賞として選出しました。

* 名言大賞

幸せだよ、 だって私だもん!! 発言者:結婚して家を出た娘

応募者:54歳、 女性、 会社員(岩手県)

【背景】

歯に衣着せぬ発言をする娘で、 看護師をしています。 時おり旦那様とぶつかる事もあり、 ストレートな性格上、 とても心配な毎日で「大丈夫なの?」と聞くと、

笑顔で「幸せだよ、 だって私だもん!!」と答えました。 人知れず苦労して、 このご時世仕事も大変だろうにと、 思わず「うっ…」と涙がこぼれました。

【寸評】

・自分の幸せを何かと比較してしか自覚できないこと自体が、 実は不幸なんですよね。

そのからくりを見破ってズバリと幸せを引き寄せようとする意志はこちらをも励まします。 (いとう)

・しっかりと自分を生きていることが分かる言葉で、 とてもたのもしい。 自分を幸せにするのは自分なのだ、 だから大丈夫なのだ、 という気づきがあり、

はっとするほど新鮮。 (東)

・困難な時代だからこそ、 大切なのは自分を愛すること。 だからこそ他者を愛することもできること。 最後の「!」マークに、

言い切ることで自身を鼓舞する強い意志を感じた。 (平野)

* 特別賞

地球って国があったらいいのに。 発言者:7歳の娘

応募者:46歳、 男性、 会社員(大阪府)

【背景】

娘が授業参観日に言った言葉です。 社会で戦争や平和の授業中、 他の子供の親たちも感心。 うちの娘ってすごいと思ってしまいました。

【寸評】

・日々こういう気持ちになる今の地球です。 子どもは一番の解決策を口にしてくれますね。 大人はそれができないと決めつけている。

そもそもこの思想が国連をつくったわけですから、 できるといつでも信じていないと。 (いとう)

・地球上に戦争が絶えないことを子ども心に憂いて生まれたすばらしい提案。 今の時世を鋭く批評する言葉でもあり、 胸を突かれた。 (東)

・争いの絶えない世界において、 少女のまっさら願いの切実さに胸を打たれた。 (平野)

* 特別賞

人生に大切なのはそよ風 発言者:父

応募者:49歳、 女性、 自営業(静岡県)

【背景】

父は棟梁として長年たくさんの家を建ててきました。 私は小さな頃から職人の中で育ち、 物理的に物事を考える事、 全てのものに美しさを見いだす事、

付加価値を生みだす仕事をする事などたくさんの事を教わりました。 手に職を、 のすすめで私は料理の道へ。 今は父の建てたレストランのオーナーシェフです。

【寸評】

・どうしても「強風」「暴風」を他人に押し付けて成功譚を語ってしまう。 だから成功そのものが楽しくない。 人に必要なのは心を優しくするそよ風、

それもあったかいやつ。 (いとう)

・効率優先で見映えばかり求める世の中にあって、 そうではない方向性としての「そよ風」という言葉の提示、 センスが光る。 (東)

・突風でも、 嵐でもなく。 劇的なものではなく、 あえてそよ風を大切だと言い切る繊細な眼差しにハッとさせられた。 (平野)

* 特別賞

お母さんの言葉で育っていきたい。 発言者:娘

応募者:46歳、 女性、 セラピスト(東京都)

【背景】

娘が幼稚園に入園して少し経ち、 自我や自己主張が出てきた頃のことです。 私も慣れない生活で疲れていたこともあり、 ちょっとした娘の反発にもイライラしていました。

そんなある日、 娘に対して怒りの感情が爆発し言葉を荒げてしまったのです。 娘はその時は何も言いませんでしたが、 その日の夜、

ぽつりとこの言葉を私に向かって言ったのです。 まだ4歳の冷静かつ愛に満ちた娘の言葉に衝撃を受けました。

「そうだよね!母親である私がそんな言葉遣いをしたらいけないよね!愛情たっぷりの綺麗な言葉を使わないといけないよね!」と気付かされ、 それ以来、

イライラした時ほど言葉を選ぶようになりました。

【寸評】

・だからお母さん、 あなたの言葉に気をつけてねと。 上手に大人を諭しますね。 素晴らしい。

「お母さん」のところに「政治家」「先生」「ネットの人気者」と入れてみると、 言葉の力に注意が向きます。 (いとう)

・子どもにこんなことを言われたら、 母親側は反省し、 丁寧に言葉を選ばざるを得ない。 パンチのあるひとことだと思う。 (東)

・「あなたの暴言は、 本心ではないですよね?」という思いを、 瞬時にこの言葉へと変換する力が素晴らしい。 言葉の強さを感じた。 (平野)

* 優秀賞

ドキドキするのはね、 がんばるぞーって勇気のドラムがなってるんだよ 発言者:自分

応募者:50歳、 女性、 主婦(千葉県)

【背景】

当時、 あがり症だった子どもたちに、 学芸会やピアノの発表会など、 緊張する場面でも楽しんでほしくてかけていた言葉です。

【寸評】

・武者震いとは言いますが、 武者じゃなくたって心は震えるんです。 不安と期待で。 それを我々も「勇気のドラム」と呼びましょう。 (いとう)

・緊張して胸が高鳴ってどうしようもなくなったとき、 この言葉を思い出すと落ち着くことができそう。 普遍的な効用が期待できる。 (東)

・ドキドキするような緊張感のある状態にこそ、 学びや成長や出会いがある。 そこから逃げずに、

むしろ肯定するために「勇気のドラム」という表現をされているのが素晴らしい。 (平野)

* 優秀賞

命のボリュームが増えたみたいやわ! 発言者:祖母

応募者:31歳、 男性、 会社員(滋賀県)

【背景】

2022年1月10日、 祖母81歳の誕生日に祖母、 母、 妹、 私、 妻の5人で、 ランチタイムにちゃんぽんで有名なお店に行きました。

丼に野菜なみなみたっぷりのちゃんぽん4つ(祖母と母がシェア)と焼飯2つを注文し、 テーブルの隙間が無い程となりいざ実食。

81歳にもなるのに一早くボリュームたっぷりのちゃんぽんと焼飯を平らげた祖母が私たちにつぶやいた一言です。

卓にぎっしりのお皿とボリューム満点のちゃんぽんと相まって、 すごく心に響きました。 もりもり食べてこれからもずっと健やかに、

ボリューム満点の人生を謳歌してほしいと思いました!

【寸評】

・実感が伝わりますね。 「癒えた」だと元に戻っただけですが、 「ボリュームが増えた」は容量自体が拡大したわけなので、

人生が一気に豊かになった感覚が生じてうれしい!(いとう)

・たっぷりとおいしい食事が取れた喜びを語った祖母の言葉。 今生きていることが楽しくなるユーモアがある。 (東)

・なんてチャーミングで生命力溢れる言葉なのだろう。 卓にめいっぱい溢れる食事の風景がありありと浮かんでくる。 (平野)

* 商品企画大賞 優秀賞

ダメなどんぐりを管理します! 応募者:18歳、 女性、 学生(愛知県)

【企画概要】

「ダメなどんぐり」とはダメな自分自身のことです(「どんぐり」はニックネーム)。 とにかく自分の行動を「見える化」することを重視しました。

マンスリーページでは1カ月ごとに設定した目標に向けてのデイリーチェックや、 その日の自分がどうだったかを「○/×/△」で記入したり、

その日の勉強時間や使ったお金の合計を記入できたりします。

ウィークリーページでは、 左ページに1週間のデイリープラン(ToDo)を、 右ページにグリッド+タイム目盛りがあり、

1週間分の自分を一目で確認することができます。

1日1ページのスタディプランナーの要素と、 レフト式と日記形式をすべて組み合わせました。

【寸評】

週間レフト式の右ページにグリッドとタイム目盛りを組み込んだアイデアが秀逸。 記入例にあるマーカーを利用した時間管理も実用的で、

細かいところまで随所に工夫が施された作品でした。

* 商品企画大賞 優秀賞

集計らくらく家計簿 応募者:62歳、 女性、 主婦(奈良県)

【企画概要】

日別月別ではなく、 最初から項目別に記入していく家計簿です。

1カ月分の集計をするときは、 各項目のページの該当月分の支出額の小計を出し、 その後それらの小計を足していけば、 その月の支出総額がわかります。

また、 交際費や医療費など、 あとで確かめたい項目があったとき、

日ごとや月ごとに探さなくてもその項目のページを見ていくだけで1年分の消費額や内容が一目で把握できます。 医療費控除の確定申告などの折に大変便利です。

【寸評】

実際に手作りして使用していたというだけあって、 とても説得力があります。 費目(項目)分けに特化した記入形式は、 集計や検索もしやすく、

実際に使う人の目線で作られた、 完成度の高い作品でした。

* 審査員による全体講評「誰かの言葉に耳を澄ます『聞く力』に拍手を送りたい」

授賞式の最後には、 審査員のお三方より全体講評をいただきました。

平野さんからは「素晴らしい言葉が並んでいました。 中でも大賞の言葉は、 困難な時代だからこそ、 自分の幸せを信じる力、 自分の人生を愛する力、

たくましさにも似た前向きさが凝縮されている言葉だなと感じました」と大賞作品についてコメント。

次にコメントを求められた東さんは、 「自分自身に置き換えて、 自分の心を前向きにできる作品が多いと思いました。 また、

言葉のちょっとした言い回しに新しい気づきがあり、 どの作品も自分の心に留めて温めたい言葉ばかりでした」と語りました。

最後にいとうさんは「本日表彰したほとんどの作品が誰かの話した言葉でしたが、 手帳大賞はその『聞く力』を表彰する賞だと感じました。

聞き逃さずキャッチして報告することはとても大切なことで、 いま日本の文学でも聞き取りが重要視されています。 今回は誰かの言葉に耳を澄まして、

書いて送ってくださった素晴らしさに拍手を送りたいと思います」という言葉で講評を締めくくりました。

* 25+1年目を記念した過去受賞作品振り返りトーク

今年の受賞作品の発表の前には、 審査員のいとうさん、 東さん、 平野さんが登壇し、 過去受賞作品の振り返りトークが行われました。

今年で26回目を迎える手帳大賞ですが、 昨年までの手帳大賞25年の歴史の中から、 一部の作品をピックアップしたパネルがステージ上に登場。

作品の一部を隠して審査員の皆さんに隠れた部分を当てていただくクイズ形式で過去受賞作品を紹介しながら、 25年の歴史を振り返りました。

まずは、 東日本大震災が起きたほか、 なでしこジャパンW杯優勝があった翌年の2012年名言大賞から、 『明るい「〇〇」めざすわ!』です。

この隠された部分について答えを求められた平野さんは、 悩みながらも「未来」と回答。 発表された正解は『明るい貧乏めざすわ!』。 これには、

平野さんも「重みのある言葉ですね。 明るいと貧乏のコントラストにハッとさせられます」とコメント。

いとうさんも「いろいろなことが不謹慎と言われてしまう時期だったので選びづらかったと思いますが、 当事者の気持ちだったのかもしれませんね」と、

深刻な状況下でも力強く生きた当時の人々の気持ちを振り返りました。

続いての出題は、 前年にリオ五輪で日本のメダル獲得記録更新や、 北海道新幹線の開業などがあった2017年の名言大賞『人数も「〇〇」のうちだね。 』です。

これに対していとうせいこうさんは自信満々な様子で「調味料」と回答。 正解の『人数もおかずのうちだね。

』が明かされると「方向性は当たっていた」と喜びを見せました。 東さんも「一緒に食べるということの幸せが伝わってきて素敵です」と、

喜びを素直に表現した作品についてコメントしました。

そして最後に出された問題は、 新型コロナウイルスの拡大による東京五輪・パラリンピックの延期があった翌年2021年名言大賞の『「〇〇」が満開になったね! 』

です。 これに対して東さんは、 捻って考えたと「春」を回答。 答えの『地面が満開になったね! 』が発表されると、 東さんは、

「『散る』というと切ない感じがしますが、 『地面が満開になった』と視点を変えると、 世の中が明るく見える気がします」と感心した様子でコメント。 また、

平野さんも「新しい世界の見方をお子様のピュアな言葉で提示していて、 ハッとさせられます」と話し、 ネガティブな状況もポジティブに変える言葉の力を語りました。

今年の大賞の発表を前に、 手帳大賞が時代時代を生きる人々に寄り添ってきた歴史を、 審査員の皆さんと共に振り返る時間となりました。

【手帳大賞とは?】

手帳大賞は、 「コトバとアイデア」のコンテストです。 名言大賞と商品企画大賞の2つの部門で作品を募集し、 優秀作品を選出します。

手帳をもっと身近に感じてほしい。 手帳は毎日の暮らしに役立つ存在であってほしい。 そんな想いから生まれ、 今年で26回目を迎えました。 毎年、

思わず手帳にメモしたくなる名言や、 あったらいいなと思う商品企画を数多くご応募いただき、 手帳の新しい未来をつくる賞として進化を続けています。

名言大賞は、 最も優秀な作品を大賞に選び、 受賞者には賞金100 万円が贈られます。 さらに、

応募作品の中から365点の優秀作品を弊社発刊の『名言・格言日めくりカレンダー』に掲載します。 商品企画大賞は、 手帳、 日記、

家計簿の斬新なアイデアとその企画意図を募集し、 最優秀企画賞には賞金50 万円の他、 商品化も検討されます。

■第26回手帳大賞開催概要

開催日時 2022年11月15日(火) 11:00~12:20[10:30~ 報道受付開始]

名言大賞審査員 いとうせいこうさん(作家・クリエーター) 東直子さん(歌人・作家) 平野紗季子さん(フードエッセイスト)

【CM】

まちの手帳売り場を舞台に、 「手帳選びは、 生き方選び。 」をテーマにした新TVCMを2022年12月3日(土)より放映開始。 手帳を選ぶ人々が、

自分の生き方や人生に思いをはせるひとときを、 ぜひお楽しみください。

また、 CMをいろどる音楽は、 高橋書店オリジナルの「Happy New Year Song」です。 どこよりも早いニューイヤーソングとして、

新しい年の訪れを盛り上げていきます。 この曲が聞こえてきたら「ああ、 また新しい年がやってくるなぁ。 新しい手帳を買いたいな。

」と自然に思いがわきあがるような、 定番ソングにしていきたいと思っております。

■CM概要

新CM

「手帳売り場の人々~この一冊に~」篇(15秒)

「手帳売り場の人々~大事な一年~」篇(15秒)

・店頭放送:2022年11月15日(火)~

・TVCM:2022年12月3日(土)~

・放送地域:全国

・URL:

https://www.takahashishoten.co.jp/2023cm

【高橋書店について】

1954 年創業、 「手帳は高橋」をキャッチコピーに、 シンプルだけど細部まで使いやすさを追求した手帳をはじめとして、 日記・家計簿・カレンダー・書籍を発刊。

手帳の全国書店での販売シェアはNo.1 となっている (※自社調べ) 。 また書籍は、 生活実用書を中心に児童書、 就職書、 資格書、

ビジネス書など多岐にわたって発刊。 2016 年より発行 の「ざんねんないきもの事典」シリーズは、 現在7巻まで発刊、 累計480

万部を超えるヒットとなっている。

会社名 : 株式会社高橋書店

代表者 : 代表取締役社長 清水 美成

本社所在地 : 〒170-6014 東京都豊島区東池袋 3-1-1 サンシャイン 60 14 階

事業内容 : 図書出版(生活書、 就職・資格試験書、 日記・手帳、 カレンダー、 家計簿の編集・企画業務のほか物流など)

https://www.takahashishoten.co.jp/

https://www.takahashishoten.co.jp/