「世界のメディアが注目した日本人100人」2023年版を講談社クーリエ・ジャポンが発表!

大谷翔平選手や三笘薫選手などスポーツ界のほか、日本のカルチャーや伝統にも世界が注目! 【トピックス】

・世界中のメディアと提携しているクーリエ・ジャポンが「世界が注目した日本人100人」を選出。

・スポーツ界をはじめ、マンガ、映画、文学などのカルチャーに関する人が大きく取り上げられた。

株式会社講談社が運営するウェブサイト「クーリエ・ジャポン」(

https://courrier.jp

)は「2023年に世界のメディアが注目した日本人100人」を発表しました。

特集:

https://courrier.jp/news/tag/series-feature-100-people-of-the-year-2023/

2023年も非常に多くの日本人が世界のメディアで取り上げられました。それもスポーツやエンタメだけでなく、料理、文芸、ビジネス、伝統芸術など幅広い分野の日本人に海外メディアが注目しています。クーリエ・ジャポンは、そのなかでも記事の扱いが大きかった人や多数の媒体で取り上げられた人を中心に「世界が注目した日本人」100人を選出しました。

ネットフリックスなどを利用してアニメを楽しむ人が増えたことで、その原作である漫画家への注目が世界的に高まっています。アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」は『ONE

PIECE』の尾田栄一郎さんや『進撃の巨人』の諫山創さん、映画化が話題になった『SLAM DUNK』の井上雄彦さんらを大きく取り上げました。

また、日本の文学に注目する海外メディアも増えています。村上春樹さんや東野圭吾さんは以前から人気が高く昨年もさまざまなメディアが取り上げましたが、ドイツの週刊誌「シュピーゲル」は川上未映子さん、吉本ばななさん、宇佐見りんさんなど女性の作家に注目し、その特徴を伝えました。イギリスの経済誌「エコノミスト」は、欧米の出版社は次の『コンビニ人間』を求めているとして、村田沙耶香さんの作品のヒット以来、日本文学の新しい時代が到来したと伝えています。

さらには、笑顔トレーナーとして活動する川野恵子さん、LGBTQの人たちのためのセーフ・スペースを創設した奥田圭さん、高齢アイドルグループの「爺ーPOP」さんなど、現代日本社会の表出とも言える人たちにも焦点をあてています。

各分野で活躍する日本人を世界のメディアがどう紹介したのか、ぜひご確認ください。

■紹介文の抜粋

三笘薫(サッカー選手)

イギリスの日刊紙「デイリー・テレグラフ」による紹介

「三笘薫の最優先事項は自己向上であり、煌びやかなイベントに参加するよりもブライトンの自宅で自分のプレーを分析するほうがはるかに幸せなのだ」

諫山創(漫画家)

インドの日刊紙「ヒンドゥスタン・タイムズ」による紹介

「(作品の結末について)賛否両論が巻き起こるなか、はっきりしていることがひとつある。『進撃の巨人』はアニメ界に忘れがたい足跡を残し、熱い議論を巻き起こし、最後の瞬間まで既成概念に果敢に挑戦したシリーズとして、その遺産を確固たるものにしたということだ」

孫正義(経営者)

イギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」による紹介

「孫正義が世界有数の半導体設計企業を併設する時価総額680億ドルの『発明小屋』に引きこもれば、日本経済にとっては得るものより損失が大きくなるだろう。孫とソフトバンクグループ(SBG)は、日本では稀有な存在だ。孫はテクノロジーとIT企業への投資において世界的に重要な人物であり、SBGは大胆かつ大きな賭けに積極的に打って出る企業だ」

和泉淳子(狂言師)

フランスの日刊紙「ル・モンド」による紹介

「日本の伝統芸能の世界では、女性が舞台に立つのを禁じることが数世紀にわたって伝統とされてきており、現在もそれが根強く残る。そんな男性支配の世界に突破口を開こうとしてきたのが、19代続く狂言師の家に生まれた和泉淳子と三宅藤九郎の姉妹である」

山本耀司(ファッションデザイナー)

アメリカの日刊紙「ワシントン・ポスト」による紹介

「ヨウジさんはいたずら好きだ。お茶目で、洗練されていて、それでいておもしろい。やんちゃ。自分の持つ言語を毎年高めていく。流行や妥当性などは彼には関係ない。彼の精神と作品は、曖昧さ、熟考、そしてニッチと思われているもの、または反体制的と思われているものへの情熱を讃えている」

宮崎駿(映画監督)

イギリスの日刊紙「ガーディアン」による紹介

「宮崎はよくウォルト・ディズニーと比べられるが、その比較は有益でもあり無益でもある。ディズニー同様、宮崎は、多くの人に愛され、とても高い商品価値があり、色彩豊かで芸術性に満ちた一連のアニメの傑作を生んだ。(中略)だが内容的には、宮崎映画はディズニーものとは似ても似つかない。勧善懲悪のわかりやすい物語は稀であり、その最終目標は怪物退治やお姫さまの救出ではなく、たいていは調和の回復か理解を深めることにある」

■ クーリエ・ジャポンとは

クーリエ・ジャポンは世界中のメディアの記事を日本語に翻訳・編集して発信しているウェブメディア(サブスクリプションモデルで、有料会員のプランは月額735円~)。2005年の創刊以来、世界に目を向けている読者に向けて、海外の有力メディアから記事を厳選して掲載しています。ニューヨーク・タイムズ(米国)、ガーディアン(英国)ル・モンド(仏)、エル・パイス(西)、シュピーゲル(独)などをはじめ、多数のメディアと提携しており、日本初のオリジナル記事も充実。世界の動きがわかる記事を毎日掲載しています。